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【知床から箱庭の島へ①】はじめに

ぼくは、高校生の頃から山登りやヒッチハイクをしながら、知床や根室から望める「北方領土」に憧れてきました。 日本固有の領土と云いつつ、外交の問題上、一般に往き来ができない地域です。

山を始めてからは、一つの島、国後島にある爺々岳(チャチャダケ 1,822m)へ登りたいという夢も抱えてきました。

この北海道の自然のたたずまいを想えば、そこには往年、少なくとも北海道の30~40年前の自然に、原生花園が広がり、さわやかな風が吹いていると想うのです。

そして、大戦後、その島たちを故郷として焦がれ、返還を願っている人たちが、同じ北海道にもたくさんいる現実、 今のロシアの人たちの生活や暮らしの匂いといったものを、北海道民の一人として、少しでも体感したいのです。

今回、ちょうどインターハイ登山競技全道大会の役員として知床を訪れ、そのまま色丹島へ渡航できる旅となります。
まさに、初夏の季節に知床の自然を感じた直後に、地理生態的にもつながる島の自然を観ることができるのですね。今回のチャンスを与えていただいた関係者のみなさん、職場のみなさんに感謝いたします。

※北方四島への渡航は、現在、元島民(二世、三世の方含む)、返還要求運動者、専門家、(通訳、マスコミ関係者を含む)に限られています。

ぼくのような一般人が今回のような機会をいただけたのは、返還要求運動を行っている地域での青年団体活動に所属している理由からです。(4月中旬にお話をいただきました)

スペースシャトルから見た写真に

知床の高みへ
還ります
感性豊かな高校生たちと
山の風に 吹かれてきます
知床硫黄山(1,563m)へ
羅臼岳(1,661m)へ

その知床での初夏の匂いを
胸に抱えながら
そのまま  根室から
初夏の色丹島へ渡航
つながっている北海道への自然と
「しま」の風を体感したい

大戦後 人々は
それぞれ 歩いてきました   
その暮らしと想い そして願いを   
この心に 深く見つけることだろう  
箱庭のような「しま」は  
きっと何かを 
教えてくれるに 違いない

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