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2023雑記

終末のワルキューレ 二次創作小説 オーディン×レオニダス王
 大昔に書いたレオニダス1世の話です。
オリキャラいます。

 レオニダス1世
レオニダスの英雄的な死は、彼の名声をギリシア中に轟かせた。彼らの奮戦によってアテナイは時間を稼ぎ、サラミスの海戦でペルシア海軍に勝利することが出来たため、レオニダスは古代ギリシアを代表する英雄として讃えられ、今でもテルモピュライにはレオニダス像が聳え立っている。レオニダスと300のスパルタ兵に対する石碑も置かれ、ヘロドトスによれば「旅人よ、行きて伝えよ、ラケダイモンの人々に。我等かのことばに従いてここに伏すと」(ラケダイモンはスパルタのこと)と唱われたとされている。
 萌王DXにいた俺は仲間の王たちに話す。
ナレースワン大王はムエタイの創始者でもあり、「大王」と称せられ、また「黒の王」とも呼ばれる。
ナレースワン「遂に貴様も行くのだな!」
レオニダス「ああ。どうやら俺の出番が来たようだ」
 ナレースワン、平清盛、アレキサンダー大王らに励まされたレオニダス王はあることを考える。

「貴様は人間、か。」
 オーディンは冷たくレオニダスを睨んだ。

「俺はお前を倒す!」
 その言葉が宣戦布告だ。
 骨を砕くような痛み、身体から吹き出す鮮血。
レオニダスの意識は途切れた。

俺はリーダーとして全てを成し遂げたとは言い難い。
好、不好が口癖の始皇帝のほうがリーダーとしての素質がある。
当たり前だ。始皇帝は偉大なのだ。
「ナレースワン、俺は死んだのか」
 医務室のベッドに横たわるレオニダスが見舞いに来たナレースワンに尋ねる。
「貴様は死んでない。あのときの覚悟は余も見た」
 レオニダスは眉間に皺を寄せる。戦士として死んだ生前の自分。
あれは国を護る為の闘いだった。
「中年男の独り言だ。ナレースワン、お前はどう思う?」
「レオニダス、貴様は立派だったよ」
 ふむ。レオニダスは裸足で立ち上がる。
肩や背中の傷はどうやら治ったようだ。
ナレースワンはレオニダス、死ぬなよと言ってサンダルをパタパタさせながら去った。
ナレースワンの裸足の踵を見つめながら。
「レオニダス、オーディンはどうでしたか?」
 ブリュンヒルデの問いにレオニダスは言う。
「偉大だったよ。あれが神というものか」


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