見出し画像

クラウドソーシングサイトで絵を描いて売った話

運営しているSNSサイト「orchards」で、「モノを作って売ってみよう」という企画が開催されている。私も参加してみようと思う。
https://o-rchards.com/idea_theme/4

画像4

絵を描くのが好きなので、絵を売る体験をしてみようと思い挑戦した。
私の絵に関するスペックは以下の通り。

・中学、高校、大学と美術部的な部活に所属。うち中高はほぼオタク話をするための集まりだった。
・中学1年生でネット上の「お絵描き掲示板」に出会い、マウスを駆使して描き始める。
・その後10年以上デジタルイラストを趣味で描いている。Twitterフォロワー数は100人程度。
・利益が伴う制作活動の経験:
 ①大学時代に部費でポストカードを作成、数十枚売れる。
 ②柴犬のLINEスタンプを作成、数十個売れる。

さて、今回取り組んだのは「クラウドソーシングサイトで依頼を受けイラストを描く」というものだ。結果から先に書くと、イラストのサービスを出品してから1か月以内に依頼を受け、7800円の利益を得た。
先に述べておくと、本記事は「クラウドソーシングサイトで依頼を受けてみたいがノウハウがわからない、登録はしてみたが全く依頼が来ない」という方へ向けた内容である。「依頼は何件か受けたもののそこまで繁盛していない」という方にとっては今更感のある記事であることをご了承願う。
クラウドソーシングサイトにはココナラを選んだが、他のサイトであっても重要であろう一般的な手順について言及していくつもりだ。アカウントを作るところから、納品し初めての報酬を得るまでの手順と注意した点を以下に書いていこう。
また、各段階に関して、契約成立するための重要度を主観的にではあるが示していく。

【1.アカウント作成 重要度0%】

ココナラのサイト <https://coconala.com/> にアクセスし、アカウントを作成する。サイトの案内に従って順次進めていけば問題ない。

【2.プロフィール設定 重要度30%】

①名前、アイコン等を設定する。
どちらもわかりやすい、読みやすいものが良い。
読みづらい名前だと、実際に依頼が来て発注者とやり取りする際に少し手間を感じる。普段活動しているハンドルネームのままでも良いが、ビジネスのやり取りをするうえで名乗りにくい名前の場合は新たに決めるほうが無難だと感じる。ココナラで得た顧客を他のSNS等にも呼び込みたいなら前者、そうでないなら後者をお勧めする。
わたしはユーザ名を「おすし_イラスト作成」とし、アイコンは出品したサービスの画像を切り抜いて使用した。

②ポートフォリオに過去の作品を載せておく。
③本人確認とNDA締結もしておく。

②、③を行った理由は同じ。「自分の信頼性を高めるため」だ。
仕事を依頼したいと思っている発注者は、信頼性の高い受注者を探している。最も信頼できるのは「これまでに多くの依頼を受けており、かつ平均評価が高い人」だ。我々ぽっと出のクリエイターにはそのどちらも無いので、他に信頼を高められる手段があればなるべく打っておこう。どんな作品を創ってきたか、社会的な信用があるか…という部分に関して、②③を行うことで簡易的に信頼性を上げられる。
(下図:ココナラでの私のアイコン・ヘッダー、認証状況)

スクリーンショット 2021-08-11 212349

【3.サービスの出品 重要度40%】

いよいよサービスを出品する。ここをしっかりデザインできるか否かで発注できるかどうかが変わってくると感じる。

①タイトルは「内容」と「他者との差分」が一目でわかるように書く。
文字数の制限もあり難しいが、タイトルでどれだけ伝えられるかは重要だ。依頼主が検索したときに似たようなサービスの中から自分を見つけ出してもらうにはそれなりの工夫が必要だ。自分の個性を活かしてどういう作品を提供できるのか、簡単にでもよいので単語として含めておくと良い。
例えば、私は「女の子のいる背景つきイラストを描きます」というサービスを出品した。詳細な背景付きで絵を描ける、という部分を個性とした。

②参考画像は掲載する順番と画角に注意する
参考画像は複数枚掲載可能だが、1番上に乗せた画像がそのままこのサービスのサムネイル、いわゆる看板になる。目を引くもの、自分の個性が伝わりやすい1枚を選ぼう。
また画角も重要だ。作品をそのまま載せるのではなく、サムネイル化したときにどこからどこまでの範囲が映るかを考えて設定するのが良いと感じた。手間だが何度か保存と編集を繰り返し、発注者側から見て伝わりやすい資料になっているかを検討した。
(下図:出品中のサービス例。)

画像2

---
ここまでが受注前に行う主な手順だ。
1件も依頼が来ない…という方は、上の1~3に関して改善できる部分がないか、見返してみてほしい。
---

【4.受注後のやりとり 重要度30%】

受注されれば、あとは制作して提出するだけだ。しかしここでも発注者とのやりとりという重要な仕事がある。

①あいさつや返信は迅速に。明確かつ失礼のない文面を目指す
これも信用性の問題だ。誰でも出品者になれるココナラ内には、返信が遅かったり文面が要領を得ない作者もいるだろう。自分はそうではない、ということを示せるようにここでも手を抜かずしっかり受け答えしよう、と心がけた。

②発注者の希望をしっかり汲み取る
受注後の主な流れは「契約成立→ラフを提示→方針決め→本番作成・納品」だが、ラフ提示の前段階で「何を」「どんな風に」「どのくらいの手間で」作るのかに関して、メッセージでやり取りした。これをすることでラフから本番へ移る際の大幅な修正を回避できると感じる。

③納期は"絶対"に守る
これは言わずもがなであるが、意外と守れない人もいるのではないかと感じる。実際私もギリギリの納品となってしまった経験がある。その原因は「サービス出品時の工数見積もりが甘かった」ためだ。以来、制作にかかる時間をしっかり見積ったうえで出品することを意識するようになった。
(下図:納品後に頂いた評価。希望に添えたようで非常に安心した。)

スクリーンショット 2021-08-11 212725

【まとめ】

以上、4段階(実質的には3段階)の手順について、注意事項を交えながら制作活動を行った。10000円で出品したサービスを発注してもらい、結果として7800円の売り上げを得た。残る2200円はココナラ側へ手数料として引かれる。正直、手数料ちょっと高すぎない…!?と感じたが、そこを見越して料金設定できなかった私に不備がある。反省点として次回の改善に繋げたい。

もう1点、初めての納品を経験したわずか1週間後に新たな依頼が来た。やはり1件でも実績があると、発注者側としても依頼のハードルが大きく下がるのかも知れない。

今回の経験を通して、「自分の作品のクオリティ以外にも発注率を高められる工夫が沢山ある」と感じた。ココナラやその他クラウドソーシングサイトで仕事をしてみたいという人に何か参考になる部分があればと思う。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?