「奈良にうまいもんなし」と言われますが、これに出会ってもそう言う人は、まずいないでしょう。　

だんご庄のおだんご。

小さなお団子が竹串に5つ。
特製の甘い蜜をたっぷり絡ませきな粉をまぶした素朴なお団子です。食べると、きな粉の層を通り越して到達するお団子は時間が経ってもねっとり柔らかく、優しい甘さにとろけます。子どもにも安心して与えられるおやつです。

全行程、明治11年から変わらぬ製法、手づくりです。お店では梱包を待つ間、手作りされている作業の様子がガラス越しに拝見できます。また、昔家族の知り合いに、だんご庄の竹串を作っている職人さんがいらっしゃっいましたが、今でも竹串から手作りされているのかもしれません。　　

一本80円と、とてもリーズナブルな価格です。売っているのはこのきな粉団子のみ。
この素朴なお団子は1人で数本食べることも可能なので、何十本と買って行かれる方も珍しくありません。閉店時間までお団子が残っていることもほとんどない、人気のおやつです。　　

実は似たような形のお団子を売るお店は関西には他にもあります。だんご庄さんが秘伝のレシピを伝えておられるようなのですね。少しずつどこも味が違うのですが、わたしはこのだんご庄さんが一番好きです。　

賞味期限、当日。
みなさんに送って差し上げられないので是非皆さん奈良に食べに来てください。