見出し画像

3%の確率、障がいを身近に考える【児童養護】

近年の統計で、先天性の障がいをもって生まれる確率は約3%だそうです。どこか他人事に感じていた数字でした。

友人から相談が有った。
「子どもに発達障害の可能性があり、奥さんと関係がギクシャクして、、、」と。

寝耳に水、里親の研修で障害児の養育について考察していた矢先だった。
「二人でケンカばっかりで、、、」と言うので「次の休みの日に一緒に公園いかないか?」と声をかけた。

当日、良く晴れた公園で合流、まだ小さい男の子は元気いっぱいな様子。確かに事前に聞いていた発達障害の特有の症状は見てとれた。

子どもに振り回される様子のお母さん、ぱっと見る限りは、どこにでもある風景に感じるが、突発的な動き、言葉でのコミュニケーション、危険察知能力など、違和感は確かに見てとれた。

まだ障害の重さはわからない、ただ、この先何十年と親が子を支えていく事を迫られ、家族全員に関わる問題である事だと、初めて温度を感じるほどに身近に経験した。

この先どのような未来になるか、それはわからない。
いくら自分が悩んだって、なにも出来ない。

「でしゃばりなさんな」と、横で奥さんの目が抑止してくる。

社会的養育、地域でのサポート、行政の補助金制度、、障害を持つ家庭には様々なサポートは既にあり、おそらく昔に比べれば幾分改善されているのだと思う。

でもさ、当事者である「親」へのサポートが届いていないように感じた、目の前で悩み、苦しんでいる姿、その痛みをどうする事が、求められているのか、救いになるのか、、、

養育里親として今後も多くの子どもと関りを持とうとすればするほど、どうしようもない苦しみは距離を縮めてやってくるのだと思う。

自分という存在が悔しく、もどかしく感じた。

答えの無い問題、それでもきっと、私は悩むのだろう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?