ベルサイユのばら

今夜は「ひなまつり」にちなんで 女の子の話をひとつ。

10代のころバンド仲間数人で、こぞって肉体労働のアルバイトに精を出した時期がある。

時は80’sバブル全盛で、1日の日当¥13000は何かと入り用のバンドマンの懐をたすける。ゴリラ並みの重労働もなんのその!で次々とこなし、現場のオジちゃんたちには、なかなか気に入ってもらえた。

だけどそこは10代の少年、帰りに日当ぜんぶを使ってしまうお調子者もいた(笑)。

その土木事務所は阪急電車の宝塚線「門戸厄神」駅まえにあり、仲間ウチでの待ち合わせ場所は a.m.7:00 に「西宮北口」駅のホーム講内。

神戸方面から大阪方面から、長髪のしがないバンドマンが日銭を求めて集まってくる。

〜宝塚線といえば終点には、かの有名な「宝塚音楽学校」があり、彼ら(いや彼女ら)もまたおそらく同じところが待ち合わせ場所であったのだろう。

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…そして電車内は異様な雰囲気と化す。

私たちバンドマンは一駅だけの利用なのだが、その瞬間の列車内はいろんな種類の「金髪」で溢れかえる! 金髪のカオスだ!

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一般の乗車客の中には当然ちっちゃな子供チャンもいて、時には泣きだす始末(笑)。

まだ80年代… 時代が時代で、茶髪は不良がするものでしかなかったし、ましてや男のロン毛はありえない頃だ。それも茶髪を通り越して金髪だ。右往左往をイロ眼鏡で見ちぎる一般客たち。

バンドマンたちが降りた後、車内に残された未来のタカラジェンヌたちは肩身の狭い思いをしただろうなと、容易に想像できる。

あの中には今を時めく宝塚のトップスターも当然いたんだろうなぁ、と懐かしく思うのであります。

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では、よい ひなまつりを!



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