ピロリ菌と乳酸菌

先日ピロリ菌についてのブログを書きました。

ピロリ菌は除菌するべき?

決してピロリ菌は絶対に除菌したらダメだということを言いたいわけではなくて、
・ピロリ菌=悪
・とにかく何でもかんでもピロリ菌がいたら除菌
という風潮に疑問を投げかけたかったわけです。

中学生にまでピロリ菌検診とかあまりにも不自然すぎますし、やはりそこにはビジネスのにおいがプンプンしますから。

で、先日、ワクチンのにおいの件で連絡をいただいた「とある外科医」の先生から、宇野良治先生のことを教えていただきました。

宇野良治先生は過敏性腸症候群などに対する、低フォドマップ食を提唱している先生で、以前よりこのピロリ菌除菌問題について情報発信をされておりました。

宇野先生のブログはこちらになります。

宇野コラム Uno column

早速、5月3日のブログにこんなことが書かれています。

ピロリ菌が自殺して胃がんになる:ブラジル

「ピロリ菌がいなくなってから胃ガンが発症しやすくなる」
とはっきりと書かれています。

実は先日グルタチオンを購入いただいている方より、まさにこのケースを聞きました。

胃の症状なんて何もなかったのに、健康診断でかかりつけ医に
「けったいな胃になってるでぇ~」
と脅され、ピロリ菌除菌をされたそうです。
その3年後ポリープが発生し、ピロリ菌の再発の可能性があるので再除菌されたとのこと。
その後ポリープは増大し、主治医に切除を依頼したのに、「良性だし切除のリスクの方が大きいから大丈夫」と言われほうっておかれたとのこと。
で、翌年、「癌」であることが判明。
結局噴門部切除術を受けることになったそうです。

ポリープの切除依頼したのにほうっておかれたこのケースは医療訴訟ものかもしれません。

というか、医者がピロリ菌の知識なしに何でもかんでも除菌するからこのような事態になってしまった可能性が高いです。
それこそ
「医原病」
です。

医者が余計なことしたばかりに、その方に癌を発生させてしまった。

実はこのようなケースはかなりあるのかもしれません。

みんな、「ピロリ菌=悪」「ピロリ菌を除菌すれば胃癌にならない」と洗脳されていますから、除菌した後に胃癌になっても、まさか「ピロリ菌除菌が癌の原因」だとは誰も思わないでしょう。
「そういう運命だったんだ、仕方ない」で済ませてしまうのではないでしょうか。

ピロリ菌除菌問題について詳しく知りたい方は、以下の宇野先生の本をおすすめします。

ピロリ菌除菌問題

結構専門的な内容もありますが、字も大きいしそれほど分厚くないし、理解できるところだけさらっと読むだけでもいいと思います。後半の方が読みやすいかもしれません。
現代医療にどれだけ洗脳されていたのかに気づける本のひとつです。
その辺のジャーナリストが誇張して書いているのとは違い、ちゃんと根拠のあるデータもしっかり提示して書かれておりますので説得力のある内容になっています。

まずはピロリ菌の診断テストの特許を持っているグラハムという人が、アメリカではすでにピロリ菌感染率が低下していたために、日本やアジアに市場を求め食い込んでいったのですね。
で、日本でそのピロリ菌除菌を先頭だって指揮したのが、浅香正博という人。
グラハムとズブズブの関係の人です。

なんとこの人、2015年まで北海道大学教授で、現在は北海道医療大学学長をやっています。
北海道医療大学と言えば、そう、コロナのおかげで有名になったあの塚本というテントさんがいる大学です。

この、浅香正博という人物、なんと「ピロリ菌を5類感染症に指定しよう」と提言しています。

「ピロリ菌感染症を五類感染症に指定しよう」浅香正博

2023年5月には北海道新聞にも記事を書いたそうで。
(下記は有料記事です)

<がんを防ごう>ピロリ菌を5類感染症に 北海道医療大・浅香正博学長に聞く

この人たちなんなんだろ。

浅香という人は、「ピロリ除菌=正義」で頭が凝り固まってしまっているのでしょうね。
ずっとピロリ菌の第一人者としてやってきて、ピロリ菌だけで(?)築いてきた地位・名誉を失いたくないがために騒いでいるようにしか見えません。

