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ボクは悪いスライムじゃないよ・・・

ボクの右手は「奇形」であり、「見る人」を驚かせてしまう。
「親指」だけが普通で、残りの4本がすごく短い。

その中の「親指」「一指し指」「小指」がある程度自由に動かせる。
「中指」が一番小さく、「人差し指」にくっついていたが
「人差し指」を使うのに邪魔で、手術して切り離した。
「中指」のつめは、異常に切りづらい・・・

以来「人差し指」は、自分の自由に動くようになった。
その手で「珠算2級」までとったし
感覚が鈍かった「小指」が触れなければ「1級」も取れたかも、である。
右利きで生まれたから・・・

書道も6年間通って、準3段にまでなった。
母が字が下手で、一生関わることだからと塾に通わせた。
父方の血が、字が上手いものだったので、幸いした。
左手でやることを親はすすめなかった。


でも、見かけは絶対に評価の対象になる。
「ボロは着てても心は錦」という考えだったボクは
洋服は「母任せ」だったし、それで異性の気を引く気もなかった。
車に興味がないのもそういう考えだったからだ。

最近は、「身だしなみ」にも気をつけるようになった。
それが「大人にとっての最低条件」と気づかされたからだ。

でも障害はどうしようもない。

母が「あなたはポケットに右手を入れていれば
普通の人となんら変わらない」とボクに言った。
が、「障害に負けるな」とも言った。
「・・・それは矛盾じゃないの」ボクはそう思った。
「心が揺れていた母」ゆえの言葉だったのだろう。

ある程度、年を重ねた人は、基準ができる。
それを超えるものに対しては「思考がストップ」するときもある。
ボクの右手は、そうさせてしまうこともある。


昨年、ラジオのファンミーティングでボウリングに行ったけど
仲良くなった人たちに、右手を見せたら、その場から離れていった。
(すぐに、戻ってきてくれた人も、一人いたけど・・・)

スーパーで買い物をしてたら、右手を見た幼稚園児が泣き出した。
「怖いよ~」とか、言ってたけど、ボクのこととは解らず
解ったとき、すぐにその場を離れた。「きつかった」


でも最近は、子供たちが「なついて」くることが多い。
子供は素直に、心に感じた行動をとるから
ボクも「安らいだ気持ちになれてきた、このごろ」はそうなるのだろう。


これも、「ラジオ」と「note」のおかげである。

変な「先入観」から、モノを見誤ることはよくある。
誰にでもあることだろう。人間であるなら・・・


だからボクは断りを入れなくてはいけない。


「ボクは悪いスライムじゃないよ」と・・・



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ブルーライト浴びすぎてないですか? ファミコン1日1時間、パソコン1日好きなだけといいます。 そんなに書けないけど・・・また読んでください。