おむすび

書くよろこび

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最近の記事

怒り

 私は野菜が苦手である。火が通っていれば食べることが出来るが、生野菜は食べられない。食べるたびに思う、こんなまずい草、よく食えるなぁと。私からしたらあんなのはその辺の雑草と比べても違いがわからない。唯一教えられてきたことといえば、栄養があるかないかといったところか。  こんな私だから、非常に生きづらい人生を送ってきた。幼稚園の頃は給食を残している人は昼休みを迎えられないシステムだったから、3年間を通しても数えるほどしか昼休みを迎えることが出来なかった。周りが園庭で走り回ってい

    • 私の脳内

       先ほど、自転車で近所のスーパーまで行ってきた。家を出てから帰ってくるまで大体30分くらいだろうか、その間に私の頭の中にあったものを書き出してみようと思う。備忘録みたいなものである。まぁ、忘れてしまっても全然問題ないのだけれども。 ・あと一ヶ月もしないうちに、私は山口を離れる。山口といえば、私が4年間の大学生活を謳歌、もとい消化していた土地である。私は一般的にイメージされるような華々しい大学生活を送ることはできなかった。むしろその逆で、生活の中にあるのは大学と最寄りのスーパ

      • 自戒

         どうやら私は性格が悪いらしい。らしいというのは、自身の性格の悪さを他人に指摘されたことが何回もあるからである。個人的にはむしろ性格が良い方だと思っている。確かに歪んでいる部分もあるとは思うけれど、基本的には優しいし。性格の悪さを指摘されるたびに私は、自分の性格について考える。考えて、省みる、今までの行動を。その結果、大いに落ち込む。確かに私は性格がよくないかもしれない、倫理観がズレているかもしれない、器があまりにも小さすぎるかもしれない…。私がおもしろいと思うものは、大多数

        • 映画館に行きたい!!

           映画が好きである。否、映画館で見る映画が好きである。  私は映画好きを名乗ることに抵抗がある。もちろん、映画は好きである。本数もまぁそれなりに見てはいるし、知識もちょびっとだけあると思う。が、映画好きを名乗るには見た本数が少なすぎるし、知識も足りなすぎる。ジブリもスターウォーズもハリーポッターもほとんど見たことないし。  これはあくまで私の偏見なのだが、映画好きを名乗る人は大体名作と呼ばれる映画を見まくっている。そしてドヤ顔でうんちくを語るのだ。この監督はねぇ、○○なの

           「乃木坂出てるよ~」  実家に帰省中、乃木坂が出演しているテレビ番組が流れると、母親が私に声をかけてくる。乃木坂から離れて数年が経つが、母親の中での私の情報はなかなかアップデートされない。  これを読んでいる人にもおそらくそういう経験があると思う。昔好きだったお菓子を今になっても母親が買い続けてくるなんてことも、多くの人が経験しているのではないか。おそらくなかなか子どもについての情報が更新されないのだろう。ただ、私の母親の場合、母親の子離れが進んでいないとかそういうことで

          逃げ水

           逃げ水。乃木坂46の18thシングル。  私はここからの新規だったから、非常に思い入れのあるシングルである。今回はこの曲について語っていきたいと思う。もうすぐ夏だし。  みなさんは夏の曲といえばどんな曲をイメージするだろうか。私にとっていちばん夏を感じる曲といえば、井上苑子ちゃんの「線香花火」。夏休みの間って、好きな人に会えないじゃないですか。だから、線香花火やろうって誘っちゃおっかな~って曲(超簡単に言うとね)。この曲の歌詞、マジで恋をしている時の夏休み、その時の心情そ

          乃木坂46と私

           私の青春。それは、大きく分けて2つの要素で構成されている。ひとつは所属していた山岳部での思い出、もう一つは乃木坂についての思い出である。クラスでの思い出や女の子とのロマンスがほとんどなかった高校生活だったから、本当にこの2つだけしかない。そう聞くと、かわいそうな高校生活だと思う人もいるかもしれない。だが安心してほしい。クラスで楽しくやっていたり、高校時代に普通の恋愛をしてきた人よりも、私の高校生活の方が圧倒的に楽しくて、充実していた。私はそう自負しているからである。  今

          乃木坂46と私

          飛鳥の卒コン、その感想

           2泊3日、友人たち4人と東京旅行へ行ってきた。今回の旅行、その目的はなんといっても齋藤飛鳥の卒業コンサートである。初日はまず2人の友人がライブに参加し、2日目には浅草を観光した後、私ともう1人の友人がライブに参加した。また、2日目の夜には関東にいる高校時代の友人で集まってお酒を飲む予定もあり、3日目には築地で食べ歩きをするという、充実しすぎてビビる、とんでもない旅行だった。  私は今回の旅行をするにあたって、個人的に設定していたテーマがあった。それは「青春の完結」。まぁ、

