夜更けまで踊ってへろへろになって、タバコのにおいを洗い流すためにシャワーを浴びた後の爽快感。
体は疲れて眠いのに、脳はさっきまでの音楽の余韻で覚醒してるかんじが心地良くて、音というのはすごいわねと思う。

昨夜のイベントはおおざっぱに言うとトランスのイベントだった。20代の頃も好きだった音楽。

東京にいたあの頃、世間話のついでにトランスが好きでよくクラブやイベントに行くんですと言うと決まり文句のように「モテないよ」とか「男ウケ悪いよ」なんて言われていた。
そもそも音楽のジャンルを問わずクラブ自体がそうで、「遊んでいると思われる」らしかった。
家では不可能な音量だし、CDを聞くのじゃなくてDJが作り出すあの雰囲気の中で踊るのが好きなんですと言っても信じない。見てもいないのに頑なに。
私の中では「釣りが好きなんです」とか「映画を観るのが好きなんです」と一緒なんだけど。

露出の多い服も、派手な爪も、髪の色も、全部自分が好きだからしてたのに総合的に私は「遊ぶのはいいけど彼女にはしたくない女」とジャッジを下されることが多くて、ばっかじゃなかろーかと思ってた。
男性のみならず女性からも上から目線で言われることもあった。
そういう人たちは何をどうしてもいやらしいことを考えてしまう脳を持っているらしい。

「彼女や嫁さんにするなら清純そうな子がいい。(尚一夜限りや浮気なのであれば是非とも君のような子としてみたい)」とかいう薄っぺらい男にモテるために好きでもない服を着てうふふと愛想笑いをするなんて、人生の無駄でなければ何なんですか。
と思った20代。

見た目に限らずどうやら遊んだり楽しんだりすることはあまりよく受け取られなくて、「好きなことを好きなように楽しむ」ことを否定する人が多かったように思う。日本。
特に女性に対してだよね。「もう〇〇(年齢)なのに」とか、「もう母親なのに」とか。
他人を傷つけたり貶めたりしているのであれば別だけど、そうでもないことが多くない？
どうしてみんなそんなに他人の人生に興味があるんだろう？
どうして「こうあるべき」という型にはめ込もうとするんだろう？
暇なのかな？

人生は短くて、やりたいこともたくさんあるけどそのためには働かないといけなかったりして忙しい。
好きなことしたり好きな人と会ったりしないといけないし、大事なものを大事にしないといけないし。
たまにはのんびりもしないといけないし。
他人のお気に召すように生きる暇も、ましてや他人の人生に口を出してる時間なんてある訳ない。

良い女性、良き妻、良き母であれと都合よくあなたをジャッジし否定してくるその人が、あなたの人生の中で特別な存在になることはほぼないから、無視できないのであれば右から左へと聞き流した方がいいと思うよ。
左から右でもいいよ。
と、なんとなくPCの向こうの日本の人たちに言いたくなったので。

明日からまた適度にがんばりましょ。

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