詳しくは上記の宇野先生をぜひ呼んでいただきたいのですが、現在では
・ピロリ菌の存在だけでは胃癌を誘発せず、ピロリ菌の消失とともに生じる細菌叢異常症によってピロリ菌以外の発癌性のある最近の増加などによって胃癌が発生するという仮説が有力になっている。
・ピロリ菌を失い、ピロリ菌に変わって発癌物質と関係の深い細菌が増殖すると胃癌が発生する。
・広範な萎縮性胃炎を有する人にピロリ菌除菌を行うことは胃癌の発生を誘発する細菌叢異常症を引き起こす危険性が高くなる。

また興味深い知見として、
・胃癌の細菌叢において一貫して乳酸菌が増加している

ことも書かれています。

えっ?乳酸菌???
腸にいいと思っていた乳酸菌???
って思いませんか?

このことについても宇野先生の以下の本をぜひ読んでみてください。

乳酸菌と食物繊維が腸を壊す

いくつかピックアップしますと、

・食道腺癌の半数で乳酸菌がガン細胞やその周辺組織で発見された。
・乳酸桿菌がガン周囲で増殖している。
・乳酸桿菌と胃ガンの関係は疑いようのない事実。
・ガン細胞は酸性の環境が大好き。そのため、乳酸菌が酸性の環境を作ると、ガン細胞が増殖しやすくなる。
・(マウスの実験で)ガン細胞が作る乳酸の量を抑えると、ガン細胞の増殖が弱まり、反対に乳酸をたくさん作るように操作すると、ガン細胞の増殖が強まる。
・ガン細胞は乳酸を放出し、自らが増殖しやすい環境を作りだしている。
・膵臓癌になった組織には、乳酸桿菌が非常に多い。
・2022年カナダのトロント大学から出た論文では、腸内の乳酸桿菌が、膵臓癌の免疫力を弱めるという衝撃的な内容が報告された。
・乳酸菌は酸性に強く、胃に定着する。
・乳酸菌はピロリ菌と同じようにウレアーゼ活性を持っている。
・むやみな乳酸菌の摂取やプロバイオティクスで乳酸菌が増えすぎると、大量の乳酸を作り出し、腸内環境を酸性化することでガンの発症を手助けする。

など書かれています。
他にもとても面白い情報がたくさん書かれていますのでぜひ読んでみてください。

また面白い知見として、「ブレインフォグと乳酸菌の関係」についても書かれています。
ブレインフォグには乳酸菌が関わっているというのですね。
2018年ジョージア大学の研究で、ブレインフォグを呈する患者さんに、プロバイオティクスと乳酸菌の中止、抗生剤投与をおこなったところすべてのケースが治癒したとのことです(30人程度の規模の研究ですが)。
他にも自閉症のことについても書かれています。

またこの本にもピロリ菌のことについて書かれています。

「善玉」コレステロールと「悪玉」コレステロールのように間違った情報で洗脳されてきたように、「善玉」菌と「悪玉」菌の常識も疑った方が良いかもしれません

確かに乳酸の蓄積がガンを引き起こすという知識はありましたが、確かに乳酸菌は乳酸を作りますよね…。
全然気づきませんでした。

ちなみにビタミンB1は乳酸を分解するといわれています。
糖の代謝やアルコールの分解にも関係してきます。
また脳の機能にも重要なビタミンになります。

実はビタミンB1はとても大事です。
脚気になるほど不足するケースはまれですが、炭水化物や甘いものを取り過ぎたり、大量飲酒でビタミンB1は消費してしまいます。
また激しい運動などで体に乳酸がたまってもビタミンB1は消費してしまいます。

最後に、ピロリ菌の話題に戻りますが、最初に紹介した本に書かれているまとめを紹介したいと思います。

ピロリ菌が人類に与えるデメリットは
・消化性潰瘍(胃潰瘍、十二指腸潰瘍)
・胃癌

ピロリ菌が人類に与えるメリットは
・下痢性疾患減少
・バレット食道や食道腺癌の減少
・喘息・アレルギーの予防
・肥満の予防
・結核などの感染予防の可能性
・セリアック病予防の可能性
・脳卒中予防の可能性