          飛鳥の卒コン、その感想

          好きなアーティストの話

           ある日のこと。私は大学で同じ授業を取っていた女の子と散歩しながらおしゃべりしていた。彼女と私は、顔見知りというにはよそよそしいが、友達というほど仲良くはない、そんな関係性である。そんな関係性のなのにどうして一緒にお散歩しているのかについては、ご想像にお任せします。  話題は、「好きなアーティスト」だった。  さぁ、なんて答えようか。この時、考えなければならないことがいくつかある。  まずは、相手が知らなすぎるアーティストを言わないこと。おすすめのアーティストを聞かれてい

          好きなアーティストの話

          アダルトビデオを借りに行く

           大学1年生の5月頃、毎週先輩たちとしていたzoom会の話題づくりにアダルトビデオを借りに行った。  知らない人とは言えど、あまりアダルトコーナーで誰かと一緒に時間は過ごしたくはない。そのため、普通の人なら働いているであろう時間帯、平日の14時頃なら誰もいないだろうと考え、その時間に行ってみることにした。  昔からレンタルビデオ店が好きだった私は、店に行ってアダルトコーナーの前を通るたびに、この暖簾の先は一体どうなっているのだろうと、いつか来るであろうその瞬間に思いを馳せ

          アダルトビデオを借りに行く

          持って歩きたくない飲み物

           おはようございます。先ほど、いつもどおりゼミ室で勉強していたら授業で使うからとゼミ室を追い出されました、おむすびです。追い出される際、勉強のお供に飲んでいた飲みかけのモンスターエナジーを片手に飛び出したのですが、その時私は思いました。 これ持ち歩くの恥ずかしくね?  今この姿を他の誰かに見られたくないと、そう強く思ったのです。そして私は初めて気づきました。モンスターエナジーのことを、どこか飲んでいると恥ずかしい飲み物だと認識しているということに。  そこで私は思いまし

          持って歩きたくない飲み物

          こだわり

           なにかこだわりを持っている人っていいなぁと思う。例えば『毎日下着だけはいいものを穿く』だったり、『よく行くお店で、座る席を決めている』だったり。それはどんなに小さいものでもよくて、『マック行ったら絶対コーラを頼む』みたいな話を聞けるだけで私の胸は少し躍るのである。  その人のことが少しだけわかった気になるからだろうか、その人の人間味が感じられるからだろうか。いつからだったかは覚えていないが、私はこだわりを持っている人に魅力を感じるようになった。  では、自分には何かこだわ

          こだわり

           私は絵が下手である。苦手であるといったような主観的なものではない。誰が見ても下手だと認識できるほどには下手である。風景画、人物画などの一般的な絵はもちろん、模写も上手に出来ないし、数学の立体図形すら上手く描けない。昔から空間認識能力が低く、遠近感の表現方法がわからない。遠近感の出し方がわからないから、影の作り方もわからないし、色の濃淡の付け方も意味不明である。  その空間認識能力の低さは実生活にも支障をきたしている。車の運転がものすごく苦手なのである。自分が乗っている車の大

          私の音楽遍歴 RADWIMPS編

           中学1年生の秋、ラジオである曲が流れた。ロックで疾走感あふれるその曲は、ラジオDJの説明によって、私がYouTubeで音楽を聴くたびにおすすめの欄にしばしば現れていたけれど聴くことのなかった、野球場のサムネイルの曲だということがわかった。  翌日の体育大会の競技中、なんだか聴いた覚えがあるような曲が流れた。そして、その記憶の元を辿っていくと、昨晩聴いたあの曲だということに気がついた。初めて聴いたときには圧倒的で感動的な音楽体験とはならなかったものの、リリース日が近かったわけ

          私の音楽遍歴 RADWIMPS編

          人に言うことでもないけれど

           4月になりました。  4月は好きです、なんだか気分が前を向いている日が多い気がするので。  今朝、たまたま通った、初体験を済ませたあのアパートの前に引越し屋のトラックが停まっていて、なぜだか突然寂しさが押し寄せてきました。自分の中で決していい思い出ではないけれど、思わぬ形で時間の経過を実感することになり、なんとも言えない気持ちになりました。  苦手だったマカロニえんぴつも、最近は受け入れられるようになりました。ワンナイト的なものをエモいとする風潮には賛同できないけれども

          人に言うことでもないけれど

          人生で一番

           高校1年生の2月、標高が2000mほどある雪山に登った。その頂上付近で幕営して一晩を過ごしたのだが、そこで見た星空が人生で一番美しかった。  山頂付近には当然灯りひとつなく、星の光を邪魔するものは何もない。それに加えて、ぴんと張り詰めたような寒さや澄んだ冬山の空気が天体観測に最適な環境を作り上げてくれていた。  そんな環境で見た星空は、それはもう息を呑むほど美しかった。下界でも見えるほどの明るさを持つ星はその輝きを何割も増していたうえ、普段下界では見ることのできない星も目

          人生で一番