#028 修正力がある人
一見雑多な人や物覚えが悪いと思っている人の中でも、一度注意や指摘したことは適切に改善をしていくことができる修正力がある人。
修正力も一つの能力であり、その力は多様な特徴で溢れている。今まで関わってきた相談者の中で、修正力が高いなと感じた方々の特徴をまとめていくと3つあるように感じている。
1.柔軟性がある
まず一つ目は、柔軟性があること。
これは年齢関わらず、また今までの経験値や育ってきたカルチャーにこだわらず、新しい物事や考えに柔軟に対応する姿勢を持っている。
年齢や経験を重ねると、どうしても自分のやり方や実績に自信を持ち、こだわりや価値観から外れたことを嫌ってしまう面を持つ人もいる。
何かを学ぶときは、年齢も性別も上司から学ぶとか、関係ない。
若い人材から学ぶことだってある。
「我以外皆わが師」という言葉があるように、周りにいる人全てから学ぶ姿勢を持つことはとても大切。
柔軟性を活かして修正力が高い人は、自分自身の価値観やこだわりを固辞するのではなく、相手の考え・意見など個々を尊重した姿勢を持つ人でもある。
2.全体を把握して、一つひとつの事柄に意味付けをしている
「私、物覚えは悪いんですけど、一度理解したら正確にスピード良くできると言われるんですよね」
そんな言葉を話した相談者がいた。
物覚えが良くない=頭が良くない、と考えてしまい自信をなくしてしまう人もいるけれど、ポイントを押さえたら自分なりに工夫してできる人でもある。
ポイントを押さえるとは、
一部分だけを把握するのではなく、全体を把握し俯瞰して改めて業務をみること
全体を把握することで、今ある業務が何のために必要なのか、を考えて理解しながら進めることができる
そのような全体を見る視点から生まれるもの。
「木を見て森を見ず」というように、一部分だけ教えられてもわからなかったことが、全体を見渡すことで拓けたように理解が進むことができる。
その業務は、目的地・ゴールまでの何段階目なのか
その業務は、どのようなことにつながっているのか
業務の意味付けを理解していくことで、正確にスピードよく修正をしていくことができる。
それは物覚えが悪いのでなく、本当は全体を把握する時間がとれていなかっただけなのかもしれない。
3.相手の視点に合わせ、自分ごとに変換ができる
修正力が高い人は、他人任せにせず常に自分事として変換して考える姿勢を持っている。
1にある柔軟な姿勢に似ている部分もあるけれど、たとえ注意や指摘が理不尽なことだったとしても
なぜそのように注意・指摘をされたのか
そう自分自身に問いをして、相手の視点の奥にあることを考えていく。
相手の視点に自分自身を合わせていく。
そのように視点を合わせ、自分ごとのように考えていくことで、
なぜそのように注意・指摘をされたのか
がわかってくる。
わかればあとは改善していくだけ、だから修正力が高い。
この時代に必要とされる修正力
自分の価値観やこだわりを固辞していると、その先の拡がりはない。
今までのやり方にこだわっていると、新しい時代の流れに取り残されてしまう。
多様性と言われる世の中で、柔軟に受け止め修正していく力は、必要な力ではないでしょうか?
何でも1回で完璧にこなす必要はない。
修正していけばいいだけ。
修正力が高いことは、それはあなたの魅力であり、個性そのもの。
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