特に中小企業の中で求人難が叫ばれていると思います
私たちの会社でも、まさにその求人難に直面している中ですが、この経験は超レアケースではないかと思い共有したいと思います

新しいお客様からの依頼

今年の９月頃に今まで運送会社を入れたことのないお客様から依頼をいただき、数回の打ち合わせを行って１１月末からテスト走行、１２月から本格始動という流れで動きだした
初導入のためお客様と作業効率、拘束時間の短縮の改善をしながら将来的には配送部分を全部移行していくことが目標
その間に２ｔの車両もなんとか間に合わせ、ドライバーも採用し、いざテスト走行！
ここから求人でこんな経験をするとは思ってもなかった…。

１人目

とにかく無料でできる求人は出しまくった。
広島県福山市という地方の２ｔトラックドライバーの職としては待遇は良い方だと思う
その面もあってか募集自体は２週間ほどで５－６名募集があった。
一通り面接をした中でハローワークから募集のあった方を採用した。
雇用契約を結び、まだ机上での話なのではじめのうちは労働時間や拘束時間は長くなるけど改善をして目標値まで持って行くことも伝え了承してくれた上で採用

テスト走行初日

お客様の担当者１名、弊社のドライバー１名、管理者１名の体制でテスト走行初日のスタート
当然打ち合わせは密にしてはいるつもりではあったがバタバタで時間もかなり押している状況、午前中だけで予定の２時間オーバー、午後もさらに２時間オーバーして初日が終了
かなりの改善点が見つかり修正の打ち合わせをして翌々のテスト２日目を迎えることで本日は終わり

１人目からの連絡

翌日朝９時頃だったか？ドライバーから私に連絡があった
端的に言うと「私にはもう出来ません。」
理由としては拘束時間が長すぎたこと、確かにかなり長くて合計１４時間
これを週５日やるのは無謀だという判断だったんでしょう
長くなる可能性も十分あったのではじめに改善して減らすということを伝えたつもりではあったのですが、減るイメージがつかなかったのか伝え方が悪かったのかが原因で初日で辞退
ここから負の連鎖スタートです

２人目

１人目の辞退からすぐに２人目が来てくれました
若いドライバーで、初日と同じお客様の担当者１名、ドライバー（私）、２人目の応募者１名の体制
お客様と私はトラックへ同乗のため、２人目の方は弊社の車で後ろからついてきてもらいました
初日より午前で１時間は改善できてかなり順調、午前終了後には３人目の応募者からも「やります！」とありがたい回答ももらい午後の部へ突入
午後も１時間は短縮できて当初の予定よりはまだ長くはなっているものの改善点も多く次に繋がる運行でした
ここで問題発生！
最終の店舗へ到着して納品も終わったころ、後ろからついてきてたはずの２人目の方が来ない…？電話も出ない…？怪しい…
５分後に連絡があって安心したのもつかの間
「事故しました…。」
色んな事がグルグル回る中、現場へ到着すると警察の方が数名と無になっているドライバー、被害者の方を発見
幸いなことに歩行者だった被害者の方に接触はしておらず、急ブレーキを踏んでビックリして転倒、膝の擦り傷と軽傷でした。
最終の現場検証以外は全て終わり、少し先に現場を後に
少し遅れて帰ってきたドライバーには注意とドライバーにはつきものだと言うこと、まだ経験の浅いドライバーだったので精神的な部分も踏まえて明日も来れる確認をとって解散
その夜、ＬＩＮＥで家族とも話し合った結果ドライバーは今後一切辞める方向になったと連絡があり初日で辞退

３人目

そこから２日後３人目の応募者、まずは体験をしてもらってやれるかどうかの判断をしてもらうことで合意
そのころにはお客様の担当者もおらずドライバー１名での運行をしており、当初の予定通り（むしろさらに削れてる）の状態までもってこれていた
まだ改善点があるかもしれないということで、急遽ではありまあしたがお客様の代表が横に乗って１日回ることに、３人目の応募者は当初横乗りではあったものの、自分の車で後ろからついてきてほしいと伝えて了承を得ました
ＥＴＣが付いていない、ガソリンも少ない、現金も持ってきてないと言うことだったので現金を渡していざ出発！
と思ったら、３人目の応募者から突然
「横乗りじゃないんだったら辞めます」とのこと
その場にいた人からシンクロ率１００％の「え！？」
そのまま現金を返してもらって、３人目の応募者は帰っていきました。
初日で仕事の経験はせず辞退

４人目、５人目

それから数日内の間に４人目、５人目の応募者から連絡があり体験日を決めるも当日来ない、辞退

６人目

初日から２週間も経たないうちの６人目の応募者
体験日を決めて集合時間を５分過ぎるも来ない
４・５人目のこともあるので来ないことの耐性は良い意味でできてるので何とも思ってないので１０分を過ぎたころに出発
その日の２０時頃、６人目の応募者から突然の連絡
「明日だと思って勘違いしてました！すみません！」
呆れた気持ちは抑えつつ、勘違いって誰でもあるからね！と思いながら
勘違いしてた明日に来てほしいと伝えて翌日
迎えた翌日、来ない…。
わざわざ謝罪してくるくらいだから来ると思うじゃん！期待するじゃん！
その日の１２時にスマホが鳴る。
「緊張して寝れずに行けませんでした！」
もう呆れて無です。もし来てもらうことになっても任せるには不安要素が多すぎる。
「そうですか。」とメールを打って相手から何かしらの提案があれば検討するくらいの気持ちで終了
それから２日連絡がないので辞退？

経験からの課題と改善策

１人目拘束時間が長かった点
事前の打ち合わせが甘かった、ルートをその時間に実走していなかったなどの部分を詰めていれば、初日でももう少し時間を抑えられたはず

２人目ドライバーの心得的な部分
経験の浅い、事故の経験のないドライバーには事故がありえる業種であること、事故の対応などを事前に伝えることで軽減はできたはず

３人目急な変更
会社として急な変更がないように努めることはこれからも課題
ただイレギュラー対応は間違いなく仕事をしていく上で発生はする
その点を採用前の段階からイレギュラー対応はある前提で伝えておくことで対応はできたはず

４・５人目来ない
基本的にはメールでのやり取りだけの場合が多い
実際に対面するか、電話でのやる取りを１回は挟むことで回避できる可能性は高い、逆に来ないことは避けられないと考えて量を増やすことも考えられるがどっちの方向性にしていくかは今後の課題

６人目の来ないからの来ない
勘違いや体調不良で来れないことは仕方がない、連絡があるかどうか、応募者に非があることについては、応募者からの提案を待つ
非があって提案もないような応募者は雇用しても信頼できない可能性が高いのでお客様、他の社員に迷惑なので追わない

この経験で課題も改善点も出てきたので次に繋がる良い経験だと思う（継続中）
年末ということもあって応募は鈍化してますが、同じ業界の中ではかなり多い方だとは思う
でも早く決まってほしい笑