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本物の違和感と偽物の違和感の見分け方と扱い方

何かふとしたときに「えっ?」という違和感を感じることは誰にでもあります。

最初のほんの一瞬です。

大袈裟に聞こえますが、この違和感の扱い方でその後の人生が変わってしまうということもよくあります。

なぜ人はこの違和感の扱い方を間違えてしまうのでしょうか。

この違和感というのがどこで発動するのかというと、

たとえば人の一瞬の目の据わり方であったり、

笑い方や笑うところであったり、

行動と言葉の違いであったりします。

しかし、「えっ?」という違和感が発動されても、

自分が好意を持っている相手であれば、

「いや、ちょっと考えすぎだわ」

なんて自分の違和感を打ち消そうとします。

反対に自分が嫌いな人や苦手な人であれば、

もしこの違和感が相手のプラス面を現わしていたとしても、

「いやいや、こういうのに騙されてはいけない」

と、これまた打ち消そうとします。

この違和感というのは、自分にとってのある種の警告です。

「このままではよくないよ」っていうものです。

自分の感情とか思い込みで打ち消してしまうと、せっかくの違和感からのサインに気づけません。

こういう小さな違和感を見過ごす積み重ねの先に、取り返しのつかない道へと進んでしまいます。



違和感とよく似たものがあります。

それは警戒心からくる感覚です。

もともとの気質もありますが、生育過程で人間不信になってしまった人はとても警戒心が強くなります。

自分からはなかなか心を開かないし開けない。

どこか斜に構えているところがあって、何事も素直に受け取れないところがあります。

この警戒心は自分を守るためのものです。

根底には恐怖心があって、人よりも多くアンテナを張りめぐらし、常に身体を張り詰めさせています。

この警戒心が発動したとき違和感だと錯覚することがありますが、それは違和感ではありません。

この警戒心と違和感との違いはどこにあるのでしょうか。

それは一瞬の感覚を感じた後です。

警戒心であれば、感覚を感じた後に

「やはりそうか」「そうに違いないよな」

という強い決めつけと思い込みが出てきます。

警戒心が悪いというわけではありません。

これがあるために助かったということも多いはずです。

ただ頭の中が警戒心でいっぱいになると、とても生きづらくなります。

自分にはそれほど関係ないことでも見過ごせなくなり、それをキャッチするたびに恐怖心や怒りに心が乗っ取られてしまうからです。

そうなると身体にも影響が出てきます。

首や肩、腰などが硬くなったり、胃や腸がうまく働かなくなります。

何かを選択するときに、この警戒心だけで決めたりすると、どんどん窮屈になり世界が狭まります。

なんだかわからないけど無性に生きづらさを感じるというとき、それが本来の違和感なのです。

「このまま警戒心だけで生きていくと自分のためによくないよ」

というサインを送ったのです。



では違和感を感じたとき、どうすればいいのでしょう。

違和感を感じると、そのあとその違和感について原因を探したり意味を考えたりする人がいます。

深掘りしすぎて、最初の違和感が何だったのかよくわからず迷子になるパターンです。

なんだか頭の中がループしちゃうんですよ。

違和感を感じたときに最初にするべきことは、いったん止まるということです。

違和感を感じる前って、何かに偏りすぎていたり、前のめりになっているときが多いんです。

だから迷子になるパターンだけでなく、「まっいいか」と放置するパターンもあります。

だからいったん止まってフラットな自分に戻してから、もう一度現状を見てみることです。



違和感って本当に大事なものです。

人間は自分の考えたもの、思考の中で生きていると思いがちですがそうではありません。

何かを選択するとき、思考と一緒に自分の意識以外の感覚も一緒に使っています。

今まで順風に進んできたはずなのに、突然心が不調になる人がいます。

思考だけで生きてきた人。

自分の感覚を鈍らせてしまった人。

警戒心に乗っ取られた人。

そういう人たちが自分の人生に初めて違和感を感じて心が不調になってしまうのです。

人間も生き物です。

のびのびとした感覚のもとで生きていきたいと思っています。

人生にギアチェンジはつきものです。

今までの生き方を少し変えてみませんか。


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