そして、ピロリ菌陽性では、
・心血管系疾患による死亡:減少
・虚説精神疾患による死亡:減少
・脳卒中による死亡:減少
・すべての癌による死亡:減少
・肺癌による死亡:減少
・胃癌による死亡:増加
・食道癌による死亡:減少
・膵臓癌による死亡:減少
・呼吸器疾患による死亡:減少

というデータが出ています。

・ピロリ菌陽性の胃癌は予後が良い
・ピロリ菌陰性の胃癌は予後が悪い
という傾向もあります。

またアニサキスのニュースがたまに話題になりますが、あれはアレルギー反応で激しい痛みが出るといわれています。
で、ピロリ菌がいない場合は胃の過剰なアレルギー反応を引き起こし、最近のアニサキス症の増加の原因ではないかと考察しています。
ピロリ菌陰性で萎縮性胃炎が強い人は、アニサキスがいても無症状だったそうです。
症状がなければ病院なんかに行きませんし、ましてや内視鏡だってやりません。
ピロリ菌陽性の人は知らず知らずのうちにアニサキスにかかっている可能性があるんですね。でも痛みがでなければ無害。
で、逆にピロリ菌がいないと目立った症状が出てしまうということです。

上記のまとめにある結果を見ると、何でもかんでも除菌するのはどうなんだろうと疑問に思いませんか?

胃潰瘍などを繰り返している人でピロリ菌が悪さしているなら除菌を考えてもいいのかもしれません。
でも症状もないのにむやみやたらに除菌するのはどうかと思います。
ましてや検診などおこなって症状もなく困ってもいないのにピロリ菌狩りするのはおかしな話です。

まさに医原病を引き起こしている可能性があるのです。
余計なことして、病気を作っている可能性がある。

検診やピロリ菌検査で儲けて、除菌で儲け、さらにフォローアップの胃カメラで儲け、さらに数年後に引き越される他の病気で儲ける。
マッチポンプもいいところです。
こんなことしていたらいつになっても医療費なんぞ削減できるわけがありません。

皆さんも医者の言いなりにならないように気をつけてください。
医者の脅しなんかまず聞き流してください。

そして
・ピロリ菌の常識を疑うこと
・乳酸菌の常識を疑うこと(善玉菌、悪玉菌の常識も)
をした方が良いかと思います。

ついでに今回は書いていませんが、コレステロールの常識も疑うことが必要です。

どれだけ医者やメディアに洗脳されてきたかがよくわかると思います。
ほとんどの医者には悪気はないんですけど、医者やメディアをコントロールしている企業が、お金の力でコントロールしているんですね。
人の健康よりお金。
ビジネスが第一なんです。

乳酸菌ビジネス、要チェックです。

確かにこれだけみんな腸内環境に気を配っていながら、癌って減ってないですからね。もちろんいろんな要因がたくさん絡んでいるからですが。

もちろんすべてのケースに乳酸菌が悪さするとか、そういうことはないと思いますが、ピロリ菌除菌と一緒で、何でもかんでも乳酸菌というのはやめたほうがいいのかもしれません。
「乳酸菌=正義」という常識を疑ってみるべきです。

想像してみてください。
「乳酸菌の取り過ぎは実はあまりよくありません」ってことが常識になってしまったら、社会がひっくり返ってしまいます。
社会は大混乱ですよ。
まずもって大手メディアが真実を伝えることはないでしょう。

だからやっぱり、自分の身は自分で守らないといけないのです。

そんなときについ先日こんなニュースがありました。

プラズマ乳酸菌の大量摂取、コロナ軽症患者の症状改善に関与か 長崎大

ここまで読まれた方なら分かると思いますが、プラズマ乳酸菌入りのヨーグルトだとか飲物だとかサプリに飛びつかないでくださいね。
いいカモです。
コロナだけみていたら確かにいいのかもしれないけど、他の病気に影響しないかなどについては当然調べられてませんからね。

