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相手に頼る、さじ加減。


わたしってすごく自分勝手だなぁって最近ハッと気が付く。


その瞬間、一気に自分が嫌いになるし悲しくなる。


思い通りにならないと機嫌が悪くなるし、不安になるし、すぐに全て投げ出したくなる。


昔の自分に戻りたい。
昔の自分の方が強くて好きだったかも。


もっと自分をしっかり持てていた。
悩みも苦悩も全部自分で解決した。


人に迷惑をかけたくない。
そんな想いが先行して、中学、高校、大学1.2年くらいの時までは、全てのことを自分だけでこなしすぎていた。


『「俺が」「私が」いなくても、
あなたは大丈夫だもんね』



数え切れないほど言われてきた台詞。
みんな寂しい顔をしながらわたしの側を離れていったのを覚えている。


相手と距離が縮まらない自分のことを、当時は心底嫌だと思っていた。


大人になった今。
その時の寂しさを繰り返さないために、人に頼ることを覚えた自分がいる。頼ることで、寄っかかることで、きっとわたしの側にいてくれるハズだって、こじれて偏った打算的なわたしが確実にいる。

相手に頼ることは、自分との糸を繋ぎ止められる方法だと思っていたわたし。
しかしそれがいつのまにか、頼ることが当たり前になって楽をする人間になっていた。



自分で考えたり、解決したり、また悩んだり、そういうことがなくなった。

趣味や自分の時間を作らなくなった。


自分の時間は、“誰か”と過ごさないと充実しないものになった。


相手と距離を縮めたかったのだから、誰かと過ごす時間が増えたのはむしろ成功だと思う。

ただ、
相手がいないと人生が充実しない。
だから無理やり自分との時間を作らせる。
問題はここなのだ。

なんとまぁ自分勝手で傲慢な女であることよ。


これはいかん。
流石にやりすぎてしまった。


人の考え方や性格は変わる。
本来の性格がこうだったのかもしれないけど、今の自分は、わたしが好まないタイプの人間だ。なるべく人様に迷惑な人間にはなりたくない。


自分が好きな自分でいたい。


でも、出来れば人から愛されたい。
「いなくても大丈夫だよね」なんてもう思われたくないし、本当は側にいてほしいことを分かってほしい。


人に頼るさじ加減、按配が難しい。
器用なオトナになりたい。




#エッセイ #日常 #自分勝手


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