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Project A.I.D 1stワンマンから1年――私から見たAIDとファンたち

ことは約1年前、2022年10月31日。
クリエイターチーム、Project A.I.Dがワンマンライブを開催した。

何度も、停滞と再開を繰り返すチーム。
一方、ライブ開催を2年も待ち続け、ファンアートを描くことをやめず、ボロボロになったとしても大好きなProject A.I.Dのスマホカバーを使う。一言で言い表せないほどに彼ら彼女らを望んでいたファンたち。
3周年を迎えた日に告知されたライブ開催。笑いあった前日のオフ会。私たちは待ち望んだライブに涙を流した――。

あの、切望したライブから1年。
私たちIDAとProject A.I.Dのその後の動向について、私の主観から現状をお伝えする。

相変わらずのチーム・Project A.I.D

ゲーム……?

ライブ後にチームはライブの同時視聴配信をZ-anで配信するなど2022年中は活発に活動。
配信内でゲーム制作を実施することを明らかにし、ファンにどよめきが起こった。

実はProject A.I.Dは2019年9月14日に「『Project A.I.D』THE GAME(仮)」と題したゲームトレーラーをYouTubeに投稿しており、これを連想するファンの声も聞こえたが、実際のところ現在まで謎に包まれている。

そして、大きなどよめきを生んだのは、ひとつだけじゃない。オリジナル曲がデジタルリリースされたことだ。

オリジナル曲4年ぶり初のデジタルリリース

これまでProject A.I.Dのオリジナル曲は、一部はYouTubeで聞けたものの、その全貌はクラウドファンディングのCDでしか手に入れることが出来なかった。

そのため、一部のファンは聞くことすら叶わない曲があったのだ。
それがようやく、4年前に学生でクラウドファンディングを支援できなかったファンや停滞の3年間の間にできた新規ファンの手にも届いたのだ。

彼ら彼女らの少しの安堵と驚きはきっと小さくなどなかっただろう。

4年親しんだロゴにさよなら

ただ、その驚きも、このトピックには勝てない。
これまで4年もの間、親しんだProject A.I.Dのロゴが急遽4周年で変更となったのだ。
もちろん、親しんだファンからは「なぜ……?」と疑問に感じる声が多く感じられた。

もちろん私にとってもこのタイミングでの変更は謎だ。
これまで幾度と動画や考察要素で見てきたロゴ。
最早アイデンティティともいえる、ロゴをなぜ捨てることになったのかすごく疑問だった。
(個人的には、「エアリープロダクションのロゴとデザインが被るから」説をおしたいのだが、もしそうならエアリープロダクションって中々コアな業界人かファンだと思うので、経緯がますます気になってしまいますw)

新ロゴと既存イラストを使ったグッズ販売

その傍らで、Project A.I.DはBOOTHを開設した

売られているのは過去にポップアップショップで販売したグッズではなく、新たなロゴを使ってpixivファクトリーで製造したグッズと既存の立ち絵を使ったクリアファイルとタペストリーだった。

ファンとしても「新しいグッズを欲しい」という声は、多くはなくとも聞こえてはいたが、こうした新しいロゴと既存イラストのグッズには、珍しく飛びつくファンが少なかった。

やはりファンにとっては動いてほしいという心情はあるものの、新しい動きを待ち望んでいる側面もあり(それが少しの日常ツイートでもいい)、買い支えようとするファンや新しいロゴを好きだと思うファンなどいたが、複数のファンはBOOTHに興味を持っていなかった印象にある。

相変わらずのProject A.I.Dメンバーたち

相変わらず、10月現在では、彼ら彼女らのTwitterはあまり動くことはない。

しかし、ライブ後で大きく変わったのはマナの個人アカウントができたことだ。
今年元日にこれまで作成されていなかった、個人アカウントが作られ、ようやくマナに向けてリプライを送れるようになった。これは考察班にとっても驚きだったようだ。

ただ、この頃はNoAもツイートをすることはなく、メンバーは7月/8月から動いていない。
私たちはこうして数カ月動かなくても、これまで帰ってくると信じて待つ。もしも動いた際にはうれしいものなのだ。
そう、ずっと動くのを待っている。

Zeenyコラボイヤホン問題

Project A.I.Dは、ライブ開催時にZeenyからコラボイヤホンを発表し、予約販売をZeenyが行っていた。

1stワンマンライブ開催とアルバム制作に向けたクラウドファンディングで年単位で待ったファンたちであるが、Zeenyについては今回も残念ながら1年以上待つ結果となってしまった

そして、これは今回は決してProject A.I.Dが悪いわけではない。
Zeenyは現在、半導体不足を理由に多数のコラボイヤホンを発送出来ていない状況にあり、長期間届かないことが多くなっている。
Twitterでも「Zeeny 返金」と検索するだけで多数のツイートがヒットする状況なのだ。

今回ばかりは多数大手IPも関わっている企業であったことから、Project A.I.Dも頼ったことかもしれないが、結果的にはこのように再び長期間待つものが増えてしまったのが現状だ。
VTuberはデビューと引退のスパンが短いことから、すでに名前を新たに活動しているVTuberもこのコラボイヤホン未発送のメンバーが含まれている。
もし、引退したVTuberのコラボイヤホンを忘れたころに受けとる気持ちは一体どんな心境になるのか……想像もしたくない。
Project  A.I.Dは、そうならないことを願いたい。

