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ポーション

「ママのageはなに?」
と、ベッドの中で長男が聞くので、一体いままで何度答えただろうと思いながら「Thirty-nineだよ。」と答えると「えっ もうすぐFortyじゃん!」とまた驚く。
何度も聞いているのに何度も驚けるのもすごいなと思うし、それでいて意外なことを覚えていたりして、まぁそれは私もだからなんかわかる。
結局のところ私の年齢なんて彼にとってはどうでもいいのだ。

「ママはおっきくなるのすごい時間かかるねぇ。」と意味不明なことを続けて言うので、「ママはもう大きくならないよー。小さくなると思う。おばあちゃんになったら。」と答えたら、
「ぼくまたscaredになっちゃった。」
と長男はブランケットを頭からかぶってしくしくしくしく泣きだしてしまった。
「ママが小さくなったらいやだ。Grandmotherになったらいやだ。」
いやママはずっとあなたのママだし。(そこじゃない)

あんまり哀しそうに泣くのがかわいくておもしろくて、悪い癖で爆笑してしまった。
そして彼は「ぼくScientistにあいたい。」と言う。
「Scientistはどこにいるの?」と。
科学者など知り合いにいない私は「えーどこだろう。。Universityじゃない?」と適当なことを言ってしまう。
「Universityってどこ?Thailandから遠い?」「Thailandにもあるよ。」「じゃあぼく行きたい!」

「Scientistのとこに行って、Potionを3個もらうの!Not get old Potion!」

私がOldになってDieしたらいやだから。自分と、弟と私の分のポーションをもらえば、ずっと一緒にいられてみんなHappyだよって。
「ママがSixtyとかSeventyになったら、またFortyになれるんだよ!!」って。
ポーションを使うのに、40歳からやり直しかぁ。ってまた笑った。

30歳くらいにしてくれてもいいんだよ、と思うのは、私は過去と一緒に生きていて彼は今この瞬間を生きているからなんだろうな。

あなたがScientistになってPotionを作ったらいいんじゃない?と言ったら、ぼくScientistにならなくちゃと長男。
「ママがOldになるまでにまだTwenty yearsとかThirty yearsとかあるでしょ。ぼくたちいっぱい時間あるね!」だって。
そうだねぇ、と答えながら、いいなぁ。と思った。


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