見出し画像

【エッセイ】古月と2023。——”おかえり”が続いて、でも葛藤も続いて……

古月が1年抱えた思いなどを振り返るエッセイシリーズ「古月と、年」。
昨年は、終盤も終盤で心身をボロボロにする出来事があり、noteの内容が実際と異なる。
2023年はこの3年の中で最も葛藤した1年だった。

苦しくて、自分の反省もして

1000文字で人間は壊れます。
そして、反省も人間を時に壊します。

これに関しては制作にかかわって、加担した自分が悪いです。
やらなければよかったと後悔してます。
人間不信になった時期が何度もありました。

2023年中にも何人もの人間に裏切られて、色んなことがあって、気苦労して、
時には、また潰されそうになって。
でも仲間に支えられて、推しは時につらそうにする時はあったけども、それでも笑ってくれていて。
多分、自分のことを許してくれた。

本当にそういった支えがなければ、生きていたかも怪しいと思います。激動の1年でした。
ありがとうございました。
ご迷惑をおかけしました、そして今も完全復帰とはならず、おかけしていると思います。申し訳ございません。

一時期VTuberが嫌いになりました。
今なら関係ないといえますが、正常な判断ができなくなっていました。

毎日必ず見ていた配信を見ることもなくなり、ただ表舞台から一切消え、すべてのVTuberを見ることはなくなりました。それが2週間~1カ月は続きました。

今では推しのことは元通り、というよりより好きになって今に至ります。

沢山の人にご心配をおかけしました。
復帰した後、いろんな人にいわれました。

「古月くん無理すんなよ」
「あのとき『古月さん、大丈夫なんですか!?』ってある人に聞いてたんですよ……」
「まじであれはどういうことだったの……」などなど。
心配する声が多数聞かれました。
(一部は思うところあった様子なのは存じてます。繰り返すように同じようなことはこの1年してませんし反省は一部活かしているつもりです。)

本当に不甲斐ないばかりです。これに関しては関わった皆さんには1年経って、ようやく謝るときがきたと思います。
本当に申し訳ございませんでした。
そして、支えていただいて、本当に、本当にありがとうございます。

また一緒にお酒を酌み交わしていいのだと、ある人に誘われたときは涙が出ました。もうだめかと思いました。

風とバーチャル 第一集を出せる見込みが立って

今年いろんな事があって作業を止めざるえなかった「風とバーチャル」を再開し、もう1度計画を立て直し、所々はやり直させていただきました。

皆様のご協力をもちまして、第一集を「コミックマーケット103」にてようやく〝第一集〟の頒布させていただくことが決定しました。本当にありがとうございます。よろしくお願いいたします。

なぜここまでお待たせしているかについては、きっちりとご説明したいのですが、途中NDAに絡む部分もあり、委細お話できないのが実情です。

1つ言えるとすると、想定の甘さは要因のひとつに挙げられると思います。特に1万数千行にも及ぶ年表の編纂に3年かかるとは想定しておりませんでした。また、それを印刷するために300ページになるとは思いませんでした。
さらには計画した寄稿やインタビューの本数を多くした結果、それを掲載するために必要な工数が肥大化しました。おまたせした事については本当に申し訳ありません。

今後とも「風とバーチャル」は第二集、三集に向けて稼働し続けます。

来年はより恩返しできるように、もっと何かを残せるように、頑張ります。

本業・副業で仕事量3~5倍

仕事の量が今年3年前と比べれば3倍から5倍に跳ね上がりました。
昨年でも忙しかったのに、2023年はその比にはなりません。

私は2023年は本業の仕事が増え、変動時間労働制が体にこたえるほどになりました。
今までならば、8時間以上働くことは1週間のうち1、2日程度だったのが、今年に入ってほぼ毎日に。
本来、私らは普段その代りに長時間の労働がある日がいくつかあるので、それでトントンになるのが普通でしたが、現状では月によっては普通の人より長時間働いている状況となってしまいました。

とはいえ、ライター業も忘れず鍛錬を重ね、2023年はおかげさまで、

・KAI-YOU Premiumさんの連載「VTuber経済ニュース
・RealSoundテックさんの特集「バーチャルの世界の狭間で
・大阪大学感傷マゾ研究会の同人誌『青春ヘラver.7「VTuber新時代」』でのインタビュー

