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ファミレスで最高級のサービスを受けてイケメン俳優のごとく店を去った私

以下、他人に勝手に何度もおばさん呼ばわりしていますが、敬意を持ってそう呼ばせていただいています。

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私も母も昨日はすこぶるご機嫌だった。珍しいことである。


昨日、母と二人で行ったファミレスもそれはそれは最高のお店だった。


帰り、駐車場までスキップしながら向かっていたもんだから、車の邪魔になってクラクションを必要以上にならされた。


短気選手権県大会優勝できるくらい気が短い私だが、素直に謝った。(当たり前)


何がそんなに良かったのかというと、入り口から最高だった。


ファミレスはあんなに広いのになぜこんなに混むのか!?というくらいにどこのファミレスもいつも混んでるし、大抵の店員はバタバタしていて、少しイライラしている人もいる。


そして受付という一番めんどくさくて、客も客でお腹減ってるからイライラモードのときに対応しなければならない業務は、大抵新人が任されるようなイメージがある。

新人がゆっくり、小さな声で「お客様〜」と呼んでると、すかさずベテランが「お客様!!!!!!!!」とかなりの声でいつも上乗せしていて、この業務はベテランがはじめからやったほうがいいのでは。といつも思う。


それが、昨日行ったファミレスでは、ベテラン中のベテラン(憶測だが、百パーセントそうと確信できる。)が受付をしていた。

正確に言うと、受付には誰もいなかった。


その上、ベテラン中のベテランの人は、ホール業務の店員ではなく、調理スタッフであるのだ。
調理場からお客さんのことを見て席が開くと満面の笑みと素早すぎる足取りで誘導し、早いけど、全ての内容が頭に入るくらいのスピードとわかりやすさでお店の説明をしてくれた。


日本ファミレスアカデミー賞、マルチ業務最優秀賞を与えたかった。与えたかった。なんて私がファミレスを作った人なら書いてもいいが、ファミレス月1利用の身分で偉そうに書いている。


サラダバー、スープバー、ブレッドバーがあるお店だったので、いちいち説明しなければならない。

しかし、その説明も見事だった。


通常ならば、
お店の席についたすぐの説明のあと必ず母は

なんて言ってた?

と私に行って私が説明する。
という無駄なリピートをほぼ毎回どんな時もしており、決まって私が怒り口調で言い返すのだが、今回はなかった

母は、「なんていった?」ということなく、メニュー表を開き目を輝かせていた。
私よりメニュー表を早く開いたことなんて初めてである。


これがホテルビュッフェの説明なら何分もかかって、私は貧乏ゆすりをして、説明が終わった途端に競走馬のようなスピードで駆け出していたはずだ。

また、その競走馬のような私に必死に走ってついてきながら「なんて言った?」と母が必死に尋ねる始末である。

(ホテルビュッフェも最高の場所である。悪いのは、ホテルビュッフェのために丸2日もお腹に何も入れないケチの極みの私である。)


そのあと、頼む品を決めた私たちは、呼び出しボタンを押した。

先ほどとは違うおばさん店員がやってきた。


メニューを口に出そうとした瞬間、私は迷ってしまった。


忙しいランチタイムピーク時の外食産業のマナーで「わざわざ店員を呼び出したあとに頼む品を悩む。そして結局最初と同じものを頼む。」という、一番やってはいけないことをやってしまった。


死ぬほど忙しい店内でおばさんは、そんな罪深い私に笑顔で

迷うよね!ガハハ!

と、
最高の言葉を言ってくれた。

普通ならここで、イライラして体を揺らすか、ムスッとした顔になってしまう。

また、徹底的にそのイライラを出さない人で
「大丈夫ですよ。ごゆっくり選んでください。」などと、絶対ウソだろ。という言葉を言ってきて精神的に追い詰める人もいる。


そんな中、この短くて、一瞬にして私を緊張から解き放してくれる言葉を放った店員さん。

母がいる前で、第二の母とでも呼びたくなった。


注文をとった後、満面の笑みで去っていった。

その去り際私は、母に、
「この店、安いし、サラダバーもスープバーもパンもご飯もあって天国じゃない?」
とこの店に来る誰もがいいそうな陳腐な文をめんどくさいテンションで話していると、

「ワハハ!ありがとうございます!」と、店員さんが高速で歩きながら反応してくれた。


はぁ!!なんて神なんだろう。



お店の業務もここまでこなしながら、ここで客の言葉に突っ込みすぎず、無視しすぎずの、最高の言葉を最高の表情とテンポで放った店員さん。これからの友達つくりの参考にさせていただきたい。

