おみなえし

5年ほど社会人をやって、また国立にある大学の学生に戻りました。日々おもうことをつらつら…

おみなえし

5年ほど社会人をやって、また国立にある大学の学生に戻りました。日々おもうことをつらつらと。

最近の記事

聖橋の交差点

人にはいくつか、わすれられない想い出の場所や瞬間、匂いがあるとおもう、思い出す時に息が詰まったり、目をつぶったり思わず涙がこぼれてくるような、そんな場所。 そのなかの一つに、御茶ノ水がある。御茶ノ水の、丸善とLEMON画翠の間の通りがJR御茶ノ水駅の前でぶつかる聖橋の交差点。 ここは12歳の私が、初めて東京に「ひとりで出逢った」場所だったからだと、30を目前にした昨日ひさしぶりに訪れて気づいた。 以前から、友人や夫に好きな場所は?と聞かれると神保町とかおちゃのみずかなー

    • 昨晩咲いていた、月下美人。一年に一晩しか花をつけないとのこと。

      • 上半分が緑だったトマト達を日なたぼっこさせてみる あかくなりますように #七夕だから願い事言っておこう

        • 夏も近づく、八十八夜

          先日、熊本県相良村から、くまモンの可愛い小包みが届きました。 中身は... 新茶です。 小さい頃から、母が毎朝ごはんと一緒に、煎茶を淹れてくれていました。 中学校くらいまでは、苦くってあつくって、そんな好きにはなれなかった日本茶。 でも、早朝テスト勉強をしていて手足が冷えきっていた時や、真冬で学校から帰宅した時、そして大切なお話をしたい時などはいつも、母が静かにお茶を淹れてくれていました。 今では、1日の始まりにはお茶を、というくらい大好きです。 実家を出た後も

        聖橋の交差点

          雪乃下。

          「咳、凍傷、やけどなどにも効きます。ご自由にお持ちください。(お声がけください)」 古めかしくて、どこか懐かしい門がまえの前に置かれた鉢植え。 丸い葉っぱにおおわれたプランターには、そんな文言が書かれた細い板がさしてあった。他にも、3−4つ鉢植えが置いてあって、それぞれの野花には名前と解説つきの短冊がさしてある。「ホトケノザ」、「梅(種から育てました)」、「ドクダミ」...どれもこれも、野に咲く草花。 パンジーやチューリップのようにとても綺麗な色を放っているわけではない

          あの頃。

          大学では、勉強しようと思っていた。 高校3年生まで、他にやりたいことがある!とか言って進路を2転3転したりずっと言い訳をして、勉強することを先延ばしにして高校生活を送ってきた。でも一番、自分が自分をごまかしていたことを知っていた。 センター試験はボロボロ。受けた大学は全部落ちた。親に土下座して、浪人させて欲しいと頼んだ。その一年は全て断ち切って、目から血が出るくらい勉強した。 ギリギリだったが、希望していた大学に滑り込んだ。3月10日は、号泣した。やっと、みんなと並べた

          むきだしでない、優しさ

          「やばい、ふくさがない...」 大切な友人の、結婚式当日の朝。夫は申し訳なさそうにこちらを見た。 「あれ、この間わたしてたよね」 「どっかやった...」 慌てて、引き出しから自分の袱紗を取り出したが、腕組みする私。 紫だし色は大丈夫なのだが、小さなリボンがついているのだ。これを持たせるのはなんだか忍びない。この時間だと、まだロフトとか空いてないしなぁ... と。 朱色のふろしきを取り出した。 結婚式の引き出物を戴いたとき、それを包んでいた大きめふろしき。 ご祝儀の包みか

          むきだしでない、優しさ