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家族と行く、真夏の台北vol.2

さて、台北2日目。
初日はこちら。

朝6時。カーテンの隙間から太陽の光が差し込む。
晴れている!目がパチッと覚めて、一瞬でボルテージが上がる。早く外に出たくてたまらない。家族はまだ寝ているので、ひとりで朝ごはんを買いに行くことにした。

ワンピースの大きなポケットにwifi機と携帯、財布だけ入れる。体も心も、とっても軽い。

お目当ての朝ごはん屋さんへに行くにも、まだ時間が早すぎる。少し遠回りして、周辺を散策することにした。これは旧台北北警察署。ググってみたら、昔の牢屋などを見学できるみたい。中に入ってみたかったけど、さすがに早朝は開いていなかった。

こういう重厚感ある昔の西洋建築が好き
良い天気!

小学校の掲示板や、公園を横目に見ながらぶらぶら。ぐるっと回って、寧夏夜市の近くまで戻ってきた。

目的地は、四海豆漿という年季の入った朝ごはん屋さん。入口のおじさんに何が欲しいの?とぶっきらぼうに聞かれ、思いつくままに購入する。すべておじさんの店員さんで愛想もなく、しかし台湾の朝ごはん屋さんってそういうものだ。ひるまずマイペースに注文するのが吉。幸い、店は空いている。後から来た人が大根餅を注文しているのを見て、あ、大根餅も!と更に追加。

もう1軒に寄った後、大量の朝ごはんを両手に持ち、ウキウキしながらホテルに戻ってみんなを起こす。デスクと小さなテーブルで朝ごはんタイム!

右上から時計周りに
・豆漿(甘くて冷たい豆乳)
・起司蛋餅(チーズいりの卵クレープ)
・蘿蔔糕(大根餅)
・蔥油餅(ネギ焼きパイみたいな)
左上は別の店で買った麺線。

足りないより多いほうがいいじゃない

左上はこちら。阿川蚵仔麺線。
朝早くから開いている上に、おばさんの接客も感じが良く、これはうまそうだ…と私の中の井之頭五郎が囁いたんだけど、おいしかった!
カツオ出汁が効いたスープに、モツと牡蠣の綜合。麺たっぷりで70元。少し辛くしたけど、娘と息子もおいしー!と食べていた。

私的超絶大ヒット

そういえば、ホテルの部屋に小さな冷蔵庫があって、中のドリンク(リンゴジュース、カルピス、コーラ、スプライト)が1本ずつフリーだった。えっさすがに有料じゃない?と思ってフロントで聞いたけど無料だった。すごく助かる。

ホテルの2階には朝食会場もあり、部屋代に入っていたので足りなければ立ち寄れる。サラダで野菜を摂取したり、息子はコーンフレークを食べたりできた。でもあんまりおいしくなかったので、私はフルーツと飲み物だけ。

2日目からは地下鉄(MRT)に乗るので、前日のうちに子どもたちの悠遊卡(suicaのようなもの)をセブンで買っておいた。駅で買うデフォルトのカード型ではなく、かわいいやつ。

セブンやファミリーマートのレジ横においてあることが多く、その場でチャージもしてくれる。カード型だけでなく、キーホルダー型もある。店によって品揃えが違うので、何店舗か回って探した。

悠遊卡とは思えない可愛さ

すごくかわいいけど350元!高い!でも娘が喜ぶから買っちゃう。息子は宇宙服の猫がついたカード型を選んで、かわいいな、嬉しいなとリュックから出したり仕舞ったり。こういうのを選ぶのも家族旅行ならではの楽しみである。

※おそらく、かわいい悠遊卡は空港や駅では売っていないので、行きの空港線だけトークン(チケット)を買うべし。

さて、まずは雙連駅まで歩いて、MRTで王道の中正記念堂へ。朝からやってるし、なんか台湾に来た感じがするからね。

夫だけ喜んでくれた(3回目)

子どもたちは、「あついー 階段やだー 蒋介石とか知らんしー」みたいなテンション。確かに日が照っていて暑い。とりあえず自動販売機でジュースを買う。娘はお茶、息子はカルピスを買おうとして、間違えてオレンジジュースを購入。絶望の顔。

しかし、灼熱の中で飲む薄いオレンジジュース(バヤリースみたいな味だった)のおいしいこと!息子は目を丸くして、グー!とサムズアップ。暑い国と柑橘ジュースは高相性なのだった。