ちなみに、母は「そだねー。」と何年も前の流行語を小声で呟いていた。


ルンルン気分でサラダバーへと向かった。

ファミレスのサラダバーは、みんなの焦り具合の勲章である野菜たちがあちこちに散らばっていて、お皿もたまに汚れたものもあって、約10種類のうち必ずどれか少なくとも1つはスカスカになっている。


だが、この店は違った。

まず、サラダが全種類パンパンにキレイに詰められている。

サラダが少しでも散らばっているとキレイにしてくれる。

一番驚いたのは具材が混同していないこと。

コーンとむき枝豆が隣どおしにあるのに、一粒ずつたりとも入っていない。

ミニトマトの中に葉野菜のかけらすら入っていない。


そして、お皿は一番上のお皿にキレイにラップがしてあって、2枚目から使う方針である。


コロナウイルス対策も、もちろん完璧だった。


スープバーの器も、よくあるカラオケとかの角張り過ぎなスープの器ではなく、カフェっぽい丸みを帯びた器だった。感動した。泣きそうになった。


ファミレスのスープバーなんて、全体が100だとしたら、2しか具材が入っていないのに、具材もパンパンに入っていた。神だった。ファミレスのスープバーで初めてスプーンを使った。普段なら片手で水代わりに飲むものである。

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(こんなかんじ、、)


広い店内で満席だったため、サラダバーも、スープバーもすぐなくなるが、秒で補充されていた。


そのときにまた新たなおばさん店員が、


「レタスもう残り少ないので急いで変えてきますね!!!」

「たっぷりあつあつに入っていますよ〜!」

などなど。これを携帯会社のイベントの抽選会のような音量ではなく、小声で近くにいる一人二人にしか聞こえないような音量で、必ず言っている。

しかも、決まった定型文ではなく、その時その時の言葉を言ってくれる。

食欲がどんどん湧いた。

田舎のおばあちゃんの家に行って、食べても食べても料理が出てきて、なおかつ食べれば食べるほど褒められるような気分に浸った。


混雑している店内かつ、サラダバー、スープバー、ブレッドバーという三種の神器揃えたお店なので店員だけでなく、客の移動も激しい。


絶対誰か一人はぶつかっても良いような状況で店員さんの行動は全員、見事だった。誰一人として欠けることなく素晴らしかった。

日大の団体行動を見ているような気持ちよさだった。


しかもステーキやハンバーグなど鉄板物も多いお店で、さぞかし重いはずなのに、紙切れ一枚しか持っていないかよのうに動きが軽やかだった。


私も母もこの空間にずっと浸っていたくて、大食い選手権が開催されているかのごとく凄いスピードでかなりの量を食べていた。

それとともに皿もどんどん積み重なっていった。

(皿もどうぞ少しでも新しいのを使ってください♪と書いてあった。自分たちの洗い物を増やされるのに♪までつける精神。)


ファミレスのテーブルは広いのでお皿が積み重なってもそんなに気にならなかったのだが、4枚ほど積み重なっているお皿を見て、また、新たな店員さんが、

「大変!大変もぉ〜しわけありませぬ〜!すぐ片付けますねぇ!」
とスネ夫のお母さんのような口調でジャイアンのお母さんのようなパワフルな動きを見せていた。


またまた、サービスに感動した。


サービス料も無く、しかももともと格安な店(サラダバー、3種のスープバー、6種のブレッドバーと日替わりメインとご飯で980円です。神。)でここまで手厚いサービスを受けた私達。机をピッカピカに拭いて帰りました。


私が喜びに浸っていてずっと上の空であったため、会計の際の対応はよく覚えてないがとにかく良かった。(適当)


絶対また来るからな!


と小学校のときに転向する子にかけるような強い信念とともに私は心に誓った。

後ろは振り返らずに、ただ前を向いて手を挙げようとすらしたため、周りから見たら、イケメン芸能人が来てたのかな?!と困惑するくらいカッコつけた去り際だったとおもう。
(ランチタイムのファミレスでこんなことする人いない。)


素早いのに一寸のミスもなければ、サービス精神を常に忘れることがなく、お客さんをどんな時も気持ちよくしてくれる店員で溢れていた。というか、おそらく10人近くいた店内で全員が素晴らしかった。私のようななんでもないニート若造から言われたくないだろうが、本当に、素晴らしすぎてファンになった。


昨日は一日中、このお店について母と語りまくった。


あの店員さんの手料理が食べてみたいだとか、
洗濯物たたむの上手そう。だとか、


少しキモいが、私生活にまで広げて語り尽くした。


次行くときは手紙を書いていくと決めて、小学生ぶりに便箋を取り出した。

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