【日記】祖父が目の前で息を引き取った話



始めに

先日、祖父が息を引き取りました。その詳細を鮮明に覚えている間に書き留めたいと思います。

事の始まり

始まりは12月19日、祖父の脈が弱くなっている、と病院から連絡がありました。
そして次の日が休みなので最期かもしれないし顔を見に行こう、15時くらいに行こう、などと母と相談していました。

実際の20日

私は母に叩き起こされて目が覚めました。朝からかなり危険、すぐに病院に行くぞ……と。その後急いで着替え車に乗り込み、車の中でパンとお茶だけを飲み病院に着きました。エレベーターで祖父が入院しているフロアに入るとけたたましいアラートがどこからか響いていました。それは祖父の病室でした。

対面

私たちに気づいた看護師さんがすぐに祖父のところまで案内してくれました。祖父は酸素を吸引する機械やらなにやらを付けられていましたが呼吸をしておらず、心肺を測定する機器には呼吸ナシと12前後の心拍数が表示されてました。祖父は目を少し見開き体が微動だにしてませんでした。正直いって祖父が生きているのか死んでいるのかを証明しているのは機械だけでした。
母は祖父に呼びかけ私も少し遠慮しがちに呼びかけました。反応はありませんでしたがそこで少し変化が起こりました。祖父の心拍数が0になったのです。

そして……

その後すぐに心拍数が元の12前後に戻り。息を吐き身じろぎしました。どこか呻くような、言葉にならない声でした。
その反応をみて私と母はより強く呼びかけました。しかしその後心拍数は0になり、そしてそれが戻ることも祖父の体が動くこともありませんでした。
今にして思えばあの息を吐いたのは魂が抜けていったようなものだったのだと思います。

その後……

心拍数が0になってもアラートは鳴りやみませんでした。ドラマでよくあるピーということもなく、ただただアラートが響いていました。
しばらくするとお医者さんが現れ、機器や祖父の状態を確認すると、死亡確認をして機器を取り外しました。私たちは病室から立ち去って、ロビーで葬儀屋さんへの連絡や事後処理をしたあと、葬儀屋さんが遺体となった祖父の体を搬入するのを待ちました。これが祖父が目の前で息を引き取ったことの顛末です。

最後に

ここまで読んで頂きありがとうございます。この後は葬儀の準備で母や叔父が準備をしている間に、母が普段やっている家事を代行したり、葬儀に参加したりしていました。今は祖父の遺骨は家に祀ってあります。
もし、私のここに書いた経験がこれを読んだ方の参考になれば幸いです。

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