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時をかけるお菓子 マッハで時が過ぎ去る諸行無常なお菓子 たこせん #呑みながら書きました

ぜんかい参加させてもらったのが6月だったと思う。何を書いたかすらも覚えていない。

年をとるとモノワスレがひどくなり、お酒も弱くなってきたように思う。二日酔になる頻度もふえ、飲んだ日の記憶もスッ飛んでる。

台風がきたり、大雨がふったり、気温が下がったと思ったら、気温があがったり、昨日は熱燗がおいしい天気だったのに、今日はビールがおいしい天気だったり、異常気象が平常になっている昨今。

呑みながら書いたもアイディアがなかった。昔の中国人は語れり、アイディアが浮かぶのは、布団のなか、御便所、馬にのっているときダと。現代人にあてはめるなら、布団やお風呂、便所、ドライブ中であろうか。サウナにはいっているときに、バッカスがほほ笑んだ。アイディアあるじゃんと。

今日は大阪のソウルフードのひとつ。たこせんを使ったお菓子&お酒のアテになる料理を紹介させてもらう。一気に時をかける諸行無常を愉しめるお菓子である。

大阪といえば、たこ焼きINTHESKYを思い浮かべるかたがおおいでしょう。

たこ焼きではなく、たこせんを使う。たこせんとは30cmほどの長さがあり、横幅は20cmほどだろうか。だいたいジャイアント馬場の顔の大きさと思ってもらえば間違いない。ジャイアント馬場の顔の大きさのたこせんが20枚100円ほどで買うことができる。味はシンプルイズベストであり、パリッとした食感とほのかな塩気があるだけのお菓子である。そして、ワンピースのクロダイルのように猛烈な勢いで口のなかから水分を強奪するお菓子でもある。

あとは卵とたこ焼きやお好み焼きにのせるトッピングがあれば作れる。お手軽なレシピなので是非お家で作ってもらいたい。

フライパンにバターをいれ弱火で温める。といた卵二つをいれる。かきまぜるでなく、はっしこから、中央に寄せながら、やわらかく卵をしあげる。

たこせんを用意する。たこせんの上に卵をのせる。

あとはお好みの食材をトッピングするだけだ。

甘い年月を過ごした二人の部屋。そこをでていく寂しくセンチメンタルな気持ちで扉を閉めるようにたこせんを重ねる。

外はパリッと、中は柔らかくほっくりしているお菓子ができたと思われた方がおおいでしょう。ところがどっこい。

たこせんは、猛烈な勢いで水分を吸収すると紹介したが、ここでも卵の水分をマッハで吸収している。雑木林に捨てられている18禁本のような触り心地になっている。

たこせんが半月ぐらい外気にさらしたようにシナシナになり、それでいて横のつながりは強固なものになり、割ることはおろか、噛みきることもできないほど硬く柔らかいものになりはてている。

食べるなら、卵をのせる、トッピングする、かぶりつく行為をカップラーメンができる時間より短縮して行う必要がある。

千年の酔いも醒めてしまう。そんな諸行無常を感じられるお菓子。


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