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81冊目【本のはなし】考える人は、なにを考え、どう考えるのか。/書活59日目

私は日本という国が大嫌いだ。不毛な時代が続いても何にもしない、「なんでもござれ」とまずは受け入れてしまう人の良い国民、ずっと嘆いてる。でも、このまま嘆き続けるしかないのだろうか!?

私は今、思考することについて考えている。その前に自分の特徴を考えよう。


職場にて仕事依頼を聞いてる時、電話をしている時、講義に参加している時、メモ帳やノートにペンを走らせることが多い。


何もせずにいると、3秒後には忘れている。相手がいた場合だと聞きながら忘れている。そもそも音を言葉として受け取りづらい。もっと正確に言うと、音は言葉として聞こえるけれど、理解までに至らない。


おやっと思ったのは、会社勤めをはじめた頃。ある上司の声音だけ脳内で反響して聞こえづらいと気になった時だ。「人の話を聞くときは、メモをとれ」と言われていた時代だから、上司が発する言葉通りをメモ用紙に書き記した。


反響する音が、気になって話が入ってこない。聞こえてるし言葉もわかるのに、わからない。話が終わって、一息ついて思い出そうとしても一切覚えていない。メモ用紙に救われたのは言うまでもない。


短期記憶力も乏しいのが相まっていたので、メモ用紙は、必須アイテムとなった。仕事の業務内容ややることを付箋に書き、PCや下敷等に貼って、今日までやり過ごしている。


最近、自分の人生から派生すること、人生へと繋がる社会問題等を何かと考えるようになった。ずっと本を読んだら読みっぱなしで過ごしてきたのだが、「スローリーディング」という手法を知ってから、ゆっくり噛み砕くように読むことをはじめようとしている。

スローリーディングとは、
作家・平野 啓一郎氏が提唱する手法。本を一冊ゆっくりと、さまざまな視点から読み、思考する。「量」よりも「質」を重視している。


平山氏著作「本の読み方 スロー・リーディングの実践」を読んでから、量を読みたいけれど深い知識も欲しい。「今年は、量!来年以降は、質!」
これを掲げているが、やりたくて我慢ができない。


深みのある読書をするのに、最適な武器を手に入れたい!なぜなら、私は光の速さでものを忘れ、ロジカルシンキング(論理的思考)つまり、きちんと筋道を立てて考えることを大の苦手としている。


もう少し詳しく言うと、感じるままに生きているのだ。思考はあまりしない。思考したいと思っておきながら、43年間ほぼ本能で生きてきた。合言葉は「なんかこっちな気がする」だ。


しかし、そればかりだと全くと言っていいほど深みがない。浅はかとは、私のための言葉だろう。そんな私のもう一つのお守りになるかもしれない本を見つけた。


武器としての図で考える習慣―「抽象化思考」のレッスン(平井 孝志)


思考方法の一つだ。


光の速さの物忘れ、この要因の一つが、あちこち思考が飛んでしまう、連想ゲームのように次から次へと自分の中の話題がクルクルと変わって、最終的に本来の課題、問題を忘れてしまう。


試しに、本著にある図で思考してみた。
「田」の字を利用する方法が、初心者にはオススメだと書かれていたのでこちらを利用。


テーマは、「子どもの勉強問題」だ。
縦軸に「質」、左上が「良い」左下が「悪い」横軸に「お金」、左側が「少ない」右側が「多い」

こんな感じ。


頭の中でこんがらがってしまい、いつも思考を放棄していた内容も簡潔になった。この図によって明確になったのは明らかだった。これは使える!しかも他者に伝えやすいことで、主に夫婦けんかも減りそうだ。


他にもさまざまな図が紹介されている。中でも興味深いことは、多くの有名企業の経営者たちが、この思考方法を採用しているという。その思考で、成功したり、傾きかけた会社の立て直しにも一役買っているというのだから、採用しない手はない。

私は日本という国が大嫌いだ。不毛な時代が続いても何にもしない、「なんでもござれ」とまずは受け入れてしまう人の良い国民…しかし、古きを愛し、新しきも愛す。時代とともに自国のエッセンスを加えていく。大嫌いだけど大好きだ!!大好きなんだ!!!!!


この国の未来を嘆いている。いや、単純にSNSに踊らされていると言った方がいいだろう。踊り疲れた。


私がやるべきことは、思考する。
それが一体、なんの役に立つのかは、まだわからない。ただ、危機感をあおられ恐怖し、怒り、悲しんでいるが、その危機感は結局なんだろうか?


あぶない、あぶないと言われているだけで、どんな風にあぶないのかわからない、幼児だけにはなりたくない。


あぶないのならば、回避方法をまずは考えてみよう。私はこの国が大好きだからだ。

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