ジャズ:モダン・ジャズの最後?の生き字引~「ルー・ドナルドソン」

まず、今回は「モダン・ジャズ」という括りのジャズ・ミュージシャンを話題にしますので『ジャズ聴きのすすめ』の「歴史・ジャンル」の「ハード・バップ」と「ファンキー/ソウル」の記載をご確認ください(しなくてもいいです笑)mm

モダン・ジャズでとりわけ人気のある「ハード・バップ」が最前線だったのは1950年代〜であり、もう70年くらい前の話になるので、当時活躍していたアーティストは、残念ながらほとんど既にお亡くなりになっています。

その中でも、何人かご存命の方はいて、いわゆる「ジャズ・ジャイアント」と呼ばれるような「ジャズの歴史」という本があれば(あるんですけれど)、「この人に触れずに歴史を語れない」というほどの存在である「ソニー・ロリンズ」という(テナー)サックス奏者の方は、現時点で92歳で、当然もう引退はしているのですが、未だにジャズ界では(コメンテーター・歴史・体験の話などで)影響力を持つ一人です。
(なお、彼のアルバムに「サキソフォン・コロッサス」というモノがあるのですが「ジャズ史上の最高傑作」に挙げる人もたくさんいます)

しかし、近年まで気が付かなかったのですが、ソニー・ロリンズよりももっと古くそして長いキャリアを持っていたジャズ・ミュージシャンが、まだご存命であることに気が付きました。その人の名は、
ルー・ドナルドソン」(96歳)
という(アルト)サックス奏者です!

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