【社会福祉】里親を里親に学ぶ
保護児童を家庭で養育する、養育里親の交流会に参加してきた時の話。
20名くらいが集まり、様々な情報を交換する会、委託児童の問題点などを共有し、専門家、ベテラン里親の見解を交えたディスカッション。
そのなかの印象に残った話を少し
(秘匿情報の為、改変等有り)
5歳の女の子のケース
3歳から家庭養育に移った子、奇声、他動、癇癪(かんしゃく)、、、
とても集団行動が難しい状態。他児童への暴力で保育園から早退の連絡が来るそうです。
典型的な「愛着障害」の症状がみられる、日々の生活の中で少しでも取り戻しを図っているが、ベテランの里親家庭での生活でも難しい状態らしい。
そもそも「里親制度」とは、親元に戻る為の支援である、ここが重要なポイントで、そんな育児困難だった親元に戻す前提の処置である。
話では10歳くらいを目途に、、と説明があったが、とても幸せな結果につながるとは思えなかった。
17歳の女の子のケース
もちろん18歳までは保護対象となり、家に帰れない子は施設、そして里親家庭で生活する事になる。もちろん、察しが付くところの荒れた高校生の話でした。
彼氏の家に遊びに行く、アルバイトと称して売春行為、、、今までの生き方が急に変わるわけでも無く、、、
里親として、出来る事って何だろう、、それでも受け入れる場所が必要なのは解る、だけど18歳になって自立した先にある未来に、なにもしてあげれない事がもどかしい、そんな話でした。
また、別のケースで子どもが自殺未遂を起こした話もありと、なかなか聞けない経験談の貴重な時間となりました。
社会福祉として里親を始める方、その中でも長い期間続けている方々の経験は、これからを担う若手にとって大きな指針になります。
今助けが必要な子どもの現状、価値観、そして時代に合わせる養育里親という役割、学び続け、考え続ける大変な活動なのだと、改めて考えさせられました。
今年は月に一回は勉強会に足を運ぶ学びの年にしたいと思います。
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