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【読書感想】犬の記憶

犬の記憶 森山大道 河出文庫

写真のことは何一つ知らないが、なぜか読むことにした本。写真家の森山大道さんのエッセイ・写真論。写真もたくさん載っている。
前半いや2/3くらいはご自身の記憶にまつわるエピソードや考え方などが書かれている。古川日出夫さんによる解説でも触れられているが独特の文体。覚えていないような記憶の話で、書かれていることも観念的な印象なのにそれらの景色・目に入ったものの描写がものすごくなんだろうな……写実的というか、写真的?映ったものすべての位置関係が説明されている感じというか。あとはルビが多用されている、歌詞なのかなっていうくらい。いやでもすべてのルビ付きの言葉を抽出しても面白かもしれない。
個人的には著者の写真家としての自伝のような形になっていて第2章が面白かった。


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