果てしなき階段

なんとか階段をのぼり、衛兵をふーんと眺め(見どころの衛兵交代式も待たず)、奥のエレベーターで下へ。中正紀念堂の中にはいくつかお土産屋さんがある。涼しいし、ザ・お土産が効率よく見れて地味に楽しい。

買えばよかった!豬血糕のネックレス

台湾名物のネックレス。たしか250元くらい。帰ったら絶対つけないよね、と話して買わず。娘とお揃いで買えば良かった。つけたらいいじゃない、好きなんだもの。

天井もすてき

台湾では、いろんな場所にスタンプがたくさんあるので、小さい子はノートを持っていくと楽しめるはず。土産屋に興味がない小3息子も、一応スタンプを押して楽しんでいた。

施設から出たら、健康歩道(足ツボの道)へ寄り道。めっちゃ痛くてヒーヒー言いながら歩く。

ヒー!半泣きで撮った
この回廊もすてきじゃない?

ただ出口に向かっているだけなのに、途方もなく暑い!まるでサウナの中を歩いているみたい。吸い込まれるように、敷地内のカフェにゴール。

みんな考えることは同じなのか、ほぼ満席だった。2人席しか空いておらず、2人ずつに分かれて座ろうとしたら、ご夫婦が声をかけてくれて4人掛けと代わってくれた。優しい…

さらに、アイス系がコーヒータピオカ仙草サンデーしかなくて、コーヒー以外は無いですか…とダメ元で聞いたら、コーヒーをミルクに変えてくれた。優しい…

家族みんなで謝謝の輪唱みたいになっている。

食べかけ。2つ注文して4人でシェア

アイスを食べたら、胃が元気になってきた。この時点で11時ちょっと前。ノリと勢いで、小籠包を食べに行くことに。Google mapで近隣且つ口コミが良さそうなお店を探し、ubertaxiで蘇杭點心店へひとっとび。

開店時間だったから、予約無しで入れた。思ったよりローカルな雰囲気。

店が狭く、すぐ満席になった
小菜はレジ横に並べられていて、自由に持っていく仕組み

茄子と胡瓜の小菜。胡瓜はニンニクが効いているよくあるやつ。
もう一皿を迷っていたら、お兄さんに四季豆(インゲン)はどう?おいしいよ、と言われて、昨日食べた!と言ったら、タッパーから茄子を出してくれてラッキー。茄子もピリ辛でおいしい!たしか一皿30元だった。

キタキタキタキタ
安定の空芯菜も

小籠包、エビ餃子、野菜餃子。これだけ食べて1000元弱。満足満足。
と、ここで娘のかわいい悠遊卡が忽然と消えていることに気づいた。さっきまであったと言い張る娘、どこを探しても無い現実、困惑する店員さん。

捜索を試みるも見つからず、店が混んでいたので、諦めることに。かわいい悠遊卡はわずか1日の命であった。チャージ少なめにしといて良かった…

娘は大満足から悲しみの急降下。しばらく落ち込んでいたけれど、でもパスポート無くしたわけじゃないし?推しのキーホルダー落としてなくて良かったね?となだめつつ、少しずつ気持ちを切り替え。ふつうの悠遊卡で次なる目的地へ。

じゃーん。ミニチュア博物館。

20年ぶりくらいに来た

めちゃくちゃ古いし、博物館と言っても地下にある小さな展示室だけど、私と娘はミニチュアフェチ。アンティークなミニチュアを娘にも見せたかった。

ひとつひとつ、精巧で見入ってしまう

まるで小人が本当に暮らしているような、アリエッティに出てきそうなドールハウスが並んでいる。

この細かさ
これはバッキンガム宮殿
裏側には内観

ため息が出るほど美しい。滞在時間はそんなに長くなかったが、息子はとっくに飽きて各所にあるスタンプを押しまくって楽しんでいた。ありがとうスタンプ。

ここから更に、行天宮へ。
駅の近くで、またおやつタイム!さっきアイス食べた気もするけど、暑いからね。台湾はおやつ無制限。

黒糖タピオカと小豆と芋圓入りの豆花と
マンゴー雪花冰

あ〜もう、めちゃくちゃおいしい。マンゴーもちゃんとおいしい。娘はマンゴーよりも豆花派と宣言。わかる、わかるよ。薄甘くてさっぱりしてるし、もちもちの芋圓最高だよね。

