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あをによし、それもよしを読んだ結果、無念なソファを担いで捨てに行った話

家から徒歩5分のセカンドストリートの事を「タンス」と呼んでいますよしきちです。

こちらのお店、安いのは勿論、話しかけてくる店員さん怖い人間にとっては試着が気楽ってとこが一番嬉しいポイントだったりします。

店員さんも!お仕事とは解ってますが!
仕事だから話しかけてくると知ってますが!
非オシャ人間からは怖いんです!!

「あ……大丈夫です……」って目を逸らして何回逃げたことか。
同様の理由でユニクロも好き。放っておいてくれるから。間違っても「これ良いですよね~私も持ってて~」って言ってこないから。

ここ1年で体型が変わったこともあり、タンスことセカンドストリートに足を運んでは「新しい私!」と今まで着られなかった類の服を買う日々。

とても楽しい。そしてさっきから首題と掛け離れたことを言っております。自覚はございます。

ここからが本題。

一着買ったら一着処分!の気持ちで居たんですが、それでもコツコツ増えていく服に鞄に小物類。

なんか嵩張ってきたなーって時に読みましたのが


『あをによし、それもよし』

物を持たない暮らしを目指す現代のミニマリストが奈良時代へタイムスリップ!?
ばったり出会った下級役人とのちょっとズレた異文化交流が始まったが、ミニマリストの彼には物がない昔の生活が最高の環境だった!?
時空を超えた異文化バディコメディ!

ゆるーい世界感と主人公の山上のミニマリストっぷりに何故かハマった私と同居人氏。

買ったコミックを何度も読み返すうちに
「っしゃ!物捨てるか!!!!」って気分になったのは山上氏の魅力なのでしょうか。

衣替えの時期なのも功を奏し、♪だったら捨てちゃえよとB'zを口ずさみながら

・最近着ない、使わないもの
・年齢的に似合わなくなったもの
・傷んでコレはあかんやろなもの
・サイズが合わなくなったもの

この辺を二人して「モノという名のゴミ」をスローガンに捨てまくる作業をしたGW。暇だったしね。

45Lのゴミ袋6つ分捨てたらクローゼットと収納がスッキリ。
出し入れしやすくなったしストレスが減ったぜ!と大喜び。



そこで二人は思いました。

あのソファも捨てたい、と。

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あのソファこと、こちらのソファ。何かおかしいと思いませんか?


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そう、背もたれの隙間にペットシートが挟み込まれているんです。


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黒っぽい方の飼い猫がおしっこスポットと見なしてしまって以来、まあ地獄。
3日に1回のハイペースでマーキング・テロしてくださるようになったのです。
(※このあとクッションも無事死亡しました)
(※あとの2日は違う場所にテロをする)

テロ発見が遅れると隙間におしっこが入り込んで、掃除をしてもしても何か臭う。
有事の際にすぐ発見できるよう、ペットシートを挟んだけど昔の分は取り返しがつかない。
おまけに爪をバリバリと立てた箇所にもよ~く染みこむ。ほんのり臭い。

ソファ改め、臭二と名付けた。


そんな臭二をどうにかしたいが我々には車が無い。

ソファを買い直し、搬入と引き換えに臭二を処分して貰う手もあったけど、猫に処刑されたのはソファは既に三台目なのでもう置きたくない。

あと面倒。とにかく面倒。でも捨てたい。

そんなどうにかしたかった気持ちが!
断捨離ムーブメントが来ているここで爆発!

「もしかしたら廃品回収で出せるのでは?」

長さ!大きさ!重さ!調べたところその辺はクリアしてるし、臭二はばっちり回収対象品。

念のため市役所に問い合わせ、回収に出して良しのお墨付きを頂いたのでついに処分を決行することに。


廃品回収の前日。

スムーズな流れの為に、夜の内に玄関の外に臭二を出しておきます。角部屋で良かった。
二人で気合入れて担げばなんとかなる重さ。
しかし廊下は狭いぞ!猫が見てるぞ!

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すまんが臭二との同居はもう無理なんだ。諦めてくれ。
人間たちは限界なんだ。あの見切れてる猫のせいで。

無事外まで運び、一安心。廃品回収に出す旨の張り紙をして翌朝。

今回の回収は土曜日。休みで良かった。混まない時間を狙い、6時から臭二をエレベーターに乗せる作業を計画。

予めマンション下まで降り、入口ドアを開けて固定。
更には廃品回収の係りの人に元気よく

「今からソファ担いできますんで!!!
 宜しくお願いしゃす!!!!」


宣言をし、覚悟を決めて貰って準備万端。

臭二をそろりそろりと運び、エレベーター前にてゆっくり縦にしまして。
当てないよう気をつけて乗せ、一階まで降りて。
またそーっと横向きにして足元と周りに気を付けつつ、マンション入口をそろりとくぐります。

ゴールの、回収場所が見えてきました!おじさんたちが軍手を付け待ってくれています!

「これです!!お願いします!!」

元気よく引き渡し、今までの日々を思い出しつつ臭二に別れを告げました。

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さよなら。うっすら異臭を放っていた君よ。

その後、部屋の改造をし窓側に大きなキャットタワーを設置。
日中はお気に入りの布団でソファを作ることで猫たちはすっかりご機嫌。

カーペットを廃止しマメに掃き掃除をし、乾拭きをする毎日。
部屋が広いって気持ちがいい。ストレッチポールでゴロゴロできる。
心にゆとりが生まれた気がする。あと広い。

臭いが消えたからか、猫スポットを増やしたからか。
あれだけ頻繁だったおしっこテロが激減したことが一番の成果だったことはこの時知る由もなかったのでした。

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