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歌にまつわる話・6「Defying Gravity」

「それでも、自分を超えていきたい」という歌


ミュージカルが好きだ。
と言っても、直接舞台を見たことは、数回。
映画の方が触れる機会は多い。
古典中の古典だが「ウエスト・サイド・ストーリー」(1961)を初めて見た時は、圧倒されたなあ。
特に、有名な冒頭部分(ジョージ・チャキリス、カッコイイ!)と「アメリカ」、何度もリピートするほど大好きだった。


さて、もう10年以上前。
You tubeで、過去のトニー賞(ミュージカルの聖地アメリカ・NYのブロードウェイの舞台を対象とした賞。映画界で言えばアカデミー賞みたいもの)の授賞式を見ていた時に、いくつかの動画を経て行きついたのが、

「Wicked(ウィキッド)」の中のシグネチャーソング「Defying Gravity」

だった。直訳すれば「重力にあらがって」みたいな。


トニー賞の舞台は単に歌手が出て来て歌うわけでなく、セットなども含め舞台を再現したショーとして見せてくれる。

もちろん英語なので、歌詞の意味も分からなかったが、顔を緑に塗ったイディナ・メンゼル演じるエルファバの歌声と、クリステン・チェノウス演じるグリンダとのハーモニー、曲のすばらしさに圧倒されて釘付け、最後には涙が出ていた。(ちなみにこの二人はアメドラ「glee」にゲスト出演している)


なんてすごい曲

どんなミュージカルか知らんけど、この曲を、生でなんとしても見たい→→→このミュージカルが絶対見たい!!と思った。


調べてみると、折よく劇団四季が上演していたので、早速チケットを購入。

このタイミングで見ることができるなんて、運命じゃないかと思うくらいの流れだった。

今は違うようだが、当時、劇団四季は当日にならないとキャストがわからなかった。
バレエを見ることが好きだったわたしは、その手法にびっくりしたが、運よく見たいなと思った濵田めぐみさんがエルファバにキャスティングされた。

ミュージカル「Wicked」の内容だが、オズの魔法使いがモチーフになっている。

緑色の皮膚をもった悪い魔女(とされていた)エルファバと、良い魔女とされ、美しく人気者のグリンダが、大学で出会い、反発し合いながらもやがて友情を深めそして…という物語。

あえて、その他の曲を知らないままで見に行ったが、素晴らしい曲ばかりで、終始、前のめり、身体に力入りまくり。
劇団四季の日本語verなので歌の内容もわかるし、セリフのないバレエを見ていた身には新鮮で、(高校の演劇鑑賞の「ジーザス・クライスト・スーパースター」以来のほぼ初体験の)劇団四季すごすぎ!!と思ったものだ。

二階席?の最後列付近のしかも端のほうで、それでもそこまで感動したので、もっといい席で見たい~でもチケット高い~みたいな(笑)。


「Defying Gravity」(劇団四季ver:自由を求めて)は、人生を賭けた決意をしたエルファバが、グリンダとの美しいデュエットも交え歌いあげる鳥肌ものの曲。

グリンダとエルファバが、相手の幸せを祈りながらも、自分を貫くという姿が印象的で、同時にエルファバの後戻りできない戦いに挑む悲痛さも感じられ、ミュージカルらしい起伏に富んだ名曲だ。

濱田めぐみさん、沼尾みゆきさんの歌は、トニー賞のパフォーマンス以上にすばらしいと感動した。


終盤に出てくる、2人が友情を確かめあいながら歌う「For Good」(劇団四季ver:あなたを忘れない)は、日本語訳も素敵で、こちらも涙がこぼれた。


さて、この記事を書こうと、記憶の補完をウィキペディアなどでしていて、なんと今年2023年10月から劇団四季「ウィキッド」の東京再演が決まっていることを知った!

やった~!! 
絶対娘を連れて行くと決めたところだ。(アナ雪もみたいなあ~)


ミュージカルと言えば、のしらたまさんについて語る↓



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