新たな動き、HERMESの復活

イヤホンを待ちながらも、2023年10月までの中でかなり希望が持てる動きがあった。
それが、Project A.I.Dのストーリーの根幹であるHERMESの動向だ

HERMESは、Project A.I.Dのストーリーで登場する、いまだに多き存在。これまで@Project_AID_HERでナゾナゾの更新を行ってきたが、ポンコツを発揮してしまい、アカウントが一新。@HERMES_AIDで稼働することになった。

稼働にあたっては、数十人のProject A.I.Dのファンがフォローされ(基準は謎)、なんとYouTubeチャンネルで生放送を開始。
BiOS roomと題した、視聴者数やコメント数、コメントの内容に応じてHERMESがレベルアップするという、いわば育成ゲーム的な放送を数回にわたって実施した。

驚くべきは、その同時接続数で、初回は300人を突破。
10月現在で8.2万人(かつては10万人越えだった)のYouTubeチャンネル登録者数とはいえ、この人数を全然稼働していなかった中で集めたのはVTuberでは異例だと思う。
それだけProject A.I.Dにかける希望や期待は大きかったのではないだろうか

それから9月10日に行った#5で一度更新は停止しているが、この時も同時接続数は130人と、ある程度人数は集めている。
HERMESは、文字を通してファンとの交流も行っていて、スーパーチャットを使用することで演出に反映されるようになっていた。
ここに参加する多くのファンらはこの動きを待望していたようで、考察要素に目を向けつつ、嬉しそうにコメントをしていた。

相変わらず? でも変わってはいる、でも変わらないところはずっと――

ファン(IDA)たちはこの1年の間にどう変わらず、どう変わったか。それは全くもって、人それぞれだ。
仕事が忙しそうな人、中々インターネットに現れなくなった人や、私たちと交流していたアカウントから離れる人。
多分、みんな何だかんだで生きてるっぽい。

やはりホロライブ、ホロスターズ、ぶいすぽっ!、にじさんじをよく見るファンが居るのは以前から変わらないが、むしろそこに対する気持ちを強くしていると見受けられるファンも複数いる。

もちろん、そういったファンの場合は動かないProject A.I.Dのことはほとんど話には出なくなる。
それは私も同じで、普段Project A.I.Dの話を頻繁には話さない。
話題がなければ仕方ないことだ。

しかし、私の周りにいるファンについて、概ね共通して言えることは、皆どこか気持ちはずっとProject A.I.Dに向かっている。

それは、周年の時も、それ以外の時もだ。
イラストを描くファンは、たまにProject A.I.Dのイラストを描き、投稿するし、名前にファンであることを示す「ID_A」を冠した数人のファンたちは今日も元気にProject A.I.Dについて発信しようと躍起になっている。

もちろん、先述したように私たちと交流していたアカウントから離れるくらいに、Project A.I.Dに興味を薄れてしまう人もいる。
ライブが終わり、燃え尽きたような雰囲気を醸し出していた人もいた。

ライブが開催される前からではあるが、あまりProject A.I.D関係のDiscordやLINEオープンチャットなどのコミュニティが動くことは少ないし、動かそうとする人、のる人も年々と少なくなる。
活動がなければ新規ファンも増えることはないし、そもそもProject A.I.Dのファンが増加する導線となったゲーム部はもう、いない。

正直ファンの様子を見ると寂しい瞬間はたまにやってくる。
でも「やっぱり」とProject A.I.Dを思い出しているツイートをした仲間をみると、すごく安心とほんの少しの希望を思う。

2023年はライブ以降、2回Project A.I.Dファンと対面で交流した。

コミケでProject A.I.Dのアクリルキーホルダーを出した彼。
供給をくれた嬉しさに、私自ら彼に「ハイタッチしましょっ」と誘い、珍しくハイテンションでProject A.I.Dと創作活動について話した。彼も心ばかりか楽しそうにしてくれていたように思う。

ライブで数年越しにようやく会えた彼。
お互いに見ているものが多いからゆえに、自分も「何を話すべきか……」と悩んでいたところに、彼がAIDの話を出してくれて、おかげで一緒にAIDの話を暫くすることができた。
やっぱり活動を再開してほしいと私は切に願った。

ライブで数年越し会えた彼と酒の席の会話で、「来年はProject A.I.Dのファンでオフ会がしたい」という話をした。
だからこそ、またあの続きをしたいと思うのです。

私がこの1年で再認識したのは、Project A.I.Dとそのファンが自分の気持ちの依り代であること。
だからこそ、このまま終わるのでは勿体ないProject A.I.Dには、少しでも、日常ツイートでもいいから動いてほしい。
わがままかもしれませんが、あんなにも歌えるのに、あんなにも楽しく、魅力があるProject A.I.Dにこのまま終わってほしくはないのです。

1年前にVC仲間に言われた

久しぶりに古月さんが自分のためにオタクをしているなって思いました

のことば。いつも彼には辛そうな姿を見せてばかりですが、たまにはそういうことを再び言われてみたいものです。

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