空よ。【短編小説】
ふむ。
そういえば、若い時に、とても親切にしてくれた「先輩」がいたなぁ。と思い出す。
「まんが道」の手塚治虫も藤子不二雄の二人に親切だったし、星新一が晩年、見込んだ作家さんに色々と気にかけているだとか、水木しげるもつげ義春だとかアシスタントに親切だった話とか、ビートたけしと師匠のことが描かれている「浅草キッド」とか、そういう感じ好き。
ああ、この人、凄いなぁっていう人が、まだ何者でもない人物に「親切」だという物語好きだなぁ。
僕は、誰かに慕われたり「親切」をしている記憶がないなぁ。
「……」
と、自分の器の小ささに、少し嫌気を感じつつも、
「それもまた、受け止めよう」
と、一度、スマホから目を離し、空を眺めてみた。
空よ。
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