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ナポリタンケーキの深層探求

ナポリタンケーキの見た目が可愛い。名前もパスタと似ている。気になったので調べてみた。

リニューアルして、ケーキ売り場が拡大したスーパーマーケットがありまして。そこに、それはそれは可愛らしいケーキがありました。そして、そのケーキに冠せられた名前に驚愕しました。それが「ナポリタンケーキ」です。通常、私はナポリタンと聞くとナポリタンスパゲッティを連想していましたので、これに興味をかきたてられ、更なる詳細な探求に身を投じることに決めました。

以前に聞いた話を思い返しますと、ナポリにはナポリタンスパゲッティが存在しないというのがありました。実際に「Neapolitan Spaghetti」と検索すると、「Japanese Spaghetti」という結果が返ってきます。どうやら、ほんとのことらしいです。

では、ナポリタンケーキはどうなのでしょう?ナポリを代表するケーキなのか?それとも!?これに迫るべく、ナポリタンスパゲッティの歴史から調査を始めることにします。

日本のナポリタンスパゲッティの歴史


ナポリタンケーキの探求の前に、お馴染みのスパゲッティナポリタンに焦点を当てることにします。このパスタは、第二次世界大戦直後、横浜のホテルのシェフが考案したと言われています。その契機はGHQのメンバーがスパゲッティにケチャップをかけて食べる光景を目にし、ホテルのクオリティに合わせてアレンジしようとしたことです。

「ナポリ」の名前が冠された理由については、ナポリでは歴史的な背景からトマトが広く食べられていたことが挙げられます。ケチャップ→トマト→ナポリの名前の由来は興味深い経緯を辿っていますね。

ナポリタンケーキの起源と歴史の解明


そして、我らが主題であるナポリタンケーキへの深い探求を開始するこにします。このケーキは、チョコレート、いちご、バニラの3層のスポンジケーキからなっています。これに似た組み合わせを持つアイスクリームも存在します。その名もナポリタンアイスクリームです。

ナポリでは昔から異なる層からなるケーキが製作されており、セイレーンが海に捧げたフルーツ、卵、小麦から作られたという伝説が残っているほどです。時代が経って、現在のナポリタンケーキが確立されたのは、1806-8年のナポリ王国の旗の色にちなんでのこととされています。また別の説では、当初ナポリタンケーキと言えば、トリコローレの色に合わせて、ピスタチオ、バニラ、いちごの組み合わせであったとも言われています。その後、アメリカに渡ったイタリア移民が、地元の人の好みに合わせてバニラ、チョコレート、いちごに変えたという変遷があるようです。いくつかの説があり、真意は定かではありません。

これらの歴史的背景から、ナポリタンケーキはナポリにゆかりのあるケーキと言えると思います。


イタリア国旗トリコローレ
1806−1808年のナポリ王国の国旗

ナポレオンケーキの謎に迫る


余談ですが、調べていて、ナポリタンケーキとナポレオンケーキの名前の類似性が気にりましたので、ナポレオンケーキも調べてみました。ナポレオンケーキはアーモンドクリームを挟んでいちごを乗せたミルフィーユケーキのことを指します。発祥はフランスで、その名前は英雄ナポレオンに由来しています。どうやら、ナポリタンケーキとの関連はないみたいです。

しかし、英雄ナポレオンの名前は、ナポリに関係あるのでしょうか?気になります。ナポレオンという名前は、ナポレオンが生まれたはコルシカ島で、当時は一般的な名前でした。その由来は聖ナポリオーネにあります。聖ナポリオーネは、3世紀に殉教した聖人です。しかし、彼はアレクサンドリアの出身であり、ナポリとの直接的な関係は見当たりません。ナポレオーネの意味についてもいくつかの説があります。「ナポリのライオン」、「ライオンの鼻」など言われています。このように、ナポリとの結びつきははっきりとしません。この謎めいた関係については、更なる研究が必要とされる。

まとめ

ナポリは美味しいものが豊富な場所です。ピザ、ナポリタンケーキ、アイスクリーム。どれも魅力的です。その歴史や由来に迫る過程で、知られざる興味深い事実に触れることもできました。いつかナポリに行って、その美食の歴史を直に味わいたいと思います。


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