歌詞が分からんくて、どーやって好きなバンドや曲を選んでいるのか？と思われる人もいるでしょうがコレは私の場合、声です。
フー・ファイターズのデイヴ・グロール、フローレンス+ザ・マシーンのフローレンス・ウェルチ、岡村靖幸。フォール・アウト・ボーイのパトリック・スタンプ。挙げたらキリが無いんだけど聞いてて飽きが来ないのが好きな声、と言う認識。

中でも特別好きなのが、ニルヴァーナのカート・コバーンやユニコーンの奥田民生、ミュージシャンじゃないけど、お笑い芸人のティモンディ前田さんも。この3人は別に似た声って訳じゃないんだけど、タイプが近い声だと思う。(素人なので優しい目で見ていってください)

もし人の発する声に広がり方と言うのが実際にあるなら、私にとって上記の3人は地面スレスレを走ってくような、謂わば平たい・平らかな声なんだ。例えるなら、広間を長細いカーペットが澱みなく転がってくみたいな。落ち葉の中を蛇がしゅるーと進むみたいな。低空飛行するドローンが舐めるように地面の映像を撮っている、みたいな。

そんで響きが木管楽器のオーボエってあるじゃないっすか。アレぽいんだよね。ヴェーって独特の音。音としての声の高低は関係なく(カートに至ってはキーが高いか低いか良く分からん声してるけど。)オーボエって音が何重かに聞こえません？あの音ん中に低いのと高いのが同時に存在しててぴったり重なりあってるって言う感じ‥ホント言葉にすんの難しいイメージ先行の説明になっちゃって分かり辛いのすんません。分かるかな〜わっかんねーだろ〜な〜。(突然の松鶴家千とせ)

ただ、この中でティモンディ前田さんだけはまだ声の重婚みたいな要素は薄くて、多分まだ若いから。(カートもっと若いけどwソコは本職ミュージシャンだから)でも正直オーボエっぽさはめっちゃ感じるのでコレから奥田民生っぽい声になっていくんじゃ無いかなって勝手に思ってる。

(因みにこの前田さんの相方の高岸さんは逆に声量・音圧高くパーン！と前に飛び出てくるような声で、楽器で言ったらトランペットみたいな響きを感じる。彼らの持ちネタに「野球部独特の変な挨拶」ってのが有るのだけど、声のキレが凄くて毎回つい笑っちゃうw)


ティモンディ前田さんは学生時代、塾講師のバイトをしてたそーだけど、よっぽど生徒の注目を集める先生だったろうと思うし、
奥田民生の歌う大迷惑は曲のテーマにも重なりまくるねちっこい歌声が生活感ひしひしキててリアルなのに笑っちゃうし、
カート・コバーンのオール・アポロジーズは曲自体に悲壮感は無いのに自分が悪いのかソレとも自分以外の誰かが悪いのか、分からない‥ちゅう混乱ぽい声で聞く度に胸が詰まる。