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意味のない言葉を 自分に宛てて書いています。 誰がみても 得するものは一切ありません。

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最近の記事

ツボ

おばあちゃん、これ食うてみ〜 わたしゃぁ、そねぇなもん食やぁコッパンが出っしまう。 おばあちゃんはつくづく、 私のツボを突いてくる。 oki

    • ぽいずんカー

      どんな時も自分でいるとは少し、 いや、かなりの"自分"が必要である気がするのです。 最近急激に寒くなった。 寒過ぎて下痢をしている事だけが いや、そんなことばかりが 頭の中を駆け巡りながら 今だけはどうか、 どうか大丈夫であれと ソワソワハラハラを心に残して 何事もないような顔でデートに向かうことのできる人間です。 そんな事を隠してしまうから 待ちに待った豊洲の海鮮丼を 無念にも食べきれず更に腹を壊すことにはなるのですが。 ただ、 そんな日々ではあるけれど 主張

      • されどにわか

        30歳にもなれば 人からどう思われようが さほど気にならなくなってきた。 ノーメイクに巨人のTシャツで仕事に行ける。 デートだろうとライブだろうと なんだろうと構わない。 脱毛も不完全燃焼ではあるが もうそれも個性だと思うことにした。 結婚がどうだ、理想がどうだのと カフェでうだうだふわついた話をする時間が残されているのなら 喫煙所に入って明日の支払いをどうするか そんな現実と真剣に向き合わなければならない。 落ち込む暇を使って 元栓を開けて給湯を回して使うタイプ

        • 美意識過疎

          もしも私が 美女生まれの金持ち育ちだったら やれ、パックやら やれ、日焼け止めやら やれ、何ちゃら美容器とやらで 四六時中、全身をそずっているに違いない。 ほっそい横文字の草を食べ、 US仕様のタンパク質を飲み、 オーガニックという響きに 何万も費やすような わがまま臓器の女になっているのだと思う。 書いていても無理だと分かる。 なんの施しもなく ダイエットのダの字もなく すっぴんジャージ ぽってちビール もしくは にっかとギョーザ 快適とはだらずのことをいう

          天で才な月

          絵が好きな方だ。 描くのも鑑賞するのも好き。 工作やDIYも好きだ。 ただ、 私の作り出すそのどれも そこに込めた気持ちと 出来上がった作品との間には 大きな溝がある。 というか、 ギャップがありすぎる。 騒ぎ、掻き立てたはずの 想像力と創造性と絵心は 数分後には集中力と共に消えているのだから不思議だ。 何故だ。 実家に帰った時、 YouTubeを見ながら ひとりで椅子を作ってみたが、 インパクトとビスが ひとつもいうことを聞いてくれなかった。 君たちは ど

          天で才な月

          STUMP

          中3の頃だっただろうか。 同級生の友人たちとバンドを組んだ思い出がある。 私たちがバンドを組んだのには理由があった。 同級生の男友達が 転校するという噂が流れたからだ。 盛大に送り出してやりたい。 そんな一心だったのだと思う。 (いや、面白半分が10割) 兎にも角にも 始める理由ができた。 正に青春にはもってこいの案件。 当時はバンド大ブーム期。 とにかくバンド! 父が高校時代からずーっと現役でバンドをしていることもあって、家には近所の7〜8個上の兄ちゃんた

          鯉と私

          午前0時を回った頃。 公園で一人、 缶ビールを飲んでいた。 タイかベトナムか、男連中の イッショニ ノミマセンカー を、フル無視して ひとり飲んでいた。 てめぇとの一夜より 重ね合わせたい夜がある。 すまぬが、 そんな時間も必要なんだ。 公園の、 やたら光っている電話ボックスが好きだ。 レンガ仕立ての古びたトイレも 古錆びた木製のベンチも 腐りかけた東屋も 落書きのある喫煙所も好きだ。 人々の足跡と 自然の生きた痕跡に 情緒を感じずにはいられない。 カ

          鯉と私

          ボーーーーーン

          今日は私の誕生日。 特段これといって 何かあるわけではない。 だが、 両親は産んだ事を恐らく忘れている。 弟もまた 姉の存在を忘れている。 毎年そうだ。 今年に限ったことではない。 言わなければ家族さえ通りすぎる ただの一日だ。 2021年9月5日 滅多とない。 父親と喧嘩をした日だ。 やかましんじゃー!!! そう吐き捨て、 この鬱憤の熱を晴らすためには ランニングしかないと そそくさ着替え、家を飛び出した。 理由は覚えていない。 確か私が作ろうとして

