入院してた時の話。

10時半起き。
朝方の悪天候予報を恐れて、薬を飲む時間を遅らせたのでこの時間です。
お腹の方はまぁまぁ。


せっかく、お腹の話も書きましたし最近の出来事の話もあまりないので。
今日は私の人生で唯一の長期入院生活の話でも書いてみます。


今から約9年ほど前、私は潰瘍性大腸炎という病であることが発覚しました。
本当に突然で。ある日、御手洗で用を足すと中の水が真っ赤なわけです。
普通、それを見た時こう思う人が多いでしょう。
「・・・痔か?」と。
私もそう思いました。
20歳そこそこの乙女にはなかなか辛い現実です。
しかし、おかしいのです。患部が痛くないのです。

妙だと思いました。
しかし、別にどこも痛くなくただ血が出ているだけ。
少し様子を見ることにしました。
しかし、血の量は収まることなく。
人生で初めての肛門科受診です、尻から血が出ているのです。
いよいよ恥ずかしいなんて言ってられません。

痔を宣告されるのか・・・と覚悟を決めた私に、告げられたのは聞き馴染みのない難病の名前でした。
ある日突然、私は難病患者になりました。


潰瘍性大腸炎は、症状の重さや炎症が起きている範囲で軽症・中等症・重症などに分けられます。
最初は直腸のみに炎症が起きている軽症でした。
ほとんど問題なく、ちょっと薬を飲めば健常者と同じ生活が送れると言われました。


事情が変わったのは、翌年夏のこと。
もうすぐリオオリンピックが開かれるなどとワイドショーが盛り上がりを見せていた頃です。
薬を処方され、一時的に収まっていた症状が急激に悪化。
救急に運ばれて、炎症が大腸の全部に広がり「全大腸炎型 劇症」と判断され即入院になりました。
未だにこの急激な悪化の原因が分かっていません。なんでなんですかね、このいらない飛び級。


リオオリンピックの開会式を病室で泣きながら見ていたことを今でも思い出します。
各国の同い年くらいの選手達が嬉しそうに颯爽と歩いているわけです。
かたやこちらは寝返りをうつだけでも激痛。
痛み止めを入れて寝てるか、薬が切れて呻いているかのどちらか。
その状態が長い期間続きました。

潰瘍性大腸炎の治療でステロイド薬が使われます。
これがよく効いて改善することが多いのですが、良くなることがなく。
ステロイド抵抗性という体質が判明。
なんでこういうところで小数の方を引くのでしょうか。
こんなところで変なものに当たるなら、宝くじとかに当たれよと思いました。


そこから薬や治療法を試して一時的に収まって、また悪くなるを繰り返し。
新薬で高熱が出る副作用を引き当て。
ある免疫調整薬で異常に白血球が少なくなり。
ようやく丁度良い治療法が見つかったのは、翌年の3月でした。


入院している間、すごく助けられた人たちがいます。
まず、出川哲朗さんです。
合う薬が見つからず、外科的治療(つまり手術)も視野に入った頃。
もう痛みと長い絶食で笑うことも出来なくなっていました。
そんな時に、イッテQ!の出川さんのはじめてのおつかいを見ました。
いや、笑った笑った。本当に久しぶりに。
出川イングリッシュに私は救われました。
前から出川さんは好きですが、これ以降もっと出川さんが大好きです。


それから、WANIMA。
日曜日に放送されていた『JAPAN COUNTDOWN』という番組をなにげなく病室のテレビで見ていたのですが、その時のフェス特集で偶然見かけたのがWANIMAでした。
第一印象は「元気な音楽だなぁ」くらいの感想だったのですが、何となく耳に残り。
調べて色んな曲を聴いていました。
退院したらライブに行ってみたいと思い、2回行きました。
すごく楽しかったです、盛り上がれる曲が多いし陽のエネルギーで溢れていて。
ライブ会場全体がポジティブの塊みたいで、また行きたいです。


寝れない夜には、星野源さんの音楽を聞いていたのを覚えています。
「地獄でなぜ悪い」や「SUN」など。
特に「地獄でなぜ悪い」は、星野さんがご病気をされた時に作られた曲ということもあり。
今の自分にも当てはまる歌詞に励まされていました。
にわかなので今も有名曲しか知らないのですが、「アイデア」のイントロが好きだったり。
CMで聞いた「ハローソング」は早くフルバージョンが聞きたいなぁと思ったりしました。
(俺の)新垣結衣さんと結婚した時は、イモト・石崎D夫妻以来の『なるようになった婚』と思いました。

圧倒的に辛い日々だったけど、音楽とか笑いの力の凄さを知った時のようにも思います。
あれから入院するほどの悪化はしていません。
このまま無事にパリオリンピックが家で元気に見られるといいな。


ここまで読んでくださった方へ

痛くないのに血が出てるのは、どう考えてもおかしいので早く病院に行ってください。

早期発見、大切!!



久しぶりに星野源さんの楽曲を聞いていて思い出した、闘病の話でした。
お早いですが、またあした。

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