と、どれも私にとってはとても大きな仕事ばかりで、昨年よりも知名度・実績ともに成果を残せた思います。
本当に関係各社様ありがとうございます。

また、ご依頼をいただいたのにもかからず、やむなく本業の関係上、お断りせざる得なかった大手クライアント案件もあり、来年は進行中の「風とバーチャル」第二集を念頭におきつつ、より成果を残せればと思います。

今年は「VTuber経済ニュース」を通して私を知る人も案外多かったようで、一部ご依頼はこの連載を経由していただけていたようでした。
今回本業の多忙さゆえに、無期限休止とさせていただく形となりましたが、今後も出来る限り記事執筆は対応していきたい所存です。

また、「バーチャルの世界の狭間で」はプロデュースby古月として、私の発想と企画力をふんだんに使ったVTuber歴史企画となりましたが、いかがだったでしょうか。

5年を振り返る第1回、もこ田めめめさん、天開司さんに、たまごまごさんがインタビューをする第2回/第3回、そしてキズナアイにもかかわったcortさんにインタビューをmyrmecoleonさんと共に行う第4回。

まだあまりインタビューの焦点が沢山あたっていないポイントにピンポイントにあてて、かつそのVTuberに理解のあるライターをマッチさせる。
そして、ライター活動当初の目標だった「キズナアイの開発初期メンバーにインタビューをする」がようやく叶いました。
まだ残りのメンバーもどんどん機会があればやっていきたいと思います。

『青春ヘラver.7』では、私の主観からVTuberの歴史を語るインタビューを掲載していただきました。話をもらった当初はビックリしましたが、ようやく自分の体感してきた流れをアウトプット出来たので嬉しかったですね。他にも素晴らしい内容が詰まってるので是非買ってほしいです。

VTuberにお帰りが言えた1年

2023年で嬉しかったことと言えば、たくさんのVTuberにお帰りが言えたことだと思います。
大抵、VTuberは長期間休むと戻ってこない事が多く、難儀なことが多いのですが、今年は純粋にお帰りが言えたことが多かったのが嬉しかったです。

まぁ色々含めてはいるのですが、今年はとにかく嬉しった人が多かったです。

色々あって活動できなくなった猫間たまもたまに活動してくれるようになり、
5年ぶりに活動再開した魚住チカは嬉しすぎて復活した瞬間にベッドにヘッドスライディングして涙を流し、
Chumunoteのように心機一転したVTuberを見ては安堵し……。
Project A.I.Dの新展開には「こんな状況でも数百人が見ているんだ」という驚きと、継続するようにという願いうときもありました……。

かくにも、こんなにもVTuberが帰ってきてくれたことは今まであまりなかったです。
今は少しだけ応援するのが楽しいですね。
推し以外に応援して楽しいと思えるのは本当に珍しいことで、日々VTuberを見ることには負担が伴うことが少なくないです。
それはVTuberを見る≒仕事と結びついてるからだ。
それが癖になってるために色々気苦労したこともたくさんありました。
来年はそういう面もいい年にしたいです。

大森弘昭さんが亡くなって

「風とバーチャル」完成間近のことでした。
VRonを運営していた大森弘昭さんが亡くなられたとのfacebookの投稿がある旨を聞き、私らは騒然としました。
「風とバーチャル」を支えてくれていた立役者でもあるから故に、私らにとっては大きな損失だったし、何しろ毎日のように話していた人が亡くなることなどこれまで私はほとんどなかったように思います。
この3年を心理的にサポートしてくれたのは間違いないし、様々と意見出しをしてくれました。
お忙しい中PVHの運営にも関わり、少なくない時間を割いていただいたことに感謝したいです。
亡くなって初報が出た時に残された「風とバーチャル」編集部メンバーで話し合いました。
私は最初にこういった。「何があっても最後までやり通そうな」と。
それが私達残された者たちの記録という宿命なのかもしれないですね。

最後に 来年叶えたいこと

来年やりたいことはいくつかあります。

まずは転職。正直ナルコレプシーという持病(日中眠くなり、気絶します)を抱えて仕事するのが辛いです。賃金も考え、転職を試みます。

次にこちらも割と深刻。パートナーを作る。
数年居ないだけですが、結構心理的に将来のことを考えてると不安でしかたないので。

もっと写真を撮る。ライブレポの写真を撮るということは富士葵ワンマンのお仕事で叶えられたので、今後も増やしたいです。

VTuber関連は相変わらず続けてくと思いますが、すべては転職関連で変わるかもしれないのでまだ未知数。どちらにせよ頑張り続けると思います。
来年もよろしくお願いいたします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?