東京にある動物園でのお話です。
１２月に入り、寒さも増してきたある日。
いつものようにお客様に記念写真のご案内をしていました。

「写真をお撮りしています。撮った写真は、可愛いパンダ柄のカードに写真を入れてプレゼントです」
 
すると案内に誘われてか、トコトコ歩いてくる２歳くらいのお兄ちゃん。
元気に手を挙げて歩いてきます。
 
何で手を挙げているのかな...
アミーゴたちは考えます。

ひとまずお兄ちゃんと目の合う高さまで腰を下ろしました。
 
アミーゴまで近づいてきて、手と手を合わせてハイタッチ。そう、お兄ちゃんはハイタッチがしたかったのです！
 
一人のアミーゴとハイタッチし、満足したと思えたお兄ちゃん。今度は次のアミーゴに向かって手を挙げズンズン進みます。

お兄ちゃんはその日いたアミーゴ全員とハイタッチしました。

 
その後、お兄ちゃんは一緒に来ていたお母さんとお写真を撮り、記念に想い出にしてくださいました。
 
もちろん帰り際もその場のアミーゴ全員とハイタッチ。
ニコニコ笑顔でお写真片手に帰られました。
 
お兄ちゃんの満足げな表情に、アミーゴみんなが温かな気持ちになりました。
 
そのとき私は、先輩アミーゴに言われた話を思い出しました。
 
「１００ー１は何になるでしょう？」
 
お客様は１００％の楽しい想い出を期待して来てくれています。
そこに１％でも傷をつけてしまうと、想い出は台無し（０）です。
 
あのときハイタッチしていなかったら、１００％の楽しい気持ちで帰ってくれなかったかも...どんなお客様にも１００％の気持ちで想い出を持ち帰っていただきたい。

そんな気持ちをいつでも忘れずに想い出創りに励んでいきます。