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文学フリマ、ありがとうございました

どうもこんばんは。おかゆです。

昨日、文学フリマに出店した後、サークル仲間のみそちゃんと行きつけのカラオケ屋に行ったら、みそちゃんが「バンド名も曲名も歌詞も全く思い出せない曲があって…」と30分弱悩んでいたので詳細を聞くと、「男4人組バンドで、でもクリープパイプじゃなくて、私たちの世代で流行った曲で、男と女が言い合ってる感じのやつ」と言われたので「うーん」と1分考えて「もしかして、KANA-BOON?ないものねだり?」と言ったら「そう!それ!!!!」と大当たりでした。私すごい。

昨日、11/11(土)、文学フリマ東京に出店してきました。

今回初めての出店ということで、レポートみたいにまとめます。すぐ忘れるので。


1.当日スケジュール

9:30
浜松町駅でみそちゃんと待ち合わせする。

1週間前の最高気温20度越えは幻だったのかと思うほどの寒さ。みそちゃんが「ワンピースで当日来るから!」と言っていたので私もワンピースで行ったら、みそちゃんが「ワンピースはクリーニングに出したままだった…」と言ってズボンで来た。

9:45
浜松町駅から東京モノレールに乗る。出店者でかなり混む、と聞いていたので覚悟していたが、早めに乗ったせいか車内にゆとりがあった。ボックス席に座る。みそちゃんのテンションが低め。窓から見える景色も曇天。

9:55
流通センター駅着。「明らかに文学フリマ」の人が多い。

文学フリマだ〜!

「早すぎたかもしれないから開場周辺でお茶でもする?」とみそちゃんと話していたが、ゆで太郎とタリーズしかない。タリーズ、人でいっぱい。第一会場に入る。


10:00-10:25
出店者の入場列に並ぶ。到着した時点では100人いないくらいの人数だったが、どんどん列が伸びていく。ここで出来上がった本と初めてご対面。想定通りの仕上がりで大満足!


入場時に、受付で入場証と「出店者」のワッペンを交換してもらい、第一会場に入る。


10:30-11:50
設営準備。ちいかわのうさぎのぬいぐるみを持ってきたが、周りを見た感じ誰も既成キャラクターのぬいぐるみを飾っている人がいなかったので、裏に引っ込める。

サクマドロップスの飴(前日購入)も置いてみた


11:50-12:30
開場。来場者数がすごいので「アーリーオープンをします!」とアナウンスが流れる。
何をしたらいいかわからず、とりあえず座って様子見する。両隣のブースにあっという間に人が来て、人気ブースであることを知る。
コミュ障すぎてブースの前を行く人と目が合わせられず辛い。

座ってるのが無理すぎて、一旦休憩する(早い)。第一会場をぶらぶらし、先人の知恵を借りる。来場者の身になってみると、ブースの人間が立ってる方が歓迎されてる感が出ていいなと思う。

ブースに戻って立ってみる。みそちゃんの友達が来てくれる。少し立ち話をする。

12:30-16:00
みそちゃんが休憩がてら、友達と他のブースを見にいく。
ブースで立ってるだけだと手持ち無沙汰感が出てきたので、ブースの前を通り過ぎる人にさりげなく挨拶する。ここから「ブースの前を通る人に挨拶するマシーン」と化す。

少し遠目から立ち止まって見てくれる人がいたので、試し読みを勧めてみる。「サクマドロップス」の味8つで短編小説とエッセイを載せてることを伝えてみる。買ってくれた。(わーい!)

味を占めた私は、同じ手法でちょっと立ち止まってくれた人に試し読み勧めと概要伝えをしてみる。30分ほどで3人に売れた。(やったー!)

みそちゃんが戻ってきて、3人に売れたことを伝えると、「おかゆちゃん売る才能あるね!」とベタぼめされる。低めのハードル。

その後、同じ手法で買ってくれたり、「Twitterを見て来ました!」と言ってわざわざブースに来てくださった人がいた。中には、「今朝、東京モノレールにいましたよね?」と我々を探して来てくれた人も!(1800ブースの中から!?)

みそちゃんや私の知人、みそちゃんと私の共通の友人なども来てくれて、16時の時点で残り2冊となる。当日販売分として24冊用意していたが、まさかここまで売れるとは思わずびっくり。

せっかく文学フリマに来たので、何冊か買ってみようかと思い、近くのサークルの本を買う。試し読みしてみるが、試し読みしたところで本のことはよくわからなかった。

16:00-17:00
16:30の時点で、1人買ってくださった。残り1冊を売るために挨拶マシーンとして最後まで粘ってみたが、叶わず。文学フリマ東京、終了。残り1冊は、「売れ残ったら買ってあげる」と言ってくれていたカウンセリングの先生に売りつける予定。

17:15
撤収完了。


2.文学フリマのためにやってよかったこと(前日まで)

①Twitterで宣伝する

文学フリマ東京の1ヶ月前くらい、表紙ができた時点で1度宣伝した。他の出店者の方がツイートを回してくれたりと、文学フリマは無名サークルにも温かい土壌があるのでありがたかった。



1週間前くらいから毎日、頒布する本の内容を引用してツイートした。

朝、夕方とツイートしてみて、朝の方が回りやすい(個人の体感)なと思ったので、文学フリマ前日は、朝に作品の引用文をまとめたものをツイート。夜はさっさと準備して寝た。


営業も広報もしたことのない人間なので、「宣伝して本当に意味あるんか?」と思っていたけど、当日に「Twitterを見て来ました!」と言って来てくださった人もいたので、宣伝頑張ってよかった…!