すっかり皆ご機嫌を取り戻し、今度こそ行天宮へ向かう。道中、斬新な建物を思わず二度見する。

さすがにモンドリアン過ぎない?
やっと到着

ボランティアのお姉さんにお詣りの仕方をレクチャーしてもらって、略式ながらお詣り。が、ここで大スコール!4箇所に祀られた神様を順番にお詣りするのだけど、途中から滝に祈っている状態だった。えらいこっちゃ。

少し雨が止んだ隙を狙って、地下の占い横丁に降りる。8年前に家族で占ってもらった先生が居たらいいな…と思っていたら、別の方が座っていた。

8年前にこの先生に占ってもらったんです!と写真を指したら、ああそれ私の姑よ、いまトイレに行ってるだけだから、ちょっと待ってね!と代わってくれた。

有名な先生で、まさか予約なしで会えると思っていなかったから大興奮。前回の占いがばっちり当たっていた夫も、めちゃくちゃ喜んでいた。今回も家族全員、占ってもらった。(内容は長くなるため割愛)

まだまだ元気を絞り出し、今度は西門町。土曜日だからか夏休みだからか、見たことも無いくらい賑わっている。あまりの人の多さにおののき、とりあえず二手に分かれて、少し散策。

華やかになってた
これだけは!食べた!

私は大腸包小腸が食べたくて台湾に来たのだ、と言っても過言では無いくらい、恋焦がれていた。列に並ぶ時間もわくわくするくらい、ほんとうに。大腸包小腸は、餅米のソーセージをパン代わりに、台湾の甘いソーセージを挟んだホットドッグ。そこに漬物とかニンニクとか辛いソースとか、色々な味が挟まれててもう。

つ た わ れ…!

娘と代わるがわる、必死に食べた。初めて食べた娘も「えっ?うまっ」と言って止まらない。立派な子に育ちました。母は誇らしいよ。なかなかのボリュームを、ふたりでペロッと完食した。とんでもないニンニクの後味。それもまた幸せである。

楽法というドリンクスタンドでマンゴーミルクを購入し、ニンニク臭さを少し打ち消してから男チームと合流。

男チームは、クレーンゲームをしようとして500元札を両替機にかけてしまい、50枚の10元コインに絶望していたそう。

高校生カップルに「あなたは500元をいれましたか」と翻訳アプリで尋ねられたんだとか。めっちゃうける。優しい高校生が、両替してくれようとしたのだけど、50枚の10元を見て「oh…」となったらしい。話を聞くだけでおもしろい。

その後、あまりの賑わいに散策は諦めて、家族で韓国式プリクラを撮った。カチューシャやサングラスをつけて、証明写真風に撮るの!全員カメラ目線が下手すぎて笑った。現代の西門町は至るところに韓国式プリクラ店があって、昔あんなに流行っていた日本式プリクラは1台も見かけなかった。

こんなに遊んでも、台湾の夜はまだ終わらない。西門町で散策しきれず消化不良だし、雨が降り始めたし、よーし、タクシーでトイザらスに移動!

玩具反斗城

なぜか毎回行ってしまうトイザらス。日本のおもちゃが多いけど、たまに掘り出し物があって面白い。

レゴみたいなkeepplay
マリオのこれも初見

今回は三人(夫も含む)にkeepplayがヒットして、真剣に物色していた。息子はピカチュウ、娘はポムポムプリンを購入、夫はカビゴンが売り切れでしょんぼり。その場でamazonを検索しだしたので、こいつは本気だ…と思った。

この時点で21時だが、なんとまだ晩ごはんを食べていない!日本では考えられない。皆お腹はあまり空いていないと言うが、何か食べよか…と、とりあえずタクシーで帰還、近くの寧夏夜市で降りた。

が、昨日よりもすごい人、人、人!こりゃ無理だ…と断念して、近くの路面店に入る。高校時代にも行ったことがある、鬍鬚張魯肉飯。さっと座れてありがたい。あの頃はたしか、鶏肉飯25元とかだった気がするよ。

魯肉飯,雞肉飯,気休めに高麗菜(キャベツ)

チェーン店だけど、ふつうにおいしい。息子はごはんが来る前に疲れて机に突っ伏して寝始めたので、屋台で買っておいた愛玉加檸檬を一口飲ませてみる。

ギラン!と目が開いて、「うっまーい!」と再び超絶元気になってしまった。ちょっと怖かった。柑橘の力はすごいわね。ごはんも結局ペロリと平らげた。

愛玉というゼリーのレモネード的な

これにて、長い1日はようやくおしまい。
この日は25000歩(14km)も歩いていた。

3日目はこちら

#食べるよ台北2023
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