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おこづかい

「Level 1のClassがいいの。」

幼稚園クラスの二年生に進級したちびこいのは、そう言ってサマースクールのうちから毎朝泣いた。

一年生に戻りたいと言われても私も先生も困るばかりで、夕方家に戻ると「今日School HAPPYした!」と言うし、慣れるまでだろうなと思ってなんとか連れていっては先生になだめてもらっていた。

長期休みや連休明けはどうしても泣く。
慣れて楽しく登校できるようになった頃にまた長期休みに入って一からやり直し。というループは小さいうちはもうどうしようもないのだろうなぁと、泣きじゃくる我が子の手を引いて学校へ連れていく日々。
すれ違う父兄や先生の顔がやさしくて、受け入れてくれる担任の先生がとてもあったかいのが救いで、子が泣いているのに思わず顔がほころんでしまう。

泣いて通ったサマースクールのあと半月休んで迎えた新学期の、二日目の昨日。
初日はもちろん大泣き。しはらくはどうせ泣くんだろうなぁって、でも泣かないでねって言いながら登校。
すると、
泣かなかった。
しばらく泣かれるのを覚悟してたからちょっと拍子抜けした。けど、泣かないに越したことはない。

自分で靴を脱ぎ下駄箱に並べて自ら教室へ入るちび。
先生が褒めながらも「鞄をしまおうね〜」と言うと、バックパックを開けて中身を確認し、私が入れておいたおやつの時間用のお菓子を見つけ、
「これイヤ〜〜〜!!」とボロボロ泣き出した。
あわわわ。

すかさず先生が、「さっきもらった教科書代のお釣りが10バーツあるから、おやつの時間になったらこれで一緒にアイスクリームを買いに行く」と言ってくれた。
「ね。もう大きくなったから、買えるもんね。」と。
泣きながら「ゔーん!」と同意するちび。

学校にはキャンティーン、いわゆる食堂があって、売店があって、子供たちはそこでごはんを注文して食べたりお菓子を買って食べたりできる。
もちろん給食もある。
この買い食い文化というのだろうか、バリバリの日本育ちなので最初は戸惑ったけど、学校の食堂や近所の屋台で朝ごはんを食べている大きい子たちを見てると親にとっては最高だよなと思う。
ジャンクな物を食べさせたくない親にとっては地獄かもしれないけど。笑

幼稚園一年生の時は学校から言われて毎日小さなおやつを持たせていた。
今朝ちびこいのに「Snack持っていく?10 Baht 持っていく?」と聞いたら、間髪を入れずに「10 Baht !!」と答えたので、制服の小さな胸ポケットに10バーツを入れてあげた。

自分でおやつ買うのきっと楽しいもんね。

嬉しそうに満足そうに笑うちびこいのが、少し大きくなったように見えた。


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