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最高の誉め言葉。

あれは高校三年生の秋、球技大会の終わった後に元バスケット部の主将から言われた言葉が衝撃的だった。

何と言われたのでしょう?
それは、最後に書きます。
…お楽しみに。


時はさかのぼり、ボクが中学二年の秋の事、バスケ部の顧問から戦力外通知を受けることになった。

マネージャーになれ


シュートの精度が悪かったからだと思われるが、ボクはその言葉を聞かされて、バスケ部を辞めてバレー部への転部を決意した。

運動能力自体は悪くなかったボクはサーブ・トス・スパイクをこなし、身長も169cm(現在と同じく)あったから、引退間際にバレー部の顧問から「一年生から入部していたらレギュラーになれた」という誉め言葉をいただくこととなる。


高校に入学しても、バスケットボールに未練が残っていたボクは、バスケ部に入部しようと考えていたが、高校生になってできた友達(元バスケ部)から「中学と高校ではレベルが違う」と言われ、バスケ部に入るのを諦めて、その友達とともに物理部に入部することにした。

が、心の何処かにバスケットボールに対する情熱が残っていたボクは、昼休みになると一人誰もいない体育館でフリースローの練習を始めていた。

三週間位、過ぎたころだったのだろうか?

同じクラスの友達が集まってきて、バスケットボールの試合形式で、練習をするようになったのだ。

さきほど登場した友だちは仲間に加わらなかったが、やはり中学でバスケ部に入部していた友だちが一人練習に加わってくれた。


一年生の時、そして二年生の時は球技大会の種目にバスケットボールはなかったが、三年生の秋の球技大会にようやくバスケットボールが選ばれたのだ。


一回戦は楽勝だった。


しかし二回戦の相手チームは男性ばかりのクラスであり、部活を終えたバスケ部の人が二人チームに含まれていた。

さらにそのうちの一人は、元バスケ部の主将だった。


試合が始まり様子を伺ってみても、戦力の違いがありありと見てとれたから、ボクは一か八かの賭けにでた。

ハーフラインほど近い場所からのロングシュートだ。

なんと、それが決まりボクに相手チームから、二人のマークがついた。


でも戦力差の違いは埋められず、僅差でボクたちは破れ去った。


相手チームは優勝した。


しばらくして、体育館に向かったボクは優勝したチームの元バスケ部の主将とであったのだが、その時に主将からありがたい一言をもらうことになった。


「おまえたちとの試合が、事実上の決勝戦だったよ」


最高の誉め言葉をありがとう。


甲子園に連れていってくれた野球部も嬉しかったけど、高校時代でもっとも嬉しかったのは、君のその言葉だったんだよ。

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ブルーライト浴びすぎてないですか? ファミコン1日1時間、パソコン1日好きなだけといいます。 そんなに書けないけど・・・また読んでください。