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【エッセイ】インフルの先にある孤独

インフルはいまだに完治した状況とはいえない。
時間が経ったというのに、いまだに咳は出るし、定期的に気持ち悪くなる症状にむしばまれている。
正直年が明けて2週間が経つが、体調がよかった日など1日しか存在しない。
ずっと気持ち悪さ、倦怠感、やる気の出なさと戦っている。
正直キツイ。

だから1月14日の今日、チケットの当選した花譜のライブにも、ワニとコーモリのライブにも、サカナクションの大事な復帰ライブも、そしてフォロワーが「来てほしい」といっていたアコスタにも顔を見せることはなかった。
その間、自分は卑屈になって「眠くない」と睡眠を拒否する身体を拒否して眠るという選択肢を取っていた。あまりに無意味だ。

起きたかと思えば、この寝るというやるせない選択肢を取った自分を飲み屋に足を運ばせ、価格を気にせずに飲み食いする自暴自棄に走った。

価格を気にせずにということを自分にさせようとしているのに、実際は安いことで有名な店にたどり着き、安いメニューばかり注文をしていた。あわれだ。
以前に来たことはあったが、店の雰囲気は以前より悪く、店員の「使えねぇ」という言葉が聞こえた。
実際、その言われていたホールたちは仕事がうまく出来ているとは言い切れない状況だった。自分があまりそういう仕事ができず怒られてきた経験もあったことで、ホールスタッフたちに感情移入がいく。みじめな気持ちになった。
名前の響きだけで頼んだ「豚のドーナツ」というホルモンは、あまりにコリコリとしたもので、あごと胃腸の弱い私は苦痛となってしまった。私は顎が弱い中で何とかずっと噛んで腹に収めようとするが、量も多いがために数十分ずっとその豚のドーナツを食っていた。あたりを見ても複数人で来ている。自分は一人だ。豚のドーナツをコリコリ、コリコリと虚無に食していても全然楽しくない。
以前来たときはおいしいと感じた、なめろうも今日はおいしいとは感じない。
途中、焼き場が近かったせいか、それともインフルの後遺症なのか気持ち悪くなってきて、私はその場を去った。

帰りにセブンイレブンでホットドッグと白玉クリームぜんざい、牛乳寒天を買い、家に帰った。
無意味に店員のやさしさから、2つのデザートには2つのスプーンがついていた。
きっと2人で食べることを想定してくれたのだと思う。しかし、私にはそんな相手はいない。

私には最近悩みがある。
どこのコミュニティにも馴染めないということだ。
KAMITSUBAKI STUDIOにあたっては特にそうだし、あらゆるコミュニティでうまくいっていないように感じる。
ゲームが出来なければ、アニメの話も出来ない、かといってVTuberもホロライブやにじさんじの人気ライバーの話題が分からないことがある。
どこに行っても雑談となるような話が出来ないのだ。
すべてVTuberの情報を追う、スタジオで働くといった仕事に重きを置きすぎて何もできなくなっている。

例え推しのファンコミュニティに至っても自分が斜に構えているから、馴染むことが出来ないし、斜に構えることをやめようとしても既に馴染みあった仲のあるコミュニティに自分が入る余地がない。
これはどんなコミュニティでもそうで、自分は普通にしようとしても入る余地がないことが多い。
どうすればいいのかわからないのだ。

私はあるトラウマを思い出す。
普通に周りと仲がいいと思っていたラジオのコミュニティの中で自分は周りにとっては「なぜかずっとフォロバの人」という認識が多くの人の間であったということだ。
私は数年前この事実に気づいた(言われた)時、絶句した。
今も一部のフォロワーがこう思っている可能性があると思うと恐怖でしかない。

私はVTuberに何もかもをささげてしまったので、VTuberから離れると何も残らない。
でも私はこの現状に疲れている。現状から良くなることは見込まないと思う。
だからVTuberから距離を置きたいとおも思う。
そうしたら自分は何をしていればいいのか、よくわからない。
正直自分の好きだったことが、他人によってレースにかけられたり、マウントを取られたり、いがみ合ったりすることに疲れたんだ。
自分は相手に優しさからアドバイスとか協力をしていたのに、なぜ今こういった仕打ちを受けているのか理解ができない。
まだ「風とバーチャル」も終わっていないし、PVHも維持していかないといけない。
自分に課せられた重みがあまりに重すぎる。
誰かがやってくれることはないし、それを分散するべきと気づいてくれている人も少ない。
自分の持っているロールの重みがあまりにキツイ。

自分も今年転職してVTuber業界に完全に身を入ることを一時的に考えてはいたが、最近悩んでいる。
この先どれだけ続くかなんて誰にも分からない。
でもいつかは転職しないとマズいともわかってる。
せめて作業をしてくれる人とか、助けがほしい。

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