見出し画像

「空の情景展」に行ったよ!

小牧市にあるメナード美術館にて開催されている「空の情景展」に行ってきました。

構えからおぉ…という感じしませんか?
隣は普通の建物なので、いきなりポッと出てきた感じでした。
噴水があったりして、かなり凝った外観をしていました。
私は今回行きませんでしたが、左手には新館もあります。

今回はメナード美術館の所蔵企画展ということで、メナード美術館のコレクションからテーマに沿って絵画が選出されているタイプの展示ですね。
意外と見応えありました。

モネ「チャリング・クロス橋」
全体的に色素が薄い作品です。
ひろしま美術館で見た「セーヌ河の朝」に雰囲気が似ているな~と思いました。

調べたところ、この作品も連作のようです。
様々な色が使われているものもありますが、メナード美術館のものは白っぽいバージョンでした。

早朝のテムズ川にかかるチャリング・クロス橋を描いた作品です。
全体的にボヤけているのは朝靄の影響なのだそう。
加えて、産業革命によって生まれた蒸気機関車の煙が、朝の効果を強めています。

全体的に薄いものの、よ~く見れば川面の反射はもちろん、機関車の煙、奥に見える建築物が描かれています。
…というか、モネってロンドンにいたこともあるのですね。
ずっとフランスに住んでいたものと思っていました。

ユトリロ「教会」
シンプルで、ともすれば殺伐としている印象を抱く作品です。
背が低い白い教会と葉の付いていない木、曇り空、というように、モノクロかな?という感じもします。
教会と言えば背の高い塔をイメージするので、この絵を見たときは普通の民家かと思いました。
厳しい冬の寒さを想像させる作品でした。
シンプルな感じが気に入ったのでポストカードを購入しようと思ったのですが、残念ながらありませんでした…。

この絵が飾られていた部屋にある絵画の空はどれも優れないものでした。
どんよ~り暗く、曇り空ばかりで快晴を描いたものはあまりなかったと思います。
冬のパリ、天気悪いですもんね…。

カンディンスキー「切片」
この画家、好きなんですよね~。
ポップに記号を組み合わせ、カラフルに塗りあげられているのが好きです。
この作品は、白い満月が上り、海にヨットが浮かんでいるのが描かれています。
然り気無く海の波も表現されていたりします。
よくみると三日月?も描かれています。

田渕俊夫「刻」
第一印象は「グラデーションすご!」でした。
縦長の作品なのですが、建物や街頭の灯りで白じんでいる地上から、上に近付くにつれて空の色が濃くなります。
空には満月が浮かんでいるのですが、月の表面まで細かく描かれています。
名古屋のテレビ塔の下からの風景のようです。

絵画だけではなく、彫刻や器の展示品もありました。
日本人画家の作品が多く、1900年代後半の作品も多い印象でした。
次のシャガールやマティス、ルオーの展示会も所蔵企画展ですが、予定が合えば行きたいなぁと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?