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中学女子自転車の購入は難しい

娘が中学へ上がるので、その入学祝いをかねて自転車を買うことになった。小4の頃に買った自転車はもう小さいのか、背丈や脚の長さがあっていないのか、こぎにくくみえる。次に買う自転車は大人用サイズにして、「とある自転車メーカー」のもので購入することを条件をつけて買うことになった。ここ数年、子どもの成長の合わせて販売店オリジナルモデル自転車を3台ほど買ったが、どうも錆びるのが早い。私が乗っている、「とある自転車メーカー」の自転車は、10年ものだが子どもらの自転車より錆が少ない。採用されている部材の違いだろうが、どこか壊れて困ったこともない。せっかく買うんだから長く乗ってほしい。

週末のお昼。ご飯を食べた後、近所の自転車屋さんに行った。駐車場はほぼ満車。小さな子どもが新しいヘルメットを抱えて出てくる。お店の中には幼児用自転車を選んでいる人や電気自転車を選ぶ家族が数組いた。自転車に乗る練習をしたり、保育園デビューで自転車を購入したりするのだろう。お店の中には、大人用の普通自転車もたくさんあった。2台交互において、上にもたくさん吊るしてある。30台ほどあろうか。大方販売店オリジナルモデルのようだ。奥に入ると、10台ほど自転車メーカーの名前のタグがあった。一番多いのはアルベルト。私が指名した「とあるメーカー」のものだ。価格は7万数千円。今の時期は早期購入特典割引があるらしいが、それを使っても7万円はしてしまう。私の予算は4万円。7万は高い。中学の制服購入で4万使ったばかりじゃないか。おじいちゃんおばあちゃんの援助があるのだろうか。一緒に見ていた娘は、ティーンズ向け雑誌に乗っていた「とあるメーカー」の女の子向け通学自転車が欲しいらしいが、残念ながら展示はなかった。販売店オリジナルモデルの中には似た自転車もある。同じような籐カゴがついて、フレームはかわいい色で、価格は5万円以下だ。しかも、ベルト駆動。ベルトはアルベルトだけかと思っていたら、違う自転車でもベルトなんだ。でも、10年持つ作りなのだろうか。店員さんは「そう変りませんよ」というのだが、どうも信用できない。今家にある子ども用自転車は早くにパンクしたし、サドルカバーは破れるし、走行中シュインシュインと音がするし、なにかと自転車屋さんにお世話になっている。子どものほうは、やっぱり「とあるメーカー」の女の子向け通学自転車がどうしてほしいらしい。

別の自転車屋さんにも行って見たが、やはり販売店オリジナルモデルが多く、メーカー物はアルベルト以外の展示がなかった。実際買いたい自転車に触って、足が付くかどうかを確認したかったけれど、目的の自転車がない。他の量販店ものぞいてみたが、こちらは更にアルベルトの展示を強化していた。車体の色は黒とシルバー、白。さっき行ったお店でも黒、シルバーだった。そうか、このお店がある地域の中学校は自転車通学を認めている。確か別の売り場で各中学校から仕様の掲示があった。恐らく中学生らしい地味な色が指定されているのだろう。娘がほしい「とあるメーカー」の女の子向け通学自転車は車体フレームがミントグリーンや渋めピンク、サドルはキャメルカラーでカゴはなぜか籐カゴ。私がみてもかわいい自転車だ。私が中学の頃はどうだった?近所の自転車屋専門店で買ったパナソニックの自転車。確か黄色の自転車で、色の指定なんてなかったような気がする。この辺は校則が厳しいのだろうか。夕方、塾に並んでいる自転車がみんな同じに見えたのは、そんな校則のせいもあるのだろうか。この時期、このあたりの自転車屋さんをめぐっても、娘が望む自転車に出会えない気がしてきた。

その夜、楽天で検索してみた。取り扱いはあるようだが、娘が望む色は「メーカー欠品中」との表示があった。結局ないのか。購入時期自体を誤っていたらしい。自転車購入は難しい。


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