ちなみにニュースの記事内にもありますが、
「研究はキリンホールディングスからの受託研究で行われた。」
と書いてあります。

キリンから長崎大学に莫大な研究費だとか寄付金が支払われていたら、当然結果も悪い結果が出ないようにしますね。
(そんな小細工はいくらでもできます)

キリンのプラズマ乳酸菌の特設ページ見たら、タモリさんとか天海祐希さんを起用しているんですね。
相当儲かってますね。

というか、その特設ページをぜひみてみてください。
とっても面白くて懐かしい人物が見れます。
https://www.imuse-p.jp/plasma/

下の方にスクロールしていくと「推奨の声」というコーナーがあって、医師が出てくる。

トップに出てくる松本哲哉とかいう医師、見覚えありませんか??
そうコロナ騒動のときよくテレビに出ていた人ですね。

「日々患者さんと接する立場として、特に免疫維持を心がけています。
身体に良い働きをする菌を探すなら、機能性表示食品のように
科学的な根拠のあるものを選ぶようにしてみてください。」

なんてコメントしているけど、免疫維持が大事だというならワクチンなんて勧めてないで、プラズマ乳酸菌勧めてりゃ良かったじゃん。
さすがにプラズマ乳酸菌は宣伝できないけど、免疫維持できる方法を紹介しろって。

この人もミスター二枚舌だったのね。

お金もらえれば、有名になれれば見境なく何でも引き受けて、自分というものがない。
あからさますぎてほんとお下品です。

そういえば長崎大学って、5-ALAの販売会社であるネオファーマジャパン株式会社と共同で研究して、これまたコロナに効果あるって大々的にメディアに出てましたね。
ビジネスの片棒担ぐのが好きなのね。

ちなみにプラズマ乳酸菌の上記のデータ、乳酸菌内服群50人・プラセボ50人で規模が小さいし、その振り分け(年齢とか性別、基礎疾患の有無、もともと体力ある人かない人か)なども不明ですし(当然やっていると思いますけど←半分イヤミです)、自分だったら飛びつきません。
キリンが関わっていない研究なら信憑性が高くなりますけどね。

長崎大学も研究費もらえるし、キリンもサプリ売れるし、ウインウインの関係。
ちなみに今回の件、共同で特許出願もしているらしい。
https://www.nagasaki-u.ac.jp/ja/guidance/kouhou/press/file/2023/20230428-2.pdf

製薬会社と大学研究室の関係も同じような関係です。
それがディオバン事件(新コロワクチンとディオバン事件と森下竜一氏)のような出来事をを引き起こします。
こんなのは氷山の一角です。

だから論文だとかエビデンスだとかって、結構信用ないものもあるんです。
というかほとんどがそういう利益相反があるようなものだったりします。
特に日本では。

それでガイドラインとか作られちゃったりするんですからたまったものじゃないですね。

今のコレステロールの基準値だって、もろに利益相反の関係がある中で作られたものですからね。
日本の基準値はまったく科学的ではないです。

「予防」は大事だけど、本当に困ったときだけ病院にかかるようにしましょう。
もちろんちゃんと考えてくれる先生もたくさんいるだろうけど、いいカモにされたり、医原病を引き起こされる確率の方が高いです。
やっかいなのは、患者さんのためにがんばっていると勘違いしている医者です。
例えば今のコレステロールの基準値は正しいと信じちゃっていて、それを厳格に守ろうとする医者。
コレステロールを下げすぎて、その人のその後の死亡率を高めているにもかかわらず、本人は患者さんのためにいいことしていると勘違いしている医者。
(コレステロールは低ければ低いほど死亡率は急激に上がります)

こんな風に勘違いしているパターンが非常に多いからやっかいです。

だから絶対に病院に受診するなというわけではないけれど、安易に受診しない方が自分の身を守れる確率が高いと言えるのです。

話を元に戻しますけど、ホリエモンとかがピロリ菌について語っているのをみるとほんとクソだなって思っちゃいます。
おっと、お口が過ぎたようで。

無駄に医療機関の食いものにされないように、自分でできるケアなど役にたちそうな情報を大公開していきます。