okaya

まどろみのなか。

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繰り返し見た夢の続き

小さい頃、よく見た夢がある。 家の中で1人眠る夢、辺り一面は真っ暗な闇で家の外からもう一人の私が眠っている私を見ている夢。 最後は全部黒く塗りつぶされて、真っ黒になったところで目が覚める。 中学生になってからは、その夢を見る頻度が少なくなっていき、高校生になってからは全く見なくなっていた。 ふとした時にそういう夢を見ていたことを思い出す。 人が夢を見るのは記憶の整理だと聞いた事があるけど、夢占いがあるように夢が持つ意味などもあるのだろうか。 それならあの繰り返し見

    • 子供の頃はそれが幸せだと気づかずに

      家族とする何気ない会話、友達と毎日顔を合わせてまた明日と手を振り合ったこと、弟の漫画を借りて読むこと、部活で肌を日焼けして袖から覗く境目がはっきり分かれたこと、おばあちゃんの畑仕事を手伝った時の土の匂い。 18年過ごした地元を離れる時は、新しい世界へのワクワクでいっぱいだった。新しく出来た友達、初めての恋人、学びたい分野の勉強、あっという間に大学4年が過ぎた。 社会人になると地元へ帰省する機会がぐんと減った。年に何度か会った時に交わす会話。 その時にふと、父の白髪がこん

      • 凡庸な読み方だが、言い間違えられやすい

        世間で多いとされる名字、ぱっと思いつくのは佐藤、鈴木、小林など。 私の生まれた場所には一人もいなかった。 田舎という事もあったのかもしれないが、小学校時代の同級生の1/6は同じ名字だった。自分にとっては珍しくもなんともない名字。 大学入学と同時に地元を離れて、初めましての友達に名前を名乗る。不思議な事に名字は間違って覚えられる事が多かった。 社会人になって、電話応対で社外の方に名字を告げると聞き返される事も多かった。「岡村さん?岡本さん?」 そういえば会社でシャチハ

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