          ボーーーーーン

          ハートの展開図

          成績はピカイチの私だったが、 人生で一度だけ テストを頑張ったことがある。 青春をかけた 中間テストだった。 この日も授業を抜け出し、 体育館裏に座ってボーッと山を眺めていた。 普段気にすることもない山々が グッと近くに見えて 空の青さに フワッと肩が軽くなる。 溜めた息を ふぅーーーーっと吐いた。 教室のあの圧迫感に どうにも耐えられないみたいだ。 部活よりどっと疲れる。 トントントン…… "おい、何がしてぇんなら!! 戻れぇぇぇえええ!!!" 美術の

          ハートの展開図

          スワンの道

          優雅にスワンが泳いでいる。 透き通るような湖畔を ぷかぷかと 優美にいつまでもどこまでも。 あぁ、、なんて美しい。 アフタヌーンティーには もってこいの景色。 …そんな成績表だった。 パタン。 すげぇのぉ。 22……2…22…リーチ!!! …………1… くそぉーーーーー! 家庭科がどうしても1だった。 どうにも玉留めが 所定の位置から7cm程ズレてしまうようだ。 料理も素材そのままでいた方が圧倒的に美しかった。 もはやこの不器用さは 芸術と呼ぶの

          スワンの道

          ぼくの声

          あまり裕福ではない家庭で育ったからか、 お金は怒りと悲しみしか運んでくれないのだと 心底思っていた。 目に見えてお金がない それは 目には見えないところに 影響を及ぼしていく 小学5年生のとき 心の貧しさに陥った。 どういうわけか 不安が止まらなくなったのだ。 漠然とした巨大な何かに 追われているような感覚。 まるで高熱が出ているかのような気分。 で、それは決まって 密集した全校集会やテストの時に起こる。 何故かめまいがして 必ずお腹が痛くなった。 やがて耳

          ぼくの声

          のり代のない紙

          言葉では遅いが 心では早すぎてしまう そんな瞬間に味わう、 あのグッとくる感覚を なんと呼べばいいのだろう。 岸政彦さん著書の 「断片的なものの社会学」 という本に 心の全てを持っていかれた。 私の中にあったモヤモヤが全て言葉にしてある。 いつも不思議だった。 私の中のまだ観ぬ場所も 私には起きていない予期せぬ事態も それが誰かの経験の中にはある。 同じ空間の中に同じ次元の中にある。 でも他人の過去の記憶の断片を 私は生涯知る事ができない。 きっと同じものを

          のり代のない紙

          にせものの教科書

          あの時の、あの選択。 もしあっちを選んでいたら 今頃私は どこで何をしていたのだろう。 どんな人生だったのだろうか。 父は高校の就活で地元の板金屋に決まりかけていた頃、 アラブから仕事のオファーが来た。 だいぶ迷ったという。 もしアラブを選んでいたら 父は今頃石油王の何かだったのかもしれない。 もし、あのおじさんと母が別れていなければ、 恐らく今頃つるぱげの遺伝子を待った息子が育っているはずだ。 どんなにイケメンでも抗えないものはやはりある。 父もまた、結納を

          にせものの教科書

          花の進路

          花の高校生。 私は当時、看護科に所属していた。 意味などない。 本当は高校には 行かない予定だった。 やりたいことなんて 40歳くらいになったら自ずと分かるだろう。 したくないことをすることは やりたいことをしないのと同じだ。 中3の進路相談はそうやって テキトーに交わしてきたが、 今思うと生徒史上一番俯瞰的に物事を見れていたんじゃないかと思う。 不思議だがあの頃は 焦りがひとっつもなかった。 というか 何をしていたか覚えていない。 高校受験シーズン。 急

          花の進路

          潜在能力

          今のところ、 酒とタバコ あと、 水と太田胃酸があれば 大概のムカムカは水に流せる気がしている。 まだ30年しか生きてはいないが 人生は多分、 なるようにしかならないのだと思う。 ただ、そこに 起点と多少の小悪魔力 あと、 賭けとバンジー力があれば 大概の困難はチャンスになるような気がしている。 つい先日、 リュックを洗う為のタライを求めて 近くの小さなリサイクルショップに行った。 個人経営のフリーマーケットのような優しいお店。 タライは流石に見当たらない。

          潜在能力

          具現化の具

          何年も前の話だが、 千原せいじさんの 「がさつ力 」 という本を読んだ。 私の中学生の頃に感じていたことと全く同じだった。 思えばあの頃は 叶わない夢などなかったと思う。 当時、キラキラの中学生だった。 クラス目標は 統一 イカれた武士だった。 でもこの暴君、 わたしの心のカギカッコには こう書かれていた。 (文化祭で陰な男子に私のスカートを履いてもらい、女子役を担ってもらうこと) これが統一に秘められた最大目標だった。 文化祭の乱 この一揆が起こるのを

          具現化の具