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今年のM-1

ご無沙汰しております。芸歴2年目と言いたいハトです。
今年もM-1グランプリに出場しましたもので、「敗退」の結果をお伝えしたいと思います。

今年のM-1への意気込み

2023M-1グランプリへののピークは昨年一回戦を終えた後だった。
このノートを書いたとき

がマジで熱のピーク。この記事書いた直後はネタを思いついたらメモ取って立派に「ネタ帳」なんかも作ってた。それくらい熱があったが、秋冬の気温変化と共に冷めていった。
それからなんとなく「M-1にでるぞ…」という決め事は心のすみに常にあったが、時は経ち、すでに梅雨時期
「今年のM-1何時からエントリーだっけ」と検索するもまだ情報は出ていない7月頭。「まだ情報出てないなら、ネタとかもまだいいや」とといえるものは完全になくなってしまっていた。

エントリー開始

エントリー開始の情報を得ても腰が重かった。仕事が忙しかったこともあり、エントリーを結構ギリまでやってなかった。なんとなく「出してしまった出なければならない」みたいな億劫さと緊張。去年ネタを飛ばした事などの軽いトラウマが重なって出せずにいたが、お笑いの舞台に立ちたい気持ちが強かったので頑張って出した。なんなんだこの感情は。

ネタ作り

ネタ作りは基本的には俺が一人で作って、相方の部分はニュアンスを変えなければ口語を修正してもらう感じでやってた。
今年は俺がテーマやメインのボケを考えてその後二人で肉付けしていく方法を考えてた。最初は「幽霊にも物理攻撃が通る」をテーマにネタを考えていたが、声に出してみるとクソつまんなかったのでボツにした。
新しくテーマを「定食屋」にして二人で喋りながらネタを作った。大ボケを数個よりも小ボケをたくさん入れようと、間髪入れずに喋り続けるテンポだけいい漫才ができた。何回も繰り返し練習して、ネタが飛ばないように・変な間を開けないように意識しました。何回もネタを繰り返し繰り返しやっていると「このボケは多分面白くないんじゃないかな?」と繰り返してるから飽きているというか自信が無くなってくる。というか練習を重ねると気づく。面白くない部分が多い。だけどもう時間がない。やるしか無い。これ去年も思ったやん。人間とは愚かな生き物、こうして反省していても忘れ繰り返す愚かな生き物。神様から人類存続させるかどうかのサンプルに選ばれてたらごめん。人類は滅亡する。

本番当日

早いもので当日です。今年のM-1に向けた稼働日は実質2日でした(ネタ作り1日&練習1日)時間にすると6時間程度。お前え!!そんななあ!それっぽっちの時間でなあ!!……M-1参加ガチライト勢のみなさんはご参考までに。
出場は2回目なので、小慣れた感を出そうとしてたら気持ちまで小慣れて緊張は全くしませんでした。楽屋に入り着替えたり、壁に向かってネタ合わせして、すぐ舞台袖へ。あれよあれよと自分たちの番。

本番

本番の2分間は、緊張はあんまりしてなかった。
体が勝手に動く位ネタを覚えて来ていたので、テンポよくつまらず、ネタも飛ばさずに演じることができましたが、全然ウケてない
「ッハハw」「…ハハハ」くらいは聞こえてきたが基本的にシンとしていた。1月に音もなく降る雪の幻覚が見えた。それくらい寒く静かだった。

気づき

最近呪術廻戦にはまっている。読者ならわかると思うが劇中に「黒閃」と呼ばれるいわばクリティカルヒットみたいな技がある。
俺は友人を爆笑させるときが偶にあって、この時は「友人との関係性」「お互いの共通認識」「世代」「自分のキャラ」などが重なって爆笑を取れていたのだと。それを自分が面白いと勘違いして「関係性も何もない初対面の人」に「共通認識は世間一般的」な「世代もまばら」で「自分のキャラ」を知らない「多数」に対して面白くなければいけないという当たり前に気づきました!!!!申し訳ありません!!!!申し訳ありません!!!!
アウェイで黒閃を連発しなけりゃ勝てん!!

本番後

その後は他の参加者の漫才を見ていた。他の人大体自分らより面白い。
偶に自分たちと同じように滑り、ネタが飛んだコンビを見ると安堵と共感性羞恥が発動する人間の感情の廃棄物みたいなものが込み上げてきた。
その後は居酒屋で悪態を尽き、齢35にもなるのに潰れ相方に介抱してもらいました!ごめんよみっちゃん!あーだこーだ言ってるけど来年も出ます!!がんばれ未来の俺!怠惰な生活に負けるな!唯一無二の面白ネタを思いつけな!俺との約束な!頼んだよまじで!CHATGPTに作らせようとしてもあいつセンス終わってるからな!頼るなよ!

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