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8/21 日常の切れ端

最近『引き出し日記』というTwitter形式の日記アプリに、ふとした拍子に感じたことや考えたことをメモっているのですが、実際にメモし始めると毎日の思考や情報の消費と流れの速さに驚いたのと同時に、なんだかそれらが日々の濁流に飲まれて消えてしまうのが微妙にもったいない気がしたのでnoteにまとめてみました。
面白がってもらえそうであれば定期的にやりたいなとふんわり思っております。感想やスキなどしていただけると大変励みになります。

おこめ、ホルモン食えるってよ

急に焼肉が食べたくなって『大阪焼肉・ホルモン ふたご』で初ホルモンしたんですが、思ったよりすんなり食べれましたホルモン。普通に肉だった。
見た目先行型なのでもっと複雑な味というか、内臓系によくある苦味や血液の味がするものだとばかり思ってました。偏見。
なんならホルモンより前に食べたタンが冷凍していないことを売りにしており、見た目がマジで “牛さんの舌” のままで正直かなりルック厳しかったんですけど、そんなことを思いながらも食べたら唸るほど美味しかったです。ゲンキン。

この価格帯にしては珍しく店員さんが焼いてくれるタイプのお店だったんですが、肉を焼いている最中の店員さんのトークがあまりにもこなれ過ぎていて「会話に対する綿密なフローチャート存在してそう」とか失礼なことを考えていたんですが、そんなフロチャ兄ちゃんが焼いてくれた肉はとても美味しかったです。次回別分岐を試してみたい。また行きます。

ミニシアター

久しぶりにミニシアター系の映画を見るべく下北沢トリウッドへ。
こじんまりとした雰囲気から始まり、対面形式でチケットを買う懐かしさ(それでもQRコードが導入されていて幾分今どきになっていた)やコロンとした形の時代を感じる絶妙カラーのバナナ色のシート、何よりお客さんの反応がダイレクトに見えるのがとても良かったです。特にコメディだったので、目の前のお客さんが途中で我慢できなくて吹き出していたのがとても良かった。多分大きな映画館だと見られないリアクションだったと思う。

映画は『リバー、流れないでよ』という京都の貴船を舞台にしたタイムループコメディで、内容はコメディを期待して見に行った人は満足できる面白さでした。タイムループに関してははSF(物理)みたいな表現があるのでSFのめんどくさいタイプのオタクの方は見に行かないほうが両者幸せかと思います。

この、映画の内容のちょっぴり後味が軽い感覚も、ミニシアターの初めて訪れても何故か懐かしく思う感覚も含め体験としてめっちゃ良かったです。

スズメバチと剣闘士

お昼のワイドショーでスズメバチ駆除の特集をしていた。
今年は暑いからかスズメバチの巣がいつもより早くできているらしい。

駆除業者さんの頭に取り付けられたGoProから流れる恐ろしいスズメバチの映像を見ながらどこか怖いもの見たさを楽しむ感覚を少なからず覚え、最近寝る前によく見ている歴史系ゆっくり動画で見たコロッセオの剣闘士を連想した。(※駆除業者さんのことを揶揄したいわけでは全くないので切り離してもらえると助かります)

人間は “ 自分に害をなすもの ” (剣闘士も犯罪者がなることが多いそうな)と認識すると生き死にの倫理観から除外できるし、なんなら最近のSNSでよく見かける自分が正義である理由みたいなのができてしまうので「楽しんでも良い」みたいになることに気づいて急に恐ろしくなった。ギロチンなんかも昔は市民の娯楽だったらしいですし。

実際、スズメバチの駆除に対して「生き死にの倫理観!」なんてそこまでの感情は抱かないし、現実はワイドショーを大変ねぇと見ていただけなんですが「スズメバチに対してそこまでの感情が抱かない自分が、害をなす人間にも同様の感覚である可能性」という仮定をしてみては勝手に恐ろしくなるのでした。人間、意外と倫理観のスコープが良くも悪くも柔軟なんだなぁ。
私もきっと時代が時代なら処刑を見て拍手してた可能性全然あるんだなぁ、悲しい。

こんな事を考えながら、フロストパンクでは民衆のストレス発散のために迷うことなくコロッセオを建てた記憶があるので私は愚かな人間です。

テロリスト

前の記事でおすすめした『きみのクイズ』が面白くて作者買いしてしまう習性が発動して同著者のデビュー作『ユートロニカのこちら側』も続けて読了。

あらすじ
個人情報を提供する見返りとして、生活全般を保証する実験都市アガスティア・リゾート。理想的な環境で生きる人々が向き合うのは、進化と未来を啓示する"永遠の静寂"だった――『ゲームの王国』で話題を呼ぶSF新世代の俊英がユートピアの極北を描き出す!

Amazonの販売ページより

全編通して面白かったしSFの割に設定が今どきなのですんなりと読めたな…と現在進行系で設定の複雑さと名前の覚えられなさに苦労している三体と比較すると思う。

主人公たち(群像劇です)の中でもめちゃめちゃに共感できるキャラが一人おりまして、マジで言ってることわかるわ~と、彼女がどのような人生を歩むのかワクワクしながら読み進めたら、最終的にテロリストになったのも最悪な体験でとても良かったです。なるほどな~~~~~~。

あとは最後の解説で「メタ認知」の話が出てくるのですが、これまた面白かった。

「メタ認知」とは、自分が認知していることを客観的に把握し、制御すること。つまり「認知していることを認知する」ことです。

https://www.kaonavi.jp/dictionary/metacognition/

人から昔「あなたはメタ認知がとても強くて話している最中にすぐメタ視点と自分視点を行き来する」と言われたことがあり、それまでそんな単語をしらなかった私はなるほどメタ認知!となったんですが、たしかにこの作品の主人公たちみんなメタ認知が強い。
「世界に見られている自分」という視点がしょっちゅう出てきてそれが個人的にとても謎の気持ちよさがああったんですが、メタ認知をくすぐられていた(?)んだなと解説で初めて理解できて良かったです。

作者の小川 哲さんのところどころで出てくる「最悪な表現」から対戦ゲーマーの文脈を感じ取っているので、性格の悪い対戦ゲーマーにオススメの本です。


気づき

この書き方だと2000文字ぐらいならすんなりかけることが発覚したのでnoteの更新頻度が上がるかもしれません。

本当はポケモンWCSとかEVO2023の話とかガッツリ書きたいんですが、なかなかまとまらないことが多くてモチベが保てないのでこういう何気ないやつを挟むのはありかもしれない。

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