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毒を吐く その8

BGM Friedrich Hollaender氏作曲の’Die Kleptomanin’

区別と差別

区別と差別の定義は、人によって異なるだろう。
ここでは、私個人の意見だけ述べる。

科学が関係するのは、区別だ。
そこに価値の入る余地は全くない。
例えば「分類学」。
種・属・科、更にその上のカテゴリーで生物を分類するには、区別しなければならない。
形態学、生理学、分子生物学などを用いて、区別する。
そして区別したもの同士の関係性を考察するのが、系統学だ。
分類学が微分なら、系統学は積分だ。
(きゃあ、ちょっとカッコ良くない?)

独りよがりの脱線はこれぐらいにして、差別について。

差別には、あくまで私の考えだが、価値判断がついてくる。
差別というと、人種差別や性差別のように、ネガティブな意味が強調される。
しかし、差をつけて分けるという意味では、試験だって、差別だ。
ある点数以上を合格、ある点より少なければ不合格として、分けなければ、入試は成立しない。
ダイヤモンドの等級分けだって、そこに価値の違いを付けるための差別だ。
オリンピックの金・銀・銅メダルだって、価値が違う。

今自分がしていることは、区別なのか差別なのか、しっかり考えることだ。
価値判断を加えているなら、その価値自体が、倫理にもとらないかという論点を深く考察すべきだ。

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