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書活181日目*私とわが子の育児書に出会った話。-まだ過程です。-

第一子を出産して、私は途方に暮れました。

私は子どもを産んだ瞬間にゴールを決めました。
「この人(わが子)が大人になって困らないようにできる限りの手助けをしよう」「大人になるまでの短い時間を共に過ごそう」

このゴールが私の首を絞めるとは、夢にも思いませんでした。

さて、私の子育ての先生は「育児本」やネット上で流れる「子育て論」です。それを一つ一つ試しました。

おっぱいを飲んでいるときに、携帯を見ずに話しかけろ。

そう書いてあったので話しかけました。わが子は恍惚とした表情から一変、眉間にしわを寄せ信じられないものでも見るような表情で怒りをあらわにしました。

「も、申し訳ございません」生後半年に満たないわが子に謝った最初の瞬間です。

おっぱいを飲んでいるときに、話しかけてはいけない。

もう一度言います。

おっぱいを飲んでいるときに、話しかけてはいけない。

わが子の場合の育児書が更新されました。

そのあと、仕入れたのは「褒めろ」でした。
大げさに褒めて褒めて褒めまくっても何も響きません。むしろその声から逃れるように離れていきます。私もあきらめて無言でわが子についていきました。

何かを達成した様子だったので「えーすごいねーできたねー」と言ってみました。ついていくのがやっとだったので疲れていました。なのでとても静かに、わが子に聞こえるくらいの音量で褒めました。

満足そうな顔をして次にやることへと目指していきました。それが何を意味するのかその時の私も、その後の私も検討がついていません。

その後「褒める」育児をしていましたが、一方は嫌がり、一方は満足そうになるという不思議な現象にあいます。しかし特に気にしませんでした。気分なのかもしれないな・・・その程度に思っていました。

そして子育て論が「褒める」育児がやがて「過程を褒める」育児へと変貌したので、試してみました。面白いほど無反応。

むしろわが子は「これができたよ!こんなことをしたよ!」とゴールのことばかり言ってきます。育児書や子育て論にはゴールのことは褒めない、と書かれていますのでそれを避けました。

「がんばっていたもんね」
「あなたが一個一個ていねいにやったからだね」

この言葉がけのがいいのか、正解がわからずわが子は小学生にあがりました。「過程を褒める」がいいと信じて疑わない私は、ずっとそうしてきました。

ある日、わが子がテストを持って帰ってきました。
「80点は取れると思っていたんだけど、75点だった。」

点数としては、7割よりも少し上は理解しているのだから良いと私は判断したので「よくがんばったじゃない」そう言いました。するとわが子は、怒りをあらわにしました。

「80点は取れると思ったんだよ!でも75点だよ?できてないじゃん!」

私は困惑しました。まだ「過程を褒める」がいいんだと思っているものですから、「がんばってたよ、〇ちゃんはがんばってるんだよ」と声掛けするものの結局、大泣きしてしまいました。

そのどうしようもない状況に沸点に到達してしまった私は、過程なんて知るかの思いで「それが今のあなたの力なんだから仕方ないじゃん!!努力しな!!」と冷たく放ちました。

スッと泣き止み「うん」といったきりその話題は終わりました。

それから数年が経ちました。
このエピソードは何度となく繰り返してきました。正直、何が正解かもわからぬまま小学校を卒業し、春休みに突入しました。

オンラインで英語を教わっているので、その宿題を毎日やらなければならないのと、せめて算数をやってほしい親心で衝突する日々。頭を抱えているのは、親の私だけでわが子は知らん顔。

それがなぜなのか、ようやく13年目にして理解できそうな講座に出会いました。世の中の人間をタイプ別にざっくりわけると3タイプあるとのこと。(講座を進めればもっともっとわけることができるそうですが・・・おいおい勉強したいものです。)

素質という言い方もするそうです。
もちろん「個人」ですので、このタイプだからこうなんだってことにはなりません。あくまでも人との関わり方のヒントとして使用してほしいと講座をしてくれた先生は言いました。

ただ、大枠を知ったことでわが子の「素質」が見えてきました。まったくと言っていいほど、世にあふれる育児書、子育て論には当てはまらない子でした。

とにかく「結果重視型」
そのヒントをもらったことで、やってみたことがあります。

わが子は、自分の中の目標が達成しないと泣きだします。悔しがります。ノンスタイル石田明さんの以前の芸風のように太ももをこぶしでぶちます。(これは我が家でのみ行うようです)

以前までは、あまりのことに体当たりで止めていたのですが、今回は言葉で「くやしいよね、どうする?続ける?」

そう聞いてみました。
「続ける」
ぼそっと呟き、目標達成に向けて練習していました。

冷たい言い方かもしれないですが、その時の私たち親子にとってはちょうどよい言い方でした。

こんな風に世の中には絶対ない、わが子と私の育児書ができたらよいと考えます。もう中学生になってしまって遅いと感じる時もあるかもしれませんが、それはそれ。私とわが子らしく生きていきたいと感じた講座でした。

↓↓今回の子育て講座を教えてくださった、なつみ先生はこちら。

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