②試し読み用の本にビニールカバーをする

文学フリマのために、本を準備し、設営のための布を用意し、釣り銭用の小銭を日頃から貯めておき…などの基本的な準備を除き、「やってよかった」と思ったのはこれ。

文学フリマでは、見本用の本の表紙にシールをつけて見本所に置けますが、それとは別にブースで試し読みできる本を用意した。

「文学フリマの出店心得」みたいなのを読んでいた時に、「試し読み用とわかるよう、本にビニールカバーをつけておくと良い」と書いた記事を見かけ、100均で調達。

当日、ブースの前で立ち止まってくれた人に、「試し読みどうぞ」と勧めやすかったのでよかった。


3.文学フリマのためにやってよかったこと(当日)

①ブースの前を通り過ぎる人に控えめに挨拶する

当日、知人やTwitterの情報を元に来てくれた方を除き、私たちのことを全く知らない人に買っていただけたのは完全にこのおかげ。

大声での呼び込みや、ブースの外で声をかけたり応対したりするのは禁止行為のため、ブースの中で立って「こんにちは〜」と控えめに挨拶するだけ。手持ち無沙汰でじっと座ってるより楽だった。

挨拶すると歓迎ムードが生まれるので、立ち寄りやすい雰囲気が出たかなと振り返って思う。

②試し読みしてくれた人に本の概要を説明する

試し読みを勧めて、本を手に取ってくださった人に、「サクマドロップスの8つの味に絡めた短編小説4本とエッセイ4本が入っています。共通テーマは『逸脱』です」と説明すると、割と「へぇ〜!」と面白がってくれる人が多かった。

自分が試し読みしてみて、出店者が目の前にいる状態で「試し読みせぇ」と言われても、正直内容が入ってこず、試し読みという名の試し開きだったのもある。じっくり試し読みしたい人もいるかもしれないけれど、説明して損はないかなと思った。

③人気出店者の隣にブースがある

これは完全に運なので自分ではどうにもできないけれど、今回、両サイドのブースが人気のブースだったこともあり、常に人の流れがある状態だった。開場当初は、人気ブースに囲まれて「肩身が狭すぎる…!」と無理めになったが、結果的にラッキーだったような。

「くらむしぇる」というサークル名は、もともと英和辞典で「clamp」の次の単語、「clamshell」から持ってきたもの。

「CLAMP」は、私とみそちゃんが大好きな同人出身作家の神で、「CLAMP」が同人活動をしていた当時、人気サークルの隣(当時は音順だったらしい)にブースを設けるため、辞書で引いて単語を探し、「CLAMP」となった、という逸話(本当かどうかは不明)があり、それに倣って命名した。

文学フリマのブースの順番は何順かは知らないけれど、結果的に人気サークルの隣となり、やはりラッキーだった。




文学フリマ当日のレポートはこんな感じです。

「ブースの前を通り過ぎる人に控えめに挨拶するマシーン」と化した時、「なんか既視感あるな…」と思ったら、そういえば大学時代の単発のバイトでショピングモールの抽選会のバイトをした時、今回と同じように通り過ぎるお客さんに控えめに挨拶していたことを思い出しました。

抽選のバイトは何回かやったことがあり、別に挨拶して無視されてもええわ、という精神が鍛えられたような気がします。

大学時代にもっと自分の興味のある、出版社のバイトとかやればよかったー!と思うこともありますが、あの時のバイトの経験がここで役に立つとは。人生、何がどこで役に立つかわからないものです。

特に大きなトラブルも無く、無事に文学フリマを終えられてよかったなと思います。文学フリマ運営事務局の皆さんに感謝です。

購入してくださった皆さん、本当にありがとうございます。半分ぐらいは「試し読みしちゃったし買ってあげようかな…」という同情票かと思っていますが、我々はとても嬉しいです。

感想があれば、ぜひ私のTwitterか、このnoteにでもコメントをください。
文章は世に放った瞬間に批判の対象になる、と心得ていますので、「面白くなかった」でも大丈夫です。購入されてない方の「面白くなかった」は傷つくのでやめてください。

それではまた、どこかの文学フリマで!

打ち上げで行った池袋で、『カードキャプターさくら』(CLAMP)フェアがやってて最高でした〜!

おわり

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