【W杯一言戦評】グループ別まとめ〈A組〉

①ロシア✖サウジアラビア

「こういうボールの失い方をしちゃダメですよ、という悪い見本を45分間でひと通り網羅したサウジアラビア。両SBがふらふらと上がる〈2-1-6-1〉のフォーメーションはなんとも斬新、"世界のサッカーの見本市"たるW杯の趣旨には沿っていたが競技本来の主旨を見失っていた。最後はケーキの上にさくらんぼがのったと思いきや"ロシアン・ルーレット"も命中」

②エジプト✖ウルグアイ

「初戦とあらば慎重にもなるが低調なゲーム展開の要因は芝が深そうでボールが滑らないピッチにもありそう。エジプトの9番とゴディンでは役者が違いすぎ、決める人もおらず引き分けでいい相手を堅守速攻が売りのウルグアイは崩しきれず。戦前の『サラーは出れる』は見事な"アラブカタブラフ"

③ロシア✖エジプト

「絶対的ホームで地の利を存分に活かす開催国、今日は"ロシアン・オウンゴールーレット"が命中。ケーキにさくらんぼをのっけた後においしいところを持ってかれる初戦ベンチスタートのチェリシェフ"チェリーボーイ"ならぬラッキーボーイで得点王候補。エジプトは一人だけ長袖だった救世主サラーのPKで息を吹き返しかけたがミイラのごとくよみがえることはできず」

④ウルグアイ✖サウジアラビア

モロッコサウジイランと今宵は三カード連続の"アラブカタブラ"となったまさしく"アラビアンナイト"だが、最も追い込まれているサウジアラビアンはなかなかどうして荒ぶる魂をピッチで体現しきれず。初戦からスアレス&カバーニ二枚カンバンが調子スグレズ攻撃に不安を残すウルグアイはツメをひた隠したまま試す戦いがあと1夜」

⑤ウルグアイ✖ロシア

「例によって組み合わせに恵まれた開催国は強豪国との実力差を骨に呈。バルサ勢との同僚対決も視野に入る中、見違える活動量で調子を上げてきたスアレス。シュートは打てどゴールが足りなかったカバーニも最後に一点。二枚カンバンキズがつくどころかハクがついての全勝突破ウルグアイユルガナイ自信を携えて決勝ラウンドへ」

⑥サウジアラビア✖エジプト

アラブ系国家と隣国対決が多かったA・B組の同開催日にふさわしく、言葉"アラブカタブラ"対決にして〈紅海戦争〉わせ技一戦。〈紅海〉は英語で"Red Sea"だが失う物なき試合でも〈血の海〉のごとく紅くは染まらず。45歳GKエルハダリ"記念受験"じみた"記録出場"だけでなくPKストップで一仕事。サラーとはもしかしたらこれでヨナラー

〈A組〉総括
『"ロシアン・ルーレット"対"アラブカタブラ"』
《ベストバウト》エジプト✖ウルグアイ
《掘り出し者》ベンタンクール(ウ)

「サ」ポートに「シ」ェアと「ス」キ…『「セ」ンスが爆発してますね』という「ソ」ウルフルなリアクションまでお褒めの"サシスセソ"ください!