【ストーリー】脱皮ピーポー脱ピーポー①G
「フガフガフガフガ・・・フガフガ」
「あーもう、120過ぎてからそれしかきいてこねーじゃんバーちゃんわ〜。」というひいひい孫。
「今は151歳の3日前だよ。」
すると、驚いたような顔でバーちゃん(サチエ)は入れ歯を鳴らす。
ピー!
そして急に壁をよじのぼり始めた。ナメクジのように。
どんどんどんどん上に登っていく。
そして天井の隙間にピトっとくっついて何も言わなくなった。
気づけばバーちゃんは、オレンジ色になめらかに変化していた。
キュ〜という音を繰り返しながら。
ヒイヒイ孫(以下ヒ)は怖くなってTVを見て気を紛らわそうとした。
次第にその音は大きくなり、TVを見ていたヒはイライラして
テレビの音量を上げる。
それに負けじとおバアの音はデカくなる。
さらにヒは対抗してますます音量を上げる。家の外まで変な音が丸聞こえだ。 「バーちゃんうるせえ!」ヒイヒイ孫が怒鳴り散らし奉りしもうて
「やかましいわ!」といったとき
バーちゃんは自分の皮を脱いでいた。中から出てきたのはボボミーだった。