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あま〜い梅干が佐賀にある理由【おむすびからの学び教育。#18】

梅干したべて、スッパマン。

Dr.スランプアラレちゃんに出てくるキャラクター。
「んちゃ!」とか
「キーーーン」とか
「だがや」とか
アラレちゃんのコトバは、40年前の学校で、
みんなで使ってましたよね?

「梅干し食べて、スッパマン」

も当時よく使っていたんじゃないでしょうか?
今の4,50代は。

そう。
「梅干はすっぱい。」
誰もの共通認識。ファクト。
それが、「梅干はすっぱい。」

そんな梅干の概念を崩す、
そして、うまい、梅干を佐賀で見つけてきました。

その名は、
「香梅漬」こうばいづけ。

羊羹で有名な佐賀県小城市は、景勝地・牛尾梅林でも知られる梅の産地でもあります。
長崎街道シュガーロードに位置することで砂糖も手に入りやすかったのか、昔から梅の砂糖漬が家庭の味として親しまれてきました。

竹下商店
香梅漬

梅干しのすっぱさというか、酸味は残しつつ、
砂糖にしっかりと漬けられた香梅漬は、
甘さが、しっかりと梅に染み込み、
ちょっとしたお菓子のような梅干しです。

佐賀にこのような、砂糖につけこんだ梅干が生まれたのは、竹下商店さんも記載しているように、
シュガーロードの影響が関係しているのでは、
と考えられています。

シュガーロード。
知ってます?
実は、2020年に日本遺産にも選ばれています。
長崎から福岡までの長崎街道と言えば、
九州の方は分かるかもしれません。

江戸時代、日本で唯一西洋との貿易窓口であった長崎から小倉に至るまでの長崎街道は、
砂糖が西洋から入り、長崎街道を通って、
江戸まで運ばれた中で、街道沿いに様々な砂糖を使った食文化がつくられ、今もその文化は継承されています。

シュガーロード連絡協議会

佐賀では、「丸ぼうろ」「小城羊羹」「金華糖」といったお菓子が今も受け継がれてます。

江戸時代、「砂糖」は高級品。
殿様に届ける間に、砂糖による市民文化が芽生えたのは、商魂逞しさも感じますよね。

シュガーロードがあったからこそ生まれた
香梅漬。

おむすびにも合うし、
お茶にも合う。
日本酒にも合うし、
焼酎にも合う。

スッパマンを生み出した、
天国の鳥山明先生にも届くといいな。

シュガーロードを詳しく知りたい方はこちらから。



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