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実はほとんどの人が「プロジェクトマネージャー」である Ⅲ/Ⅻ

前回までの記事では、日常生活において私たちが採用する様々な判断や活動が、ビジネスの現場におけるプロジェクトマネジメントの手法や視点とも隣り合わせの部分を持つことを見てきました。

今回は、私たちの日々の活動が、どのように具体的なプロジェクトマネジメントのスキルにもつながるかを、身近な例を通じて探ります。

第三部:プロジェクトマネジメントの応用

日常生活における物事の進め方について、私たち個々の検討や判断は、プロジェクトマネジメントに求められる視点の理解を促すと共に、日々の判断を最適化する上でも有用となる可能性があります。

チームビルディング

家族や仲間との食事準備は、小さなチームビルディングのプロジェクトと見ることができます。例えば、休日のブランチを計画する場合、一人がパンケーキを担当し、別の人がフルーツを切り、また別の人が食卓の準備をします。このように、参加メンバーそれぞれが小さな役割を担うことで、全員が一体となって目標に向かいます。その過程を楽しみ、支え合い協力することにより、絆を強め、お互いの能力と貢献を認識し合うことができます。それが、チームビルディングの目的です。

問題解決

屋外でのバーベキューやキャンプの予定日に、台風や雨の予報がある場合、事前に屋内で楽しめるアクティビティや、雨天でも使用可能な施設をリサーチしておくことも重要です。これにより、予報通りの天候に際しても、当日になって計画が台無しになることを防ぎ、振替も視野に入れた柔軟な対応が可能になります。こうした準備は、日頃からの計画性と準備の重要性を教えてくれます。

問題解決における視点の要点は、問題の原因を、自分・他人・環境に切り分けて考慮することに始まりますが、大切なのは、自分では解決できない問題にも、手元でできる最善を考慮する視点を持つことです。

プロジェクトの完了

実施したイベントや活動の終わりに、その日の出来事を一緒に振り返る時間を持つことは、プロジェクの完了時のプロセスにも似ています。例えば、イベントの参加者と、どのアクティビティが楽しかったか、何が改善できるかを話し合います。参加者に子供たちが含まれる場合も、彼らが自分の意見を発言し、どのように次回はもっと楽しくできるかを考える時間は貴重です。このようにして、参加者は共に体験から学ぶことで相互への理解を深めながら、成長する機会を持ち、次回の活動(プロジェクト)に向けてより良い計画を立てることができます。

まとめ

私たちが日常生活の中で自然と行っている活動を、プロジェクトマネジメントの視点と併せて見ると、その多くの技術や手法が、実は身近なものであることがわかります。プライベートでの活動が、チームビルディングや問題解決、プロジェクトの完了など、ビジネスの現場で採用されるプロセスを反映していることを理解すると、これらのスキルを意識的に、かつ効果的に活用する視野を持つことが可能になります。

また、プロジェクトマネジメントの視点をもとにした、プライベートというプロジェクトの振り返りや価値観の採用は、生活の質を向上させ、人生のステイクホルダーとの協力や調和を促す可能性があると考えられます。❀

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