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読み聞かせ

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おやすみ前や、ちょっとした時間の読み聞かせに。オリジナルのお話をお届け致します。
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夏の夜の夢 作 : 沖ママ 絵 : 画家

夏の夜の夢 作 : 沖ママ 絵 : 画家

暗い暗い土の中。
視力を持たないカブトムシは、暗い暗い土の中で長い長い時を過ごしていました。

雨が過ぎ、雪が降り積もる冬を越えてカブトムシは土の中で春を迎えます。

土の中は暖かくてどれだけ寝ていても、怒られることはありません。ご飯をお腹いっぱい食べても、無くなることはありません。

そんな土の中で、長い長い時を過ごすのです。

そんなカブトムシも地上へ出なければなりません。
暖かく、暑い日が続

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窓のそと

窓のそと

ここにひとつ、窓がありました。
ずっとず~っと前から、ある窓です。
高い場所にあり、窓に触れることが出来なかった私は、その窓から見える様々なものとお話をしていました。

これは、そんな窓のこちらとあちらのお話です。

いつからでしょうか。
私は窓の外を見るようになりました。

春の少しだけ寒くて、ほんのり暖かい日。
窓の外には鳥がいました。

『ねぇ鳥さん。』

「なんだい?」

『窓の外は暖

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魔法の国

魔法の国

もしも、もしも魔法が使える世界にいたら。
あなたはどんな魔法を使いたいと思うのでしょうか。

このお話は普通に魔法が使える世界のちょっと不思議なお話。

ここ、魔法王国では王様が、来る人来る人に珍しい魔法を見せて欲しいとお願いしていました。

「私は炎の魔法でご飯が作れます。」

『普通過ぎる。』

「私は水の魔法で雨が降らせられます。」

『雨はキライじゃ。』

「私は土の魔法で砂のお城を作れま

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太陽と月

太陽と月



これは太陽と月のお話。
体も大きくてまぶしい太陽と
体は小さくて静かな月のお話。

太陽が朝、目を覚まして地平線の向こうから顔を出してきました。

「今日もいい天気だねぇ。」

そんな声が人々から聞こえてきそうな程の天気の良さです。

太陽が顔を出し始める頃に眠りにつく月は太陽に話しかけます。

『太陽さん、太陽さん。今日も熱く輝いているね。』

すると太陽は月に向かってこう言いました。

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眠り続ける夢の国

眠り続ける夢の国



むかしむかし。

それはそれは寒いひとつの国がありました。
もともと寒い地方ではありましたが、寒い理由はもうひとつありました。

『国中が眠りについている』のです。

王様も王妃様も王子様もお姫様も、大臣も兵隊さんもみんな眠っているのです。

もちろん、町のパン屋さんもおもちゃ屋さんも宿屋だってみんな眠っています。

その様子を見た旅人は恐れ、いつしか『眠り病に